【全話フル|日本語字】先祖伝来の調香術でニセ者を暴露したら、私は王様の「心臓の一番深いところ」にある独占的なコレクションになりました#minidrama
どいて もう三ヶ月だ この私体中が臭い 王様の顔も合わせられない三ヶ月だ お前たち役立たずども この三ヶ月探してきた 体を香らせる秘薬も どれもこれも役に立たない フン お前たちも もう私の世話はしなくていい 全員乱葬場に捨てて 野犬の餌にしてしまえ 王妃様 どうかお怒りを鎮めて これは何万ものバラから 作られた香油です 一滴で何万倍もの効果が きっとお様の 体臭を抑えられます これは西域から献上された香粉です 爪ほどの量で 十里先まで香りが届くと 十日間も消えないと聞きました 何を突っ立っている 私が自分で香を焚けとでも言うのか お前 こっちへ来い 私の体の悪臭 隠れているか 王妃様お慈悲を 私は お腹を壊しただけでこうなったのです 何を怖がっている お前を湖に突き落としはしない ハハハハ 直接そいつを人彘にして 動物の群れに投げ込み 毎日医者を送って治療させろ 簡単に死なせるな いや 王妃様お慈悲を いや 王妃様お慈悲を 役立たずども まったく役立たずばかり すぐ中秋の宴がある もしもまだ方法が見つからなければ 全員死ね 誰が想像しただろう 乞食よりも臭いこの人が かつては 傲慢だった端王妃だとは 彼女が王妃になってから 民間の奇妙な処方を集めては 美貌を保っていたが 誤って食べてしまった 忌まわしい胎を包んだ餃子を その因縁に囚われ 体中がひどい悪臭を放つようになり 一日中消えないのだ 王妃様 私に一つ方法がございます お前 もし効かなかったら お前はあの侍女と一緒に 動物と餌の取り合いをしろ 狂ってる 彼女の方法は 臭い練り物を作ることだった しまった 止めなきゃいけなかったのに もし王妃様がさらに怒ったら 私たちまで巻き込まれたらどうする こんなに臭いとは お前は自分が 死ぬのが遅すぎるとでも言うのか ああ ああ 水 早く水を汲んでこい そいつを殺せ 王妃様この匂いは 王妃様 これは王妃様の体から漂う香りです この香りは 心に染み渡るような 甘美で魅惑的 ハハ まるで人を 酔わせるようです 王様もきっと王妃様に この上なく寵愛を注がれるでしょう この香は 月浸沈香と申します 高温にすることで 香りが引き出されるのです 先ほどは 大変失礼いたしました どうか王妃様お許しを 褒美をやる 今日からお前は 私の 一級侍女だ 王妃様ありがとうございます あなたの顔どこかで見たような 会ったことがある 見覚えがある それは私の祖父が あなたの手にかかって死んだからよ 私と祖父は 元々沈氏の調香術の 最後の二人の継承者だった また調香術を使ったな おじい様がお前に言っていたではないか この調香術は 威力は絶大だが 結局は 邪悪な術だと 寿命を縮めるぞ お前は両親が どう死んだか忘れたのか 彼らが壊したのが悪い お前の屋台を 硯秋 おじい様に約束しただろう もう勝手に使わないと わかったよおじい様 だが端王妃に 調香のために呼び出され おじい様 ああ 聞くところによると この王府のキンモクセイ餅は 甘くておいしいと お前は食いしん坊だな おじい様が きっと持って帰ってきてやるぞ ああ はい おじい様 しかし端王妃は 生まれつき残忍で この私ある秘術を聞いた 人を香料にすれば 私の 体の臭いを消せると お前はできるのか この方法を 天道に反し 人倫にも背く 乱用してはなりません お前 草民めは 王妃様のために薬湯を 八十一日間 銀針で体を固めるのに八十一日間 私はすぐに効果が欲しいのだ 草民の無能をお許しください 銀鎖そいつを引きずり下ろせ 一刀一刀陵遅刑に処し それでも口を割らないか見てやろう やめてくれ 老いぼれめ お前の口を割らせられないものか ああ ああ 私が再び祖父に会った時 彼はもう じい様 意地でも口を割らなかった 肉を削ぎすぎて手が痛い