佐賀市で開かれている佐賀を拠点に活躍する洋画家、小木曽誠さんの作品を集めた展覧会の中から、代表作をシリーズで紹介します。
【佐賀県立美術館 野中耕介学芸員】
「こちらが一番最新作となります『斉唱(せいしょう)』という作品です。森の中に4人の女性たち、若者たちがたたずんでいて、それぞれ別の方向を向いています。題名の「斉唱」というのは同じメロディーをみんなで歌うという意味なんですが、ここに描かれている女性たちはそれぞれ別の方向を向いています。そして手にはタブレットや電話機(スマートフォン)を持っていますが、そこに映っている風景もそれぞれ違うんですね。この絵が描かれた前年、2020年ごろから日本に新型コロナウイルス感染症がまん延をしまして、若者たちは非常に自分の未来というものに不安を持っていると、そしてそういう状況でありながらもですね、それぞれ信じる道を見つめていかないといけないというですね、そういった思いを込めた作品となります」