【今年イチのホラー作品に込められた監督の喪失体験】WEAPONS/ウェポンズ レビュー【警告後ネタバレあり】
お疲れ様でございます。茶一郎です。深夜 2時17分17人の子供たちが同時に失踪 。その子供たちは全員同じ学校の同じ クラスの生徒でした。その夜に町では 不可快な事件が発生します。オリジナル 脚音ながら全米でスマッシュヒットを記録 したウェポンズがようやく日本公開となり ました。見事な構成と的確な演出、観客の 好奇心をくすぐりながら恐怖と爆笑の渦に 巻き込む。見事なエンターテイメント作品 です。そして意外にも監督の幼少期の体験 、個人的な喪失体験が込められています。 日本のファンにとってはブラザーズJAン による最後の画配給作品となった記念的な 1本です。今月はこのウェポンズを深掘り させていただきます。お願いいたします。 まあウェポンズは憎いほどににほどに構成 がうまい映画ですね。ある児童集団失踪 事件が大きの担任教師だったり失踪した 子供の父親とか警察とか複数の人物が事件 を解決しようとする。その複数の登場人物 の視点での物語が自系列を行ったり来たり 行ったり来たりして事件の前貌が分かって いくという構成です。面白いのが毎回真層 に手が届きそうもしくはとんでもないこと が起こるぞというところでプツっと切れて 物語がほぼ0からやり直されるんですね。 担任教師が事件を追っていき、真層が 分かりそうというところでブラックアウト 。今度は子供の父親が失踪した子供の行け を探っていき、何かとんでもないこと起き たぞと。ようやく真層が分かるのかと 思いきやブラックアウト。観客がなんと なく事態が分かってきた辺りでプツっと 切れる。このなんというか寸止めのもかし さ。観客を焦らすらす。真層に手が 届きかけたかもというところで、続きは CMの後でまた違う視点から物語が始まっ て、あ、これはあのシーンはこういう意味 だったのかと真層が別視点から見えてくる という、ま、ミステリーとしてもホラーと しても見事な構成のウェブオンズです。 ザックグレガー監督は本作に影響を与えた 作品10本を貢言されていますが、特に この複数視点での構成は前回の動画でも 扱ったポルトマサンナーソン監督の マグノリアを参考にしたそうですね。ま、 個人的には多分監督ご覧になっていないか もしれませんが、日本の観客としては日本 のジオリジナルビデオ版。これに近いなと 思いましたね。あの、サブチャンネルで あげたドールハウスの動画でも申し上げ ましたが、そもそもホラーはネタ晴らし、 ミステリーとの相性がどうしても悪い ジャンルなんですよね。呪いの正体とか 犯人の素情、事件の真層が全部説明される と途端に怖くなくなる。理解できないから 怖いのに理解できてしまうと恐怖が薄れて しまう。ま、それを絶妙に回避したのが 呪音だと思っていて、1つの呪いを時間も キャラクターもバラバラにして描いて、 呪いによって死亡したと思ったら別の視点 になって、また呪いによって死亡して別の 視点になってと。呪いの正体、ネタ晴らし をどんどん延長しながら被害者を増やす ことで映画全体の恐怖感を増幅させると いうホラー映画が抱えている構造上の弱点 を見事に解消していました。本作 ウェポンズもある種の呪音構成アメリカ アップデート版。なんかこんな適当なこと ばっか言って怒られそうなんですけど、 事件解決真層解明を延長することによって その前貌が見えない真層への観客の想像力 を膨らませ同時に登場人物Aが被害にあっ たと思ったら今度は別の登場人物Bが被害 にあってと真層を解明することなく被害者 を増やすことでこの町で何が起こってるん だと恐怖感を増大させていくというこの ジオ構成が多分ミステリー要素のある ホラー映画の最適会なんでしょうね。その 最適会は見事な脚音と編集で達成してい ます。面白かったです。もう1つの ウェポンズの大きな魅力は演出デザイン ですね。端的に言うと走るという運動の グラデーションが先ほど申し上げたような 非形で自系列がリセットされ続ける物語を 前に進める本作のエンジンになっていると いうことです。まず本作は子供たちが闇に 切れていく家を出て奇妙な格好でどこかに 走っていく様子を丁寧に17人分全員ね 映すオープニングから始まります。この 子供たちが走る様子はスローモーションで 捉えられます。