そうだ 王妃様にお仕えできるのは お前の幸福だぞ フン おじい様 どうしてこんな姿に おじい様 おじい様 おじい様 家に連れて帰るから おじい様 おじい様 おじい様 私必ず 必ず仇を討ってやるから 王妃様がお尋ねになっているぞ 王妃様 王妃様の御容貌は麗しく お姿も優美でいらっしゃいます もし私めが王妃様にお会いしていたならば きっと忘れられないでしょう お前は口がうまいな 名はなんという 私めは沈硯秋と申します これからは毎日 私のために香を焚きに来なさい 王妃様ありがとうございます 蘇令薇 調香術の存在は もともと天道に反する 使用者は必ず報いを受けるでしょう 月浸沈香は美しい名だが 極めて冷たく極めて陰気なもの 肉から骨へと 一寸ずつ体を腐らせていく たとえ私が死んでも 祖父が 受けた苦痛を 倍にして返してやる 血の報いは 血で償うべきだ 本当にいい香り本当に綺麗ハハ 王様が私のために植えてくださった 大好きなカイドウの花だわ 側室様 王妃様の部屋では 誰も治せない あの悪臭の病気を 聞くところによると 昨夜も大騒ぎだったとか 私めが通るたびに 息が苦しくなるような気がします 窒息しそうになります 私がもし彼女だったら もう少し落ち着くわ もうすぐ三十なのに 昨晩あんなに騒いだら またさらに増えるんじゃない しわが ハハハハ 彼女はただの田舎の女 世間知らずで 家柄もなく 才能もない その 王妃の座を守りたいなら もっと 容貌に気を遣うべきでしょう 残念ね 鶏を盗もうとして米をなくすとは それにしても奇妙な話だわ 王様は一体 彼女の何に惹かれたのかしら こんなに長年彼女を初めてのように扱い この寵愛は 他に類を見ないものよ フン 王様が 五年前都へ向かい謁見する途中 誤って凌雲山に落ち あの女に助けられたからでしょう 王様が目覚めた時 彼女に一目惚れしたのよ 凌雲山 そこは私が 香料を採っていた場所ではないか 側室様ご心配なく 王妃様はただの 卵を産まない雌鶏です あなた様も 長年寵愛を受けているのに お子を授かっていないではないか あなた様はいずれ 王様の お心の中の地位を取って代わるでしょう 王様とこの私の愛情は金よりも固い たかが一人の女に 取って代わられるものか この私がどうお前を懲らしめるか見てろ 焦るな この私 三ヶ月月経が来ていない 中秋の宴の時に 王様に教えてやるわ この良い知らせを ハハハ そうすれば王様は 嫡子をお迎えになりますね もしあなた様が 王妃の座につけば あなた様のお腹の中の お子様は 嫡長子となります これはこの上ない栄誉ですね あの悪臭の病気を患う 年老いて子供を産めない女が 私と何を争えるというの もしも もしこの子が生まれたら この私は 昔祖父がいた頃は 勝手に調香術を使うことはできなかった 今は あらゆる陰険な方法を あなたの体で試してやる 美人美人 まさかこの私より先に 子供を授かるなんて 子供を授かるなんて 何ほどの才能があるというの 無事に産んでこそよ そうですね 私めは側室様が 何もかも完璧にできるとは思いません 衣食住の全てにおいて きっとどこかに抜けがあるでしょう この件は あなたに任せる 抜かりなくやり遂げなさい はい 蘇令薇 まさか あなたが出産前の子供まで 許さないとは 私必ずあなたに そしてあなたの手下どもにも 然るべき報いを受けさせてやる でもこの私の顔は それにこの私のお腹は 足りない 全然足りないわ この私は人を惹きつける香りだけでなく 再び 十六歳の頃に戻りたい 王妃様お怒りにならないで あなた様には王様の寵愛がございますよ 私を若返らせる方法があるだろう 違うのか 引っかかったな 私めにはございます ですが 一ヶ月ほどの時間が 必要になります 女よ もうすぐ中秋の宴だ 側室のあの美人が きっと発表するわ 彼女が懐妊したことを お前は私に この老けた顔で 側室に完全に負けさせたいの 早く何か考えなさい もし何も思いつかなかったら 