宮崎県内では懸念されていたインフルエンザと新型コロナの同時流行が現実化しました。
インフルエンザの患者を年齢別にみてみますと、14歳以下が半数を占めている状況です。

こうした中、2つの感染症の対応にあたる小児科の病院の現状を取材しました。

(医師)「熱は」
(親)「朝39度で今38度5分くらいある
(医師)「熱以外の症状は」
(親)「鼻水がある」
(医師)「一応コロナとインフルエンザ一緒に調べる」

宮崎市の「たかぎ小児科・心臓小児科」。

発熱などの症状がある患者は病院敷地内のプレハブ小屋で診察していて、12日は駐車場は満車になっていました。

(たかぎ小児科・心臓小児科・高木純一院長)「今はコロナ急増、さらにインフルも急増している。(インフルエンザ)はある程度もう蔓延に近い状況かなという印象をもっております」

病院では、新型コロナとインフルエンザを同時に検査できるキットを使って対応しています。

(たかぎ小児科・心臓小児科・高木純一院長)「この患者さんの場合は、こちらが、インフルエンザのABって書いてありまして、こちらがCOVIDですね、コロナの方で、陽性であればこのように2本線がでます。」

病院では、年明け以降に、インフルエンザの患者が増加。

3連休最終日にあたる今週月曜日に休日在宅医を担当した際は、発熱の症状で159人が来院し、このうち、新型コロナの陽性者は29人、インフルエンザの陽性者が45人でした。

(たかぎ小児科・心臓小児科・高木純一院長)「過去2年間全然流行がなかったっていうことで、社会全体におけるインフルエンザに対する集団免疫っていうのが低下しているということで、やはりいったん発生すると、それが非常に爆発的に流行になってしまうということが今の現状かなと考えられると思います。」

こうしたなか、医師でもある宮崎市の清山市長は、12日の定例記者会見で次のように呼びかけました。

(宮崎市・清山市長)「65歳未満で、普段何のお薬も飲んでないし、基礎疾患がないですよという方は、例えインフルであってもコロナであっても原則は自宅療養で自然軽快するのを待つということをお勧めします。もちろんその手前として予防接種をしっかりやっているということが前提だと思います」

さらなる影響が懸念される新型コロナとインフルエンザの同時流行。

たかぎ小児科・心臓小児科の高木院長は次のように警鐘を鳴らします。

(たかぎ小児科・心臓小児科・高木純一院長)「小児科診療所においてもやはりそういう医療ひっ迫っていうのは起きてるんじゃないか、また今後さらに増えることによって一般診療以外の業務ができなくなってしまうということも十分考えられると思います。」

同時流行による患者の増加で、予防接種や健診を希望する患者の予約が取りにくい状況も起きているということです。

また、清山市長は、自宅療養については、日頃からの食糧の備蓄や、解熱剤や咳止めといった常備薬、そうしたものをしっかり備えてほしいとしています。

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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/mrt/272640