主な感染経路

WHOと専門家、コロナ禍受け「空気感染」の定義で合意
https://jp.reuters.com/world/JZ46ZW6LZ5JKLHLN5ISTY4A3YE-2024-04-19/#:~:text=%5B%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%20%EF%BC%91%EF%BC%98%E6%97%A5%20%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC%5D%20-,%E5%9B%9E%E9%81%BF%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E7%8B%99%E3%81%84%E3%80%82

新型コロナウイルス(CoV-SARS-2)が空気感染であるということがWHOから発表されました

今まで日本では新型コロナウイルスは「エアロゾル感染」であると言われていましたが、運営としてはエアロゾル感染と空気感染の違いが分かっていませんでした

ということで、感染経路を簡単に説明していこうと思います

その前に販促
運営が出している同人誌により詳しく書いてありますので、リンク先から購入をお願いします
「くすり屋の良佳さん 感染症の基礎の基礎知識」になります
https://order.pico2.jp/kaerunokimoti/

その他にもコロナ禍で何が起こったのかという記録も残していますので、よろしければ是非!!

空気感染
微生物を含む5㎛以下飛沫核が、長時間空中を浮遊し空気流れによって
広範囲に拡散し、飛沫核を感受性ある人が吸入するとこによって感染する

感染している患者が咳やくしゃみ、会話などで
放出した飛沫から水分が蒸発し、飛沫核となる

予防法:防護具の着用(マスクの場合、N95以上)
→麻しん(はしか)、水痘(水ぼうそう)、結核 等

>文書は「空気感染」という表現について、病原体が空気中を移動したり、空気中に浮遊したりすることが主な感染経路となる感染症に用いることができると結論づけた。

???
今までと何が違うのか???

飛沫感染
ウイルスや細菌がせき、くしゃみなどにより、細かい
唾液や気道分泌物につつまれて空気中に飛び
出し、約1mの範囲で人に感染させることです。

予防法:防護具の着用(サージカルマスクでOK)
→百日せき、風しん、インフルエンザ、
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
マイコプラズマ 等

接触感染
皮膚や粘膜の直接的な接触、または医療従事者の手や医療器具、その他手すりや
タオルなどのような物体の表面を介しての間接的な接触により、病原体が付着する
ことで感染することです。(共有している道具が感染経路になり得る)

予防法:防護具の着用(手袋・防護服など)・同じ物を複数人で使いまわさない
(トイレのドアノブ・事務所所有のボールペンやキーボードやタブレットなど)
→咽頭結膜熱(プール熱)、インフルエンザ、ノロウイルス など

経口感染(糞口感染)
食中毒と言った方が分かりやすいですね・・・。
ウイルスや細菌に汚染された食べ物を、生または十分に加熱しないで食べた場合
や、感染した人が調理中に手指等を介して食品や水を汚染し、その汚染食品を
食べたり飲んだりした場合に感染します。
毒素型(黄色ブドウ球菌など)と感染型
(ノロウイルスなど)があります(右図参照)

糞便が手指を介して経口摂取される
場合を特に糞口感染といいます。

予防法:手洗い・食べ物の十分な加熱
→感染性胃腸炎(ノロウイルス)、O-157
黄色ブドウ球菌 ボツリヌス菌など

血液感染
病原体に汚染された血液や体液、分泌液が、針刺し事故等により体内に入ること
により感染します。注射・歯科治療時や外傷による出血が粘膜に接触による場合も
あります。医療関係者は感染しやすい。
また、糖尿病のインスリン注射などで使う針をそのまま捨てて、ゴミ収集者が誤って
刺してしまい、感染することがあります。
注射針は必ず医療機関に持って行って処分
してください。(使用未使用問わず) 
注射器も医療機関に持って行ってください。
使用していた家族が亡くなったときも同様です。
在宅で使用していたチューブなども処分の仕方が
分からないものはかかりつけ薬局に問合せて
ください。

代表的な感染症
・ヒト免疫不全ウイルス(HIV)・B型肝炎・C型肝炎

昆虫媒介感染(ベクター)
昆虫・ハエ・鳥(鶏舎)などが媒介する経路で、虫刺されなどが特徴です。
近年では日本でもマダニによる死亡例が出ております。また、人類を最も感染させ
ている経路が昆虫媒介感染であり、死亡例が最も多いのが蚊によるものです。
なお、東京でも水場があれば蚊は発生します。都会だからと言って油断しないこと。
虫に刺されない工夫が必要になります。
媒介となる昆虫が居なければまず発生しません。

予防法:虫除けスプレーだけでなく、長袖長ズボンを着るなどして予防してください。
→マラリア原虫・脳炎ウイルス(日本脳炎)・サルモネラ・デング熱・ジカ熱など

人の出入りが多い都心ほど警戒
が必要です。オリンピックはその
最たるもので、夏場に開催する
デメリットとなります(熱中症も)
オリンピックの観戦に行くときは
注意してください。

母子感染
胎内(妊娠中)・産道(出産時)・母乳など(授乳中)で感染する経路です。
医療用医薬品も胎児に移行したり、母乳を経て乳児に移行するものもあるため、
産前産後は必ず産婦人科で診察を受けてください。

代表的な感染症→ヒト免疫不全ウイルス(HIV)・風疹・梅毒

抗生物質を飲めば治ると思われているが、耐性株・耐性菌が増えてきており、現状の抗生物質では効かない物も出始めている(MRSAメチシリン耐性黄色ブドウ球菌・VREバンコマイシン耐性腸球菌感染症)

昨今では無暗に抗生物質を使わず、免疫機能で治療する方針になった

複数の感染経路を持つこともある
他人に感染させてしまう

感染しないことが最重要

マスクは意味が無かったのか?

空気感染もするが、飛沫感染もすると考えられる

空気より飛沫に含まれているウイルス・細菌の方が圧倒的に多い
飛沫や接触により、より高確率で感染・発症する可能性が上がる

症状が出ていない(発症していない
=感染していない

ではない