今すぐお前を死刑にするわ 奴婢の家の調香術には 奇妙な香りが記されています 魂を鎖し夢を絡めるというものです 女性が使えば 容姿がさらに美しくなるだけでなく 男性が触れれば 骨まで溶けるような快楽に溺れ 子作りすれば必ず男の子を授かります どれくらいで効くの 私はもう待てないわ 中秋の家族の宴に間に合う この方法を使えば 生まれる子は 普通の子よりも 成長が早いです 半年も経たずに 生まれます 王妃様 あなた様が寵愛されている度合いからして 世継ぎは きっとあなた様が先にお産みになります その時になったら ハハハハハ まだ痛い お前は本当に私の かわいい子ね 次にこんな 良い方法があったら 早く出しなさい 承知いたしました ハハハハハハハ この薬は 一度に男の子を授かれるのは本当だけど でも、お腹に宿るのは どんな怪物か それは分からないわね それに これがあなたにとって一生で 唯一の子供になるでしょう 王妃様、あなたの顔立ちは 本当に以前よりも美しくなりましたね 奴婢、あなたに恋してしまいそうです もういいの 私は見に行こうかしら あの美人が いつまで気取っていられるか 王妃様 あなた様は今 本当に私が今まで見た中で 世界で最も美しい女性です 中秋の名月に 王妃様がキンモクセイを持って現れれば 殿方はきっと区別できないでしょう あなた様が殿方の妻なのか それとも嫦娥仙子なのか ハハ お前は賢いわね 今回の家族の宴には 王府の使用人だけでなく 王太后や 仲の良い 王室の親族もいるわ もしあなたが彼らの前で 顔中に膿んだ吹き出物ができた怪物になったら あなたの王妃の座は 本当に危うくなるでしょうね 私は数ヶ月王妃に会っていない 彼女の回復はどうなっているだろう 殿方 わたくし、先日 王妃様の庭を通った際 いつもひどい悪臭がするのです 外では皆が噂しています 王妃様は悪事を働きすぎたので 悪霊に取り憑かれたのだと 無礼者 あれは王妃が昔 私を救うために 残った古傷だ 王妃があなたを救ったのは どれくらい前のことですか もし本当に古傷なら どうして今になって再発するのですか 私の息子は働き盛りなのに 王妃はもうすぐ30歳で まだ子供がいない 今またこんな事態になっては 恐らく 彼女も王妃の座を務めるのは難しいでしょう 私の考えでは 側室を正妃にした方が良いわ 母上、なりません あなたもご存知の通り あの時、王妃がいなかったら 私は 長年 豪華な衣装や 大勢の召使いを与えられ 今日の中秋の家族の宴という こんな大切な日に 彼女はまだ欠席するとは どうやら私を 軽んじているようね 母上 王妃様はもしかして 悪臭を放っていることを自覚していて しかも容姿が衰えているので あなた様にお目にかかるのを恥じているのでは 黙りなさい 食事中なのに口を閉じられないの あなたは 殿方 どういうわけか わたくし、今日の料理の匂いを嗅ぐと 今日のお料理 いつも吐き気がするのです 側室の月経は もしかして 母上 わたくしはとっくに医者に診てもらいました 実はですね、わたくしはずっと 王妃様のお出ましだ 王妃 あなたの顔が どうしてこんなになってしまったんだ 殿方、わたくしの話を 王妃様、お気をつけください あなたのこの召使いは 殿方 王妃 あなたの顔は私が初めて あなたに会った時よりも さらに精緻になっている この美人は何をしたの こんな短時間で まさかこんなに美しくなるなんて 先に得意がらせてあげるわ お前が小怪物をお腹に宿したら そしたら徹底的に どん底に突き落としてやるから 蝶まであなたに傾倒しているわ 本当に心にしみるわ 殿方 ここは外です それなら家に帰ってから話そう 彼女が あの新しく来た召使いね 仕事はなかなか賢いじゃないか 王妃を転ばせなかった 顔を上げなさい 私に見せなさい どうして私は 彼に見覚えがあると感じるのか おかしいわ この召使いとは どこかで会ったことがある気がする お前と私は 会ったことがあるか 