なぜ走っているのか、どこ に向かっているのか意味はよく分からない んですが映画冒頭で走るというアクション 。この身体の運動が観客の脳に刻まれます 。その後ごとに人物が入れ替わり、毎回 事件の確信手前で物語が立ち切られてゼロ に戻りますが、そのために誰かが走る、 もしくは何かから逃げる、もしくは何かに 向かって車を走らせるというこの走るの 運動のバリエーションを追加させていく。 そして映画の最後再び冒頭の走るをパワー アップさせた爆走を見せ冒頭のスロー モーションの走るが意味を持った形で回収 されるという走るという運動を1本の軸と して構成させながら同時にずっと映像が 動いている走っているのでとにかく何かが 走り続けているという感覚を観客に与える ようにしている。ウェポンズの構造は毎回 謎解きの会感を取り上げられる。ま、地味 にストレス振るなものなんですね。だから 下手に描くと結構しんどい映画体系になる と思います。ただ本作はこの走るという 運動のその速さ、バリエーション、 もちろん付随するアクション、映像の パワーをクレッシュエンドに設計すること によって実は事件解決という意味での ミステリーの物語はそこまで進んでいなく ても運動が派手になっているので ものすごく映画が動いている感を観客に 与える工夫が、ま、意識的か無意識的か なされていると思いました。物語は0から 0.1、0.2、0.3、たまに0.1と かに戻るんですが、走るの運動だけは次の 賞に進むに従って0123と明確に進んで いる走る描写でつぐバトン渡し、なんか まさに体育祭のリレみたいですね。この 走るという運動を軸に映画を構成したと いうのはホラーミステリーというジャンル を飛び越えた一本の映画としての見事な デザイン性の高さだと思います。 ものすごく映画が動いている感と言うと、 一見普通のシーンでも登場人物を背後から 追ったトラッキングショットを多様したり 、静かなシーンでも何かしらカメラや登場 人物を動かしてるんですよね。何度も言い ますが、実は物語はあまり進んでいない けど動いているように錯覚するという かなり地味ですけど、ものすごく計算され た作品だなと思いました。はい。といった ところでネタバレなしで話せるのこれ くらいなんですがどうしましょうかね。 なんか監督のお話でもしときましょうかね 。え、本作ウェポンズは冒頭で申し上げた 通りザッククレッカー監督の非常に個人的 な映画ということで、え、ま、その内容は ね、ネタバレパートで申し上げますが、 監督のことを知っているとより本作面白く ご覧になれるかもしれません。あの、監督 とか他の映画の話はもうご不要という方は 飛ばしちゃってくださいね。本作の監督 脚本ザッククレッカーでございます。前作 2022年のバーバリアンというこちらも ホラーの修作で一躍ホラーサッカーとして 有名になって、え、次回作には バイオハザードシリーズの新しい自社映画 監督に起用されています。実はザック クレッカー監督ホラー出身ではなくて、 元々ホワイトユノーというスケッチ コメディ集団のメンバーとしてかなりコト をやっていた。コメディ作家からホラー 作家に転身する例は珍しくなくて、最近で もね、ジーダンピール監督が有名だと思い ますが、日本でもね、バナナマンさんとか シヌさん、千原兄弟さんがちょっとホラー 描写のあるコメディやってますよね。何 でしょうかね。ま、よくこう笑いは裏切り とか言いますけど、観客を裏切って笑わ せるコメディと裏切って驚かせる、怖がら せるホラーは構造的には似ているのかも しれませんね。え、ザッククレガ監督長編 映画では2009年にお願いプレイメイト というコメディ映画を撮っていまして、ま 、これは典型的な2000年代のおバカ お色系コメディみたいな感じで特出する ことはないんですが、その次に バーバリアンというホラー映画を撮りまし た。このバーバリアンを作るきっかけに ついて監督1997年に出版されたギフト オブアという書籍に非常に影響を受けたと 公言しています。ギフトオブフィアという のは女性が日常的に感じている男性からの 暴力性。それを女性は事前に殺知できる ギフト、能力を持とうという、ま、自己 防衛音なんですが、この書籍を読んで監督 は衝撃を受けたそうですね。男性にとって 何でもない行動が女性にとって命に関わる 警告になると。男性として生きていると他 の人が潜在的な加害者かもしれないという 脅威を警戒しなくていい。