映画のロケ地京都…その近代化の波と影響 岩下志麻 加賀まりこ 八千草薫

映画のロケ地京都…その近代化の波と影響 岩下志麻 加賀まりこ 八千草薫



映画のロケ地京都…その近代化の波と影響 岩下志麻 加賀まりこ 八千草薫

その昔、古き良き時代…大衆娯楽として盛んに戦前から戦後まで継承されてきた伝統的な時代劇が、昭和から遠く遠ざかるにつれ、衰退の域を辿っていることは、現在の令和から見て紛れもない事実である。それは平成から令和にかけ、それは顕著さを増し、もう深刻化するどころの話しではなく、その存在すらも危ぶまれてきている。そのうち時代劇すら見た事もない若い世代が増え続け、それが知らぬ間に当たり前のようになってしまってはもはや本末転倒なのだが…。その昔…京都にもロケ現場はいたるところにあり、そらは格好のロケ地であった。それらは昔の時代劇映画をご覧になればおわかりかと思えるが、それらの景観と時代劇映画は調和を保ちながら、映画産業と共存していく関係であった。それは無声映画の頃から色濃く残り、日本的な風土と風光明媚な山々が織りなす、時代劇映画そのもののロケ地域であり、カメラは縦横無尽に撮れたのである。では、何故そうなってしまったのであろう。それは時代劇映画が流行らなくなり、映画産業そのものが斜陽化の波を迎えたことが大きいといってしまえばそれまでだが、そこにはやはり…京都の伝統的な時代劇が廃れてしまったことが一因として考えられた。