新型コロナワクチン接種開始から5年。 そして今、本格的な議論を始めよう

新型コロナワクチンの接種開始から5年。私たちはこのワクチンを、どこまで検証できているだろうか。ドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」で反響を呼んだ大西隼監督は、取材を通して見えてきた後遺症患者の実態、専門家の証言、科学的データをもとに、賛成・反対という二項対立を超えた視点を提示してきた。一方、上島有加里氏はワクチン承認制度、予防接種健康被害救済制度の現状、過去のワクチン行政との比較を通じて、科学と制度の観点から問題点を整理する。賛否を煽るのではなく、未来の医療と社会のために「何が起き、何を学ぶべきだったのか」を問い直す。

上島有加里(かみじま・ゆかり)
博士(臨床薬学)1973年北海道生まれ。2000年、東京理科大学大学院薬学研究科臨床薬学専攻修了。2003年千葉大学大学院薬学研究科博士後期課程修了。専門は薬剤疫学/医薬品情報学。2018年まで東京大学大学院医学系研究科薬剤疫学講座にて教務補佐員・研究員として、医薬品等の安全性監視、副作用報告からのシグナル検出に関する研究に従事。薬剤疫学領域における調査・研究の倫理審査委員を務める。2023年より東京理科大学薬学部客員研究員。

大西隼(おおにし・はやと)
1980年生まれ。東京、NY、横浜で育つ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。2008年テレビマンユニオンに参加。ディレクターとして手がけた作品に「欲望の資本主義」「地球タクシー」(共にNHKBS、ギャラクシー賞奨励賞受賞)、「世界ふしぎ発見!」(TBS)、劇映画「プリテンダーズ」(プロデューサー)などがある。
2025年10月、監督作の「ヒポクラテスの盲点」公開。