自分の鈍感さ、 男性としての特権性に気づかされて非常に ショックを受けたと言っています。そこ から生まれたバーバリアンはましばしば フェニズムホラーの一作と表されますが、 特に冒頭ですね、ザギフトオブフィアに 列挙されているような女性の主人公が男性 から受けるな警告をスリラー描写として 落とし込み、そんな男性の暴力性が80年 代まで遡って現代まで続いているという ことを描いていました。あの、映画 プロデューサーによるね、女性への性的 暴行という現代的なme2を思い起こす 描写もあります。興味深いのは今まで ザッククレカー監督がやってきたコントや お願いプレイメイトのようなコメディ映画 は下ネタ多め。ま、ちょっとお下げ下品で 言ってしまったら女性を拡待化する コメディなんですよ。ま、ちょっと正直今 の時代から見るとちょっと女性的だなと 思うギャグも正直あります。そんな キャリアの監督が書籍を読んで自分の今 までやってきたことと向き合わないといけ ないとバーバリアンを作った。どこか今 までのキャリアの反省と後始末のような 印象を僕はババリアに感じたんですよね。 そしてその先に本作ウェポンズがあります 。キャリアの後始末を経て次に作ったのは 非常にパーソナルな監督の事前的な映画 だったということでこの辺りはネタバレ パートで話させていただきます。え、ここ からはウェポンズ本編鑑賞後にご視聴 ください。あの、小望公開でね、見られ ない地域の方もいらっしゃると思いますが 、え、ちょっと配信を待っていただいてね 、ご覧になった後にここからご視聴 ください。ウェポンズネタバレパートで ございます。 ウェポンズは典型的なホラー映画のサブ ジャンルであるハグホラー、 ハグスプロイテーションに属する作品と 言えると思います。ま、日本語だと鬼バ ホラー多くは元大女優演じる年置いた女性 を恐怖の象徴として全面に出すホラー映画 の一連のジャンルですね。あの最近でも シャマランのビジットとかXサブスタンス もこの警付に近い映画かなと思います。 あのかなり前に動画でご説明した気なので 一応もう1度ね、丁寧に説明しますね。え 、ハグホラーは1962年の何がジェンに 起こったかの代ヒときっかけにハリウッド でこうした年置いた女性を全化したホラー スリラーが量産されます。震えて眠れ 散らけの3撃姿なき殺人。ちょっとも パート出ないですけども。ハグホラーです ね。え、このジャンル良い面もあるんです が批判されている面もあります。ステレオ タイプなお隠すために厚しをしてウィック をつけてみたいな。年置いた女性の身体 そのものを君の悪いもの怖いものとして 消費するあり方観客の年置いた女性への 嫌悪感を前提にホラーを作っているのでは ないかと重要なのはほぼ一方的に女性 ばかりが対象になっているというま ジェンダーの非対象性です。年配の男性 俳優はダンディで渋くてかっこよく取ら れる一方女性俳優はお年を重ねると狂器や グロテスクの象徴として消費されてしまう 。ま、そういう意味でね、女性に対する エイジズムを加速させていると問題されて いるわけです。あ、ちなみに話ですね。 最近の作品例えばXサブスタンスは年置い た女性がただ怖いにとまらず女性を消耗品 のように今まで扱ってきた男性社会花生 男性的な視線の側に怒りを表す存在として その年を置いた女性が描かれている。え、 ま、なので一方ハグホラーをアップデート した作品と言えると思います。で、さらに ちなみに変化球的だったのはトイ ストーリー4なんですね。あのギャビー ギャビーっていう年気の入った鬼ぎさんい ましたよね。あれも実はハグホラーにおけ るハグなんですよ。ただおもちゃは見た目 が変わらない少女のお人形さんなので典型 的なハグの見た目を逆転させるというまグ ホラーを解体してピクサーリオに組み換え た例と言えます。で、ウェポンズを表面的 に見ると非常に典型的なハグホラーです。 事件の鍵を握っていたアレックス君のオバ グラディスがまさにこのハグに当たる。 真層が解明された時正直僕はアイディアが ちょっと弱いかもと感じてしまいましたね 。あの本国の2つ目のところだったかな。 一瞬グラディスが映ってまさかこの人が 魔女ってことないよなと思ってみたらそう だったというね。ちょっとローバが魔女 ってあまりにも普通じゃないという意味で 普通すぎる展開に見えたんですね。