王様にお答えします 殿方 彼女はただの 農家の娘です あなた様とお会いするはずがありません 蘇令薇 あなたは何をそんなに恐れているの 私と殿方が親しくするのを もしかして他に何か 理由があるのかしら 王妃 あの時、凌雲山で 私を救ってくれた時 私が渡した玉佩は わたくし わたくしは以前あなたに言いました あの時、殿方を家まで運び入れるために 玉佩を 山に落としてしまいました 殿方は今になってそれを持ち出して またわたくしを咎めるおつもりですか まさか 私はただ あのキンモクセイを見て あの頃を思い出しただけだ 殿方 側室は最近どうされたのですか こんなにやつれて 私とは違って もしこれが広まったら 王府が あなたをひどく扱ったと思われるわ ああ、殿方 あなたはわたくしのために 裁きを下してください 側室の月俸は わたくしはすべて きちんと支給しました お前 殿方 わたくしは今日確かに 少し食欲がありません おそらく もういい これは家族の宴だ 王妃は遅れてやってきて さらに側室と口論するとは わざと私を 怒らせたいのか 母上、お怒りをお鎮めください わたくしは体が 安定したばかりなので それで 少し時間を要してしまいました 側室 あなた、今何を言おうとしたの 母上 わたくしは今日 確かに少し食欲がありません 母上、殿方 わたくしの失礼をお許しください わたくしは 最近、妊娠していることが分かりました ですので、庭で ちょうど数ヶ月安静にしていました 胎児の状態が安定してから ようやく庭から出てくることができました 何だと 王妃 あなたの言っていることは本当か 本当に妊娠したのか 母上、殿方 あなた方には 小さなお世継ぎができます 急げ急げ、息子よ 早く王妃を 庭に戻して休ませろ もう身重の体なのだから 屋敷でゆっくり横になっているんだ はい 殿方、母上 もういい 騒々しくしてどうする 最近は 王妃の機嫌を損ねるな 薇薇 あなたは私をとても喜ばせてくれる 殿方 まずお風呂に入ってください 殿方 お風呂から上がったら わたくしから サプライズがあります 分かった 悪い女 今日初めて殿方に会ったばかりなのに もう我慢できないのね 王妃様、お許しください 奴婢はただ心配で あなたが転んでしまうかと あなたと殿方はまさに天が作ったカップルです 奴婢など恐れ多くて 夏荷 彼女の香料を 全て使い果たしなさい 王妃様、何をなさるのですか この私が知らないとでも思っているの あなたの調香術とやらは 全てこの本に書いてあるんでしょう 私の部屋を調べたのね 今 私はあなたにとって 唯一の頼みを手に入れたわ 他にどんな理由があって 私のここにいられるかしら どんな大胆さで 私のそばにいられるか見ものね 殿方を誘惑するなんて 王妃様、本に載っている方子があります それを使えば あの場所が 初めてのように引き締まると 今すぐ調合いたします 王妃様 あなた様はこの方子を使ってはなりません もう一言でも話したら 誰かに命令して あなたの舌を引き抜かせるわ 彼女を刑場に連れて行け しっかりしつけなさい もう二度と彼女が 敢えて 殿方を妄想するようなことがないように 王妃 蘇令薇 調香術の秘訣は あの本には書いてないわ それは私たち沈家の血筋にあるものよ 他人が調合した香を使えば あなたを さらにひどい反動で苦しめるだけよ 見物だわ 殿方があなたのその しわと膿だらけの顔を見たら まだあなたを愛するかどうか 誰か 王妃様 奴婢が今すぐあなたのために香を調合いたします 薇薇 私が来たよ 殿方、私と遊びに来たのね 私は今、異常なほど美しいし あの場所は初めてのように引き締まって さらに一度に男の子を授かれる 妊娠しやすい体質になったわ 殿方はきっと永遠に私を愛してくれるわ 他の誰も彼女を誘惑することはできないわ 殿方、早く来てちょうだい 王妃様は後で 私を必要とするでしょう 私に手出しはさせない まだ虚勢を張ってるの 今や調香術は私の手の中 