学校をめぐっては、修学旅行についても、感染拡大の影響が出ています。
先週の対策本部会議で、府は、来月(9月)1日以後に出発を予定している修学予行について、原則、延期する方針を打ち出しました。
学校の現場では、難しい決断を迫られています。
【修学旅行 延期の学校は】。
新型コロナウイルスの感染対策で、大阪府が来月(9月)1日以降に出発する修学旅行は原則、延期する方針を示す中、府内の学校では来月に予定されていた修学旅行を急きょ、延期するなど、対応に追われています。
大阪府は18日の対策本部会議で、来月1日以降に出発する修学旅行は原則、延期することなどを決めました。
これを受けて府内の学校では対応に追われています。
このうち、来月7日から2泊3日で、3年生の岐阜県への修学旅行が予定されていた、大阪・西淀川区の大阪市立佃中学校では修学旅行の延期を決めました。
学校によりますと、今回の修学旅行は本来、ことし5月に行く予定が延期されたもので、2度目の延期だということです。
この旅行では、ボートに乗って川を下るラフティングを計画していましたが、同じプランの場合、日程が11月末しか確保できず、ラフティングができる気候ではなくなってしまうことから、旅行先やプランの変更も含めて今後、延期後の対応を検討することにしています。
また、高校受験を控える3年生にとって10月や11月の修学旅行は異例の日程だということで、学業への負担を減らすため、1泊2日や日帰りでの対応も検討しているということです。
校内の廊下には3年生のメッセージを集めたパネルが掲示され、「最高な思い出になるように全力で楽しみます!」や、「食べ歩きが楽しみです」などと修学旅行への思いがつづられています。
中西啓 校長は、「コロナの影響で子どもたちは我慢ばかりで、本当に心苦しい決断だったが子どもたちの安心安全を最優先にするため致し方ない。学校行事がままならない中、子どもたちに『諦め』がまん延してしまうのを本当に危惧している。規模が縮小したとしてもなんとか修学旅行には行かせてあげたい」と話していました。
【25日から修学旅行 実施の学校は】。
新型コロナウイルスの感染拡大で大阪府が来月(9月)1日以降の修学旅行について原則、延期する方針を示すなか、熟慮の末に、感染対策に力を入れたうえで修学旅行の実施を決めた学校もあります。
大阪・城東区の市立菫中学校は25日から中学3年生、およそ260人の生徒が2泊3日の行程で修学旅行で長野県に出発します。
大阪府は、来月1日以降の修学旅行について原則、延期する方針を示しましたが、延期が困難な場合でも、感染対策の徹底などの条件を満たした場合のみ、実施してもよいとしています。
この学校は熟慮のすえ、感染対策を徹底したうえで、修学旅行を実施することを決めました。
23日は出発を前に校長や3年生の担任などが感染対策の確認を行いました。
このなかで箕輪正秀 校長は、「不織布マスクの着用を呼びかけるほか、移動のバス車内や食事の際は、生徒どうしが話しあわないように、感染対策の見守りを徹底してほしい」と話していました。
旅行中の感染対策としては、▼移動中のバスの中では水分補給以外の食事と会話を禁止したほか、▼宿泊先は7か所に分散したうえで、1室の宿泊人数や食事で集まる数を減らしました。
旅行中の行程には、北アルプスの玄関口、上高地の散策やゴムボートやカヌーで川を下るラフティングなど、屋外の活動を盛り込み、密室や密閉を避けました。
また、コロナ禍以前の修学旅行では2度、設けられた土産物の購入についても地元の人との交流を減らすため1度に限定したということです。
さらに、生徒が発熱した場合、教員が付き添って地元の医療機関を受診したあと、ホテルで隔離して保護者に迎えに来てもらうことにするなど、細かなルールを定めています。
箕輪校長は、「修学旅行は3年間で生徒が最も楽しみにしている行事です。感染対策を徹底して生徒の思いに応えるとともに、実施をためらう学校に対して1つのヒントを示すことができればと思います」と話していました。
