映画『ファンファーレが鳴り響く』(2020)
高校生の男女が殺人を犯しながら逃亡する姿を描いたスプラッター青春群像劇
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映画『ファンファーレが鳴り響く』
劇場公開日：2020年10月17日 89分
【解説・あらすじ】
吃音(きつおん)症がある男子高校生が、クラスメートと共に殺人を繰り返しながら逃亡の旅を続けるスプラッター青春群像劇。吃音症でいじめられている男子高校生と殺人欲求がある女子高生が、いじめグループを殺しながら旅をする様を映し出す。
【あらすじ】
吃音症でいじめられている高校生の神戸明彦は、ある日、才色兼備なクラスメイト、七尾光莉が猫を殺しているのを見てしまう。光莉は明彦に殺人欲求があることを伝え、いじめてくる連中を殺そうと提案。ふたりは殺しを実行し、逃げるように東に向かって旅をする。
【キャスト】
笠松将
祷キララ
黒沢あすか
【スタッフ】
監督 森田和樹
脚本 森田和樹
製作 塩月隆史
【感想・評価】
高校生の男女が殺人を犯しながら逃亡するお話。森田和樹監督による「スプラッター青春逃亡劇」です。
吃音症が原因でクラスメイトからイジメられる明彦（笠松将）の鬱屈した日々。同じクラスの光莉（祷キララ）はイジメの加害者をナイフでめった刺しにした。光莉には血を見たい、人を殺したいという欲求があった…。
吃音症(きつおんしょう)とは？
言葉が円滑に話せない障がいで、話を始めるときに最初の一音が詰まったり、同じ音を繰り返したりする言語障がいのひとつです。世の中にはまだ理解されづらい一面を持っているため、笑われたり、からかわれたり、「しっかり喋れ」と理不尽に怒られることも多く、生きづらさを感じている人は多くいます。(from Wikipedia)
「ファンファーレ」とは、主に式典などで演奏される、ごく短い華やかな楽曲の事です。『ファンファーレが鳴り響く』の「ファンファーレ」の意味は、ハッキリとしませんでした。
実際に鳴り響くわけでないが、察するに、「殺人・殺意のファンファーレが鳴り響く」… いったん、始まったら、止まらない…といった感じでしょうか。
「殺すのなんて簡単なんだからね。」というキャッチコピーのとおり女子高生光莉はどんどん殺人を重ねていきます。東への逃避行。明彦は光莉をレイプしようとした男たちを殺した。それからは無差別な殺人にエスカレート。
若き日の『殺人の衝動』に縁のない方、脳内で誰かを殺した記憶がない方にとってはインモラルそのものかも知れないが、映画ってこれでいいと思います。何年後かの再会、そしてラストに用意された真っ当な罰も悪くない。
ヒロインの祷キララ。独特のオーラを放ちつつ、狂気の存在感には驚かされました。さらには、黒沢あすかに川瀬陽太に、大西信満に木下ほうからの、きっちりと不穏なサポート陣も良かった。
最近の映画には珍しく撮影は極力カット割りせず長回しで観せるのは、個人的には好きでとても良かった。オススメしたい作品です
終・制作━━━映画のレオナ
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