詩人や絵本作家としてアイヌをテーマに創作活動を続けている宇梶静江さんが札幌市で講演し、アイヌへの一層の理解を訴えました。
講演会はアイヌ文化の伝承に取り組む「札幌ウポポ保存会」が開いたもので札幌市白石区の会場にはおよそ30人が集まりました。
宇梶静江さんは40年以上にわたってアイヌの権利回復運動をけん引し、今も詩人や絵本作家などとしてアイヌ文化を伝える活動を続けています。
9日の講演で宇梶さんは「長い間、アイヌは自身のことを語れずに生きてきたが最近になって自覚を持ち元気を出してきていると肌で感じる」と話しました。
その上で「これからもアイヌの良いところが出て、みなさんも深く理解してくれれば、共に平和な良い社会をつくれると思う」と述べ、アイヌへの一層の理解を訴えました。
会場ではアイヌ伝統のお茶がふるまわれたほか、最後は全員で輪になりアイヌの歌にあわせて踊りを楽しみました。
宇梶さんは「聴衆から反応があってうれしかった。アイヌが差別によってむしばまれた心を少しずつ解放し、自覚を持ち始めたことを知ってほしい」と話していました。
講演を聴いた60代の女性は「宇梶さんの話にとても感動しました。差別はおかしいと思いました」と話していました。