ま、 しかもね、冒頭のタイトルで三角形の モチーフがやたらと強調されていて、あの 、サスペディアの三角形とかね、魔女の 三角防子とか、魔女を三角形と結びつける イメージは過去作にも色々あるので、 タイトルで魔女物と思わせといてと思っ たら、ま、結果その通りだったというね。 ま、ちょっとここはもう1ひねり欲しいの かなと思いつつですね。ま、見ていると どんどんこの不満が解消されたんですよ。 そういうのもグラディスがあまりにも典型 的なハグを超えてキャラクターとして魅力 的だからですね。ハグホラーの良い面とし てよく言われるのが恐怖の対象として扱わ れる年置いた女性に主役のキャスティング と大きな見歯が与えられるというある種の エンパワメントの側面なんですが本作でも まさにそれを対現しています。グラディス を演じたエミマディガンの素晴らしい演技 ですね。最初にあのしっかりと姿を表す小 学校の校場先生の部屋での佇まい嘘の仕草 と声のトーン。え、あのなんか南国の鳥 みたいなあのカラーリングも良かったです しね。あとそこから休日に校長の家に 押しかけてバスに乗り遅れたのね、 取り乱した感じで玄関に立っていたのに 一歩家の中に入るとまあ素敵なお家ね みたいなねこの気の時独特のセンスで 素晴らしいみたいななんかやたらに テンション高く褒め散らかすこの言い方が ちょっと面白すぎてキャラクターとして 魅力的すぎる明らかにジャンル記号として のハグを超えて1人の人間として グラディスの人間身みたいなものが 湧き出るエイミマディガーの演技の説得力 もあってこれはもうねホラー映画残る悪役 になっているなとね、考えが180° 変わりましたね。こうやってここからが 本題なんですが、僕はグラディスが少し 哀れみを感じさせるキャラクターに見えた んですね。アレックス君のお家に来た時に 何か思いを抱えているということが分かり ますが、彼女の弱さみたいなものに感情 移入さえしそうになるそんなバランスの 描き方になっていたと思います。え、 ザッククレカ監督はエミマディガンにこの グラディスの設定として2パターンを提示 してどちらの設定で演じるかはエイミー マディガンに託したとおっしゃっています 。え、1つ目がグラディスはふみの魔女で 人間を真似している。え、なので、ま、 病気のような見た目とかもあくまで人間を 騙すための仮面であると。2つ目は普通の 人間で縁の病にかかっていてもう助から ないが最後の手段として黒魔術に手を出し た人物という2つの設定でどちらにも 見えるように脚音を書いたそうですね。皆 さんどっちだと思いますかね?え、ま、 どちらのつもりでエイミンマディガンが 演示したのかは分かりませんが、僕はね、 結構校舎、溢れ出る人間身とかあのベッド で横になっている時のつな表情に嘘のない 人間性を感じてしまって、ただの モンスターとしては見られなかったですね 。で、このグラディス普通の人間説を補強 するのが本作ウェポンズが監督の個人的な 物語であるという点です。 ウェポンズこの映画を作ったきっかけに ついてザッククククレカ監督はずっと コメディグループ時代からある種相方の ように一緒に仕事をしてきたトレバー ムーアが2021年に41歳と沸かされ なくなってしまった。その経験から客婚を 書き始めたとおっしゃっています。今作は 何についての映画かというお話なんですが 端的に言うと依存と喪失そして家族の再生 についての映画と言えると思います。まず 依存というキーワードですが、1つ本作は アルコール依存についての映画です。あの ご覧になった方は映画の冒頭を思い出して いただきたいんですが、子供たちが失踪し て残されたアレックス君が警察会FBI から事情を受けていると。そこでカメラは 警察が持っているコー羅の缶を画面中央に 移して、そのコーラの跡を追っていく トラッキングショットが挟み込まれます。 これ何なのっと思いましたよね。その後も ですね、クラスの担任教師が取り調べを 受ける場面でそこでまた警察が持っている 。今度はミネラルウォーターが同じように 画面中央に来てそのミネラルウォーターの 後を追っていくというショットが入ります 。なんかまるで飲み物が主役かのように 取る。非常に奇妙なショットが続けて冒頭 にあるんですね。これはある種の宣言に 思えてこの映画は飲み物イコール外部から 体の中に入ってくるものについての映画 ですよという宣言ですね。