これから 私が王妃様の お気に入りになるのよ 殿下早く来て ウェイウェイ それなら殿下から うまく隠れてみろ 殿下私はここよ 殿下早く捕まえて 殿下 どこにいるの 殿下私はここよ 殿下早く来て 私の手に手出しはさせない その両手をダメにしてやるわ これ以上どうやって 王妃様の前でいい子ぶれるか見てなさい 王妃様がお罰になるわ もうすぐよ 殿下 殿下は一体 私を捕まえられないの ウェイウェイ 何の匂いだ なんて臭いんだ 私の顔が ウェイウェイ どうした 殿下 ウェイウェイ 君の体の匂いが それに君の顔も 殿下 妾は 急に体の具合が悪くなりました 今夜は多分 殿下とご一緒できません どうしたことだ 恐らくは 五年前の傷がまだ完治していないのでしょう 本当か 私に見せてみろ 殿下 大丈夫です 妾は 一晩休めば大丈夫になります でも 殿下 妾はもう眠くて 分かった では私は先に帰ろう もし後でまた具合が悪くなったら 必ず 侍女に知らせろ はい どうしよう インソウ どうなされました王妃様 早く 早く沈硯秋を 呼び戻してきてちょうだい はい 私の顔が 今すぐ手を止めれば 王妃様の前で 命だけは助けてあげるわ 沈硯秋 まだここで何を芝居してるの やめろ やめなさい なぜ来たのだ なぜ彼女の手を こんなふうにしたの 調香術は手に入れたんだから 彼女の手などどうでもいいじゃないか 王妃様は彼女に調香させるのだ 早く行こう 得意がるな 後で あなたの調香の技法は 全て盗んでやるからね 王妃様は私を罰しないわ 私に手出しをしたら 今夜がお前の命日だ あなただったのね どうしてこんなことになったんだ 奴婢は 王妃様を怒らせてしまいました お前たち気をつけろ 王妃は五年前 私を救うために 重い病にかかった 今また昔の病が再発したのだ お前たち皆 しっかりと仕えるのだぞ はい 行け 殿下は蘇令薇に やはり深く情を寄せている ウェイウェイ もしあの時殿下が もっと早く目が覚めていたら 君は一人で 私を連れて山を下りることもなかっただろう あの時私が助けた人 まさか彼だったなんて 若様 若様 ご気分はいかがですか お嬢さん あなたが私を助けてくれたのですか はい 私にはお礼の品がありませんが これを受け取ってください 受け取れません お嬢さん おや お嬢ちゃん早く おいで おじいちゃん これを持っていきなさい 若様 半時ほどお待ちください 私があなたを山から下ろします お嬢さんこれを持っていきなさい これが私があなたに唯一あげられるものです これを持っていなさい お嬢さん おじいちゃん お嬢さん 私にはこれしかあげられません これを持っていなさい お嬢さん この玉佩も あなたのものだったのね 突っ立って何してるの 早く中に入らないの 蘇令薇 あなたを倒す 最大の切り札を見つけたわ 私の顔が どうしてこんなことになったの まさかあなたが やったんでしょう 王妃様 調香術は 我が沈家の 秘伝の術です 我々の一族でなければ この方法で調香すれば 必ず反動が生じます 私が調香している時に なぜ言わなかったの 奴婢は言いたかったのですが ですがあなたが もしまた口を開けば 奴婢の舌を抜くと言ったので もういいわ 早く私に調香しなさい 私は早く 世継ぎを産みたいのよ 奴婢の手は筋骨を傷めてしまい しばらくは調香できません それに あなたの顔と体も やっと整えたばかりなのに すぐに反動を受けてしまい 回復には一ヶ月以上かかります 誰がやったのだ 王妃様 沈硯秋は牢屋で まだ反省していなかったので 奴婢が刑を与えました 私はただあなたに 少し懲らしめろと言っただけよ 彼女の手を ダメにしろとは言っていないわ 奴婢は過ちを認めます 王妃様 私が間違っていました 頭を下げて何になるの 頭を下げて 私の容貌が 元に戻るの 頭を下げて私が 子供を授かれるの 殿下が 私への愛を元に戻せるの あなたはまさか 他に何か方法を知っているのでは ええあります