本レクチャーのメッセージ:
1. 今回2回目ですが、まず「PCR検査などの陽性を感染と言うのは止めるべきである」と言いたいと思います。鼻粘膜に数個の新型コロナウイルスがいるだけでも、PCR検査陽性となります。しかし、多くの人はそこで「粘膜免疫」が有効に働き、体内にウイルスを入れさせずに撃退します。一方、「感染」は病原体がそうした防御を突破して体内に侵入することで、それによって起こる病態を「感染症」といいます。
2. 国や東京都などの公的発表では、ちゃんと「検査陽性」と言っているのになぜメディアはそれを「感染」と言い換えるのでしょうか。それでは問題を不適切に大きくするばかりです。無症状や軽症の検査陽性者は、発症した患者に比べて周囲にウイルスを拡散させる危険性が非常に少なく、それに見合った対応で社会を動かしていくべきだと考えます(これを「リスクの層別化」と言います)。最後のスライドに、「適切な対策には、正確な事態の把握が重要である」と書いたのはそういう意味です。
3. なお、本動画アップロード前の予行録画ですが、内容に変更の必要なしと考えたため、早めにこのままアップすることにしました。講師の背景画像が、どこやらの温泉になっておりますが、休日バージョンということでご容赦ください。
付記事項
・本資料は、地域医療に携わってきた一研究者が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についての意見を述べたものです。
・研究アイデアを熟成する過程での、調査資料でもあります。
・所属組織の意見を代表、特定の個人団体への論評などではありません。
・利益相反、スポンサーシップなどは一切ありません。
・多くの資料を出典として引用しています(独善的にならないため)。
・COVID-19は勿論、将来の提言&議論のため作成しました。
・シリーズとして作成する予定ですが、1トピック10-15分程度にまとめます。