メポンズはこの 飲み物引いては水のモチーフが全編に一貫 してあります。コーラとかミネラル ウォーター一見賃貸に比較的無害な駅から 始まってアルコールに転していく担任教師 が飲むアルコールですね。彼女は児童の 保護者から責任を追求された後すぐさま 境屋に駆け込んでお酒の瓶を2本買います 。後に明かされますが彼女は2年前に飲酒 運転で逮捕された。ま、おそらく軽度なの か中度なのかアルコール依存症に苦しんで いたのかなと予想されます。彼女の元恋人 の警察官ポールも今は断していますが妻に 隠れて教師とお酒を飲んでしまう。ま、 これ完全に妄想なんですけども、ま、お 付き合いしていた時に2人で飲みすぎたの かなみたいな。え、このアルコールに展じ て、そして最後はグラディスが魔術に使う 、水にたどり着う。コーラ、ミネラル、 ウォーターからお酒、アルコール、そして 最後は儀式用の水と人体への危険度、有害 性というベクトルで水というモチーフが 段階的に転換していく映画でした。で、 ここで監督のインタビューを引用すると 最後に描かれる賞アレックス君のパートは ほとんど自分の幼少期そのものだと語って いる。そして監督自身10年以上前 アルコール依存症に苦しみ今は男子を続け ている。さらに監督のお父様はアルコール 依存症で観光編で亡くなってしまったと。 監督はアルコールについて外から来た異物 が家の中に入り込んで親を別人みたいに 変えてしまう。その混乱のさ中子供の方が わけが分からないまま親の世話をする役割 が逆転してしまうんだとおっしゃってい ます。この異物イコールアルコール依存病 魔術呪いを1人のキャラクターとして具限 化したのがグラディスですね。グラディス という異物が町にやってきてアレックス君 の家に経由に現れて両親を別人のように 変貌させ、アレックス君はわけが分から ないまま親に食事を与えるヤングキャラに なってしまうと。え、監督語自身が アレックスはほとんど幼少期の自分だと 言っている以上、おそらく監督もお父様が アルコール依存症になって、ま、家で別の ように暴れてご飯を作ってみたいなご経験 をされたのかなと。ま、これは僕の推測 ですが思ってしまいますね。先ほどの グラディス普通の人間説に戻って考えると 、ま、病気か何かに蝕ばまれてもう自分の 力では生きられない。そこからの執着で 子供を巻き込んでしまう。これはまさに 依存症のアレゴリーと言えます。だから僕 は映画全体の依存というテーマを考えると グラディスは病に苦しめられてる普通の 人間なのかなと思いましたし子供をする 加害者であり同時に病に苦しむ哀れさを 帯びた存在。ただの記号的なモンスターに は見えないそこに強い哀れみが生まれまし た。で、グラディスと合わせて語らないと いけないのは自動虐待のモチーフですね。 このウェポンズに登場する子供は アレックス君を筆頭に何かしらの形で大人 の問題を背負わされています。魔術ア イコールアルコールによって別人になった 両親アーチャーというキャラクターも失踪 した息子に愛していると言えなかったと 告格する夢の中の真を見る限りおそらく 家庭では息子に厳しかった。もしかしたら 暴力を振っていたのかもしれません。あー ちゃんの息子は学校で自分が父親から愛を 受けられていない反動なのか。アレックス 君をいじめています。アーチャーが夢の中 で見る空に浮かぶライフルのビジョンは 象徴的で子供を武器銃の弾丸のように消費 するグラディス引いて大人たちのイメージ を資格的に固定するショットになってい ます。え、つまるところ大人たちの何かへ の依存や未処理の怒り全てが子供に 流れ込んでしまっている。大人による児童 虐待もウェポンズの大きなテーマだと思い ます。先ほど走るという運動が本作に一貫 しているというお話をしましたが本作の ラストはとてつもない感を与えるシーンに なってると思います。僕が見た会では客席 から笑いが漏れていました。なぜあの子供 たちが全力で走ってグラディス大人に攻撃 するシーンが最高の会感を与えるのか。 それはあの瞬間が子供たちが自分たちを 武器として使ってきた世界に反撃をする 瞬間だからですね。あの設定としては破綻 してますよ。ラストだけ急に普通の全力 失走で子供たちが全力でわあと叫びながら 爆走するね。あの奇妙な格好はどこ行った んだというお話なんですがいいんですよ。 