「金」買う人・売るのを悩む人 揺れる消費者心理 歯科医院では仕入れ値が2倍以上に 福岡
先週、最高値を更新し、初めて1グラム3万円を超えた国内の金の価格。その後、急落したものの依然として2万円台後半で推移しています。安定資産といわれる「金」の価格変動に熱い視線が注がれる中、消費者心理も揺れ動いています。
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■八木菜月アナウンサー
「店内には、金のペンダントやネックレスなど、美しく輝く商品がずらりと並んでいます。」
福岡市中央区にある貴金属店です。去年と比べ、来店者の数はおよそ1.5倍に増えました。
店内には、美しい輝きを放つ地金などがそろいます。中でも人気なのは。
■八木アナウンサー
「こちらは何でしょうか。」
■田中貴金属 福岡 西鉄グランドホテル店・大塚貴浩 店長
「こちらは純金製の小判で、ことしの年号を入れた、ことし限定の小判です。」
純金製の小判の2月2日午前9時半時点の価格は、20グラムが80万1360円、50グラムが197万6688円でした。
こちらは、田中貴金属工業が公表した金1グラムあたりの小売価格です。
去年9月に初めて2万円台を突破し、1月29日には初めて3万円を超え、最高値を更新。わずか4か月ほどでおよそ1万円上昇しました。
2月2日の発表(午後2時)では、2万6057円と相場の値動きはありますが、依然として高値が続いています。
■大塚店長
Q.3万円超えの理由は?
「情勢不安や政策金利の引き下げ、あとはアメリカに対する各国との政策。様々な不安定要素を含み、金価格の上昇につながっていると思われます。」
こちらの男性は、老後の資産にと金を購入しました。
■男性
「100グラム、金を買った。インフレなどを考えた時に貨幣価値が下がってくるじゃないですか。金だったら、その辺が下がりにくいかなと思って。」
一方、福岡市東区の質店では2日、持ち込まれた貴金属の査定が行われていました。
■スタッフ
「一つ一つは小さいですが、 それでも一つがかなり金額、2万円、3万円と付いたりするので、かなり高いですね。」
夫婦が持ち込んだ、母親の遺品であるアクセサリーは金を使ったものがほとんどでした。合計の査定額を見て。
■夫婦
「びっくりしたね。これだけで30万円。」
「びっくりした。」
このまま買い取ってもらうかと思いきや。
■夫婦
「これから、まだ上がる可能性もあるしね。」
■スタッフ
「上がる可能性もありますし、下がる可能性もあるし、一概には。」
ここ数日の金の値動きを考え、悩んでいる様子。結局、全て持ち帰ることにしました。
■夫婦
「金の方は、もうちょっとホールドしておこうかと。もうちょっと上がるかもしれないけれど、金は安定しているので持っておいてもいいのかなと。」
質店の担当者は、金の価格が再び上昇すると見ています。
■髙山質店 福岡地区エリアマネージャー・松浦誠太さん
「いったん下げはしましたが、上げに戻っていく。今が買いのチャンスと思う人が増えてくると思いますので、まだまだ強気の金相場というのが優勢だと思われます。」
福岡市早良区にある歯科医院にも影響が出ていました。
歯の詰め物やかぶせものには金や銀などを混ぜた専用の金属が使われますが、その仕入れ価格がおととしの2倍以上となっているのです。
■本郷みどり歯科医院・本郷裕美 歯科医師
「銀歯1本入れるとなると、今の診療報酬では材料費の方が高いので、正直に申し上げると、銀歯を入れるとやはり赤字になってしまう。」
これに伴って、患者の負担額も5~6年ほど前と比べて1.5~2倍ほど上がっているといいます。
このため、金属が必要ではない治療の場合、患者には材料が安定しているプラスチックを提案するようにしています。
■本郷 歯科医師
「入れたものを長持ちさせるといった点では、口の中をきれいに保つことが非常に重要になってきますので、自身での自宅でのケアを非常に大事にしてもらえるといいかと思います。」
依然として高値が続く金。資産として注目される一方で、暮らしに与える影響からも目が離せなくなってきています。
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