オンライン診療を組み合わせたCOVID-19軽症・中等症患者におけるデキサメタゾン少量投与の検討



副腎皮質ステロイド剤は強力な抗炎症作用と免疫抑制剤作用があり、主にアレルギーや自己免疫疾患の治療に広く用いられている。副腎皮質ステロイド剤は同時に、骨粗鬆症、糖尿病、消化性潰瘍、易感染性、動脈硬化、精神症状などといった副作用の発現率が高く、とりわけウイルスを含む感染症の患者への使用については禁忌とされてきた。しかしながら最近、副腎皮質ステロイド剤が心筋細胞ではグルココルチコイド受容体 (GR) を介してcPLA2、COX-II、L-PGDSの発現を直接誘導し、従来は有害と言われていたCOX-IIが心筋では逆に保護的に働くことが報告されている。さらに2013年に中村は、COVID-19と類似RNAウイルス(コクサッキーB3)をA/Jマウスに接種することで心筋炎を起こす動物モデルを確立し、副腎ステロイド剤であるdexamethasone(DEX)の予防投与と早期投与の有効性を報告している。パンデミック下では、COVID-19の重症化を防ぐ薬剤をドラッグ・リポジショニングにより早期に開発することが求められる。新型コロナ終焉の目的で開発した翳風センサTMに温度センサを組み入れた生体情報取得装置ならびにCOVID-19患者用の主観と客観評価アプリを含めて新しい治療戦略を提案する。