子供が感情を思いのままに爆発させて走る その映画的な素晴らしさ。キトネ監督は 設定の整合性より映画的なパワーを信じた んだと思います。今まで自分たちを取世界 に対しての反撃を、ま、全編に一貫して 走るという身体の運動として解放する。 カメラワークもこの場面が1番激しくて 爆走する子供たちにもしがみつくように 一緒になって走る。子供が走る。映画も 走る。今まで丹念に積み重ねた走るという 描写が最高の形で爆発する。だからこそ 最後はものすごい高用感を観客に与える シンになっていると思います。そしてこの 走るの爆発の後に残るもの。これは先ほど 申し上げました監督自身の相方さんを突然 失ってしまったという創失体験が重なって くるように感じました。ある日突然理不尽 侵入してきた異物によって日常生活は失わ れてしまう。世界が壊れてしまった後人間 はどう生きるのか。その象徴が父親や アーチャーだと思いました。先ほど言った ようにアーチャーは愛しているを言え なかった人間でした。息子のことを愛して いるのに素直に言えない。感情をうまく 表現できずに怒りや攻撃性に変換して しまう。クラスの担任教師を魔女だと 魔女狩りですね。車に落書きをしてしまう 。そんなアーチャーがラスト父親として 息子を抱きしめる家族の再生の可能性が ここに刻まれています。もしかしたら監督 もお父様にアーチャーのように抱きしめて 欲しかったのかもしれません。この ウェポンズの素晴らしいところは グラディスが死んで魔術が溶けて全部解決 という映画ではないということですね。 アレックス君の両親は未だに魔術が解け ない。子供たちも話せるようになるまで1 年もかかったとナレーションが入ります。 一度大きな喪失を体験した人は当然そんな すぐに喪失を受け入れ綺麗に回復できる わけがない。きっと監督もそうだったと 思います。え、時にそれは子供たちのよう に1年という長い年月を経て時間の中で 徐々に癒され喪失を受けれるようになるの かもしれない。あるいはアレックス君の 両親のようにずっと受けられないままなの かもしれない。本作は誰か分からない子供 のナレーションから始まり、オープニング 、そして舞台は学校で行われた集会に 変わり、ナレーションは物語はここから 始まると語る。そのナレーションに集回に 来たカウンセラーの悲しむことは悪いこと ではないというセリフが重なります。え、 最も本作で重要なセリフは実はこのセリフ かもしれません。悲しむことは悪いことで はない。このセリフが本作の通音となり、 最後悲しみを受け入れながら、心の傷を 受け入れながら生きていくラストにつがり ます。とても短いエピローグですが、この 映画は創失の後の世界に深く焦点を当てて いるように感じました。一度世界が壊れた 瓦礫の上で人間は残された人間はどう 生きるのか。大きな喪失を体験した監督に しか描けない。すごく個人的でそれでいて 普遍的なラストだと思います。面白くて 怖くて時に奇妙で最後には高用感を感じ させながら笑わさせ感動的でもあるという 非常にケな1本ウェポンズだったと思い ます。ということで、今月の新作 ウェポンズでございました。皆さんのご 感想もコメント欄でお待ちしております。 最後までご視聴誠にありがとうございまし た。また次の新作映画でお会いしましょう 。サブチャンネルも是非チェックして ください。さよなら。
●取扱作品
作品名:『WEAPONS/ウェポンズ』
予告編:https://youtu.be/8pCkbP1OvoQ?si=cdz6iDYUZNStdCrI
公式サイト:https://www.warnerbros.co.jp/movie/c8r-63sq936/
劇場公開日:2025年11月28日(金)
©2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved
00:00 はじめに
00:50 魅力❶
03:43 魅力❷
06:22 監督について
09:55 本作のジャンルについて
*ここからは本編ご鑑賞後にご視聴ください
15:31 本作のテーマ
19:29 ラストの快感
21:32 本作に込められた喪失体験
なお発言は全て、私の所属団体に依らない個人的なものです。
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