お互いの想いを確かめた瀬名と南。後日、そのことを報告された桃子は、以前から南の想いに気付いていたと祝福します。しかし、南にとっては良いことばかりではないようで、彼女は瀬名を想うゆえの苦しさも感じていました。

瀬名は難関と言われるコンクールの本選への出場を決意し、瀬名への想いに嘘はつけないと、南は杉崎に別れを告げます。その反面、世界に出ていこうとする瀬名に自分は釣り合わないのではないかと葛藤もしていました。

ついに迎えた本選の日。瀬名はギリギリで会場に入ってきた南に気付き、彼女のことを想いながら演奏しました。結果、彼の演奏は絶賛され、ボストンでのピアニストデビューが決まりました。

瀬名の成功を見届け、気後れする南。しかし瀬名は表彰式でのあいさつもそこそこに会場を出て、南を探し回ります。瀬名のマンションの前で南を見つけ、一緒にボストンに行こうと告げるのでした。

そして、その1年後。結婚式の衣装のまま、結婚式に遅刻してしまうとボストンの街を笑いながら走る2人の姿で、物語は終わるのでした。