2016世界選手権FS(2016-04-02ボストン)
第3グループの2人目に登場。直前の試合前6分間練習では3回転ジャンプの時に他の選手が近づくのが目に入って転倒し壁に激突して会場をヒヤリとさせたが、会場に詰めかけた浅田ファンの応援の拍手に包まれて今季最後の浅田のプログラムが始まった。
2日前のSPの時のような体幹から「ブレ」が発生する不完調な状態からは抜け出したようで、演技の入りはスムーズで最初の3Aをそつなく跳んで見せ、観ている者を安堵させた。中盤に入るところのコンビネーションジャンプの二つ目が少し崩れたのと、その後のジャンプを規定回転数分跳べなかった(3ルッツ→2ルッツ)のを除けば、ほぼ完璧に滑りきって、FSの得点は134.43点(技術点65.13演技構成点69.30)となり、SPと合わせてTotalの得点は今季の彼女の最高点となる200.30点に達し、不調だった今シーズンの最後の試合で「何としてもの200点越え」を果たして、2年前の世界女王として「最低限の面目」を保つことができた。最後は会場客総立ちのスタンディングオベーションに包まれた。

【雑感】
今大会は非常にレベルの高い大会だった。まず、SPでは、上位11名が誰一人として転倒していない、ということ。これは過去に例が無いだろう。
次に、FSでは、Total200点越えの選手が、優勝したメドベデワ選手(223.86点)から7位の浅田選手(200.30点)まで、何と7人も出たということだ。※集計に時間がかかり200点に僅かに0.85点届かなかった本郷理華選手の採点の出方には疑念が生じたが・・・。
日本勢に限って言えば、「ノーミス演技」で210.61点(これも他の選手との比較点数としても低く採点されているのではと思われ疑念を抱かずにはおれないのだが…)という得点を出した宮原知子選手が最上位の5位で、さらにその上に4人もの得点上位者がいて、宮原の得点でさえ表彰台に上がれなかったのが印象的だ。
浅田選手は、完全復調とは言えないまでも、かなり復調したと本人も実感していることだろう。「1年以上の競技生活のブランク」がこれほど身に染みたシーズンもなかっただろう・・・。
本郷選手の得点の出方に疑念を感じると先述したが、これは、審判全員が嫌でも本郷の実力を認めないわけにはいかないと思わせるぐらいまで「もっと頑張れ」と宿題をもらったと捉え、来シーズンに向けて一層精進してもらいたい。
3選手とも、本当にお疲れ様でした!