ただ ただ何なの この方法は 人を入香に用います 人を入香に はい 王妃様 この世に あなたを憎んでいる者はいますか 側室のあの女が まさにそうでしょう 彼女は 私が苦しむのを見るのは願ってもないことでしょう この香は 塗山引と申します 一の蠱は相思 二の蠱は鎖情 三の蠱は酔恋 香の中の王と称されます この香ができれば たった一滴で 殿下は言うまでもなく あなたを骨の髄まで憎む仇人でさえ 自ら離れることができず あなたを愛するようになります ただ この香は人倫に背くもので 人を使って作られた香は 沈氏の家訓に 反するものです 蘇令薇 ついに あなたを 体中膿だらけの 怪物にできるわ 家訓に背くのは事実ですが それは塗山引が 最も効果が強く 毒性が最も強いからです あなたが以前使った香は あなたの顔を傷つけるだけでしたが それに塗山引を加えれば 全身が もうまともな皮膚は残らないでしょう 分かったわ人でしょう それなら王府には 雑役の小僧がたくさんいるわ 彼らの命など価値がないでしょう いいえ違います 雑役の小僧は 一日中雑用をしているので 高価な香料を使うこともありません 彼らを入香に用いても どうして特別な効果が得られるでしょうか 肌が繊細で色白で おしろいを好む女性が必要です それに加えて 彼女たちが生まれつき持っている 娘の香が必要です そのような女性は 皆世家の令嬢です 私がどこで あなたに探してこられるの 王妃様 あなたの周りの上級侍女は 食事や衣服そして日用品において 普通の 世家の令嬢に劣りません 王妃様 彼女のデタラメを聞かないでください 私はあなたのために多くのことをしました あなたに最も忠実な者ですわ 王妃様 夏荷 あなたは以前言っていたわよね 私のために剣山に上り 火の海にも入ると どうしたの 私はただあなたの命が一つ欲しいだけなのに もう嫌になったの あなたはこれほど多くの命を奪い おじいちゃんまでも あなたの手にかかって死んだわ あなたが死んでも惜しくない 沈硯秋 あなたはきっとまだ 他の香があるでしょう 私が謝るから許してよ 沈硯秋 この女 私はただ あなたの手を挟んだだけじゃない もういいわ彼女を引っ張り出しなさい 蘇令薇 私はあなたのために多くの人を殺したのに まさか私を殺そうとするなんて 私は幽霊になっても あなたを許さないわ うるさいわね 放して 蘇令薇 清算は 始まったわ ウェイウェイ ウェイウェイ 最近体の具合はどうだ 私が 太医に君のために 一服の薬を煎じさせたのだ 今入ってもいいか 行って門を塞いで 君の手はあとどれくらいかかる あと二日かかるはずです 殿下 妾はまだあと二日休まなければなりません 妾はあなたに サプライズを用意しました あの あなたは先に公務を処理してください では私は二日後に また君に会いに来よう この数日は先に休んでいなさい 私の前で仕える必要はない はい 硯秋よ ハハ これはおじいちゃんが君にあげる 誕生日プレゼントだよ おじいちゃん これって珍品坊の衣装じゃないの これ一枚で 私達の一年分の収入に相当するわ なるほど この数日 おじいちゃんはいつも夜中に帰ってきたのね おじいちゃん 私は誕生日プレゼントなんていらないから ただおじいちゃんが元気でいてくれればいいの 硯秋よ お前の両親はもういないからな 私と一緒で苦労したな おじいちゃん 私は全然苦しくないよ 持って おじい様 この服は あなたからの誕生日祝い もう何年も経つ これが壊れても 捨てる気になれなかった 今 この服を使って あなたの仇を討つ ウェイウェイ もし私が早く知っていたら 君が私を助けたことが 君にこんなに苦労をさせるなんて それなら私は願う 私を助けなかった方がよかったと ウェイウェイ 君なのか ウェイウェイ キンモクセイ あの時君はキンモクセイを使って 私の傷を癒してくれた ウェイウェイ 私は酔っているのか それとも夢か 若君 ウェイウェイ これが君が私に