伊集院静が、入院した妻・夏目雅子についた嘘 #夏目雅子 #伊集院静 #感動する話
1984年、女優の夏目雅子さんは作家の伊集院静さんと結婚しました。
翌1985年2月、舞台『愚かな女』の公演中に体調を崩して入院。本人には「極度の貧血」とだけ伝えられ、本当の病名は伏せられていました。
当時のワイドショーは、芸能人の病気を好き勝手に報じていました。テレビを見れば本人が知ってしまう。伊集院さんは病室からテレビを出し、妻にこう言います。
「この病棟にはテレビは置かない規則なんだよ」
「わかりました」
ある日、妻が検査で別の階へ行き、伊集院さんは病室に残りました。すると、病室をひとつ隔てた部屋から、テレビの音が聞こえてきます。
「そうか、わかっていて従ってくれているのだ……」
検査を終え、車椅子で病室に戻ってきた妻は、Vサインをして笑いかけました。
――なんだ、助けられてるのはこっちか。
夏目雅子さんは1985年9月11日、27歳で亡くなりました。
伊集院静さんはそれから30年後、この日のことを著書『追いかけるな』(大人の流儀5)に書いています。
出典:
伊集院静『追いかけるな』(講談社)より/現代ビジネス 2015年12月11日
https://gendai.media/articles/-/46752
https://ja.wikipedia.org/wiki/夏目雅子
※病名には触れていません。
※病院の情景写真は生成画像です(人物は写っていません)。