NEWS

“動く病院”診療カーに期待 オンラインで患者を診察〈仙台市〉 (23/02/22 19:01)



新型コロナの感染者の診療などに使われている、オンライン診療。より質の高い診療を目指す実証実験が行われました。医師不足や高齢化など、深刻化する地域の医療課題…その解決に向けて期待が寄せられています。

堤勇高アナウンサー
「このキッチンカーほどの大きさの軽トラック、こちらは診療カーいわば動く病院です。荷台が医療機器や通信機器をのせた診察室になっています」

仙台市や市の医師会、通信会社などが共同で行った「オンライン診療」の実証実験。「オンライン診療」とはインターネット環境を利用し、医師が離れた場所にいる患者を診察するもので、ビデオ通話などを使った簡易的なものは、すでに新型コロナの診察にも利用されています。

「不整脈は出てない。波も正常」

2月22日の実験は、より質の高いオンライン診療を目指すもので、太白区秋保に看護師が診療補助を行う「診療カー」を派遣。患者の心音など現場で得られた情報をインターネットを介して車で40分ほど離れた場所にいる医師に届けました。

仙台市医師会 安藤健二郎 会長
「特に東北地方は人口の減少、医師の偏在、そこでオンライン診療。遠くから離れてもある程度の診療ができるというのは発展させなければならない」

医師不足や高齢化など地域の医療課題の解決に向けて、期待が寄せられるオンライン診療。診療カーの実用は今年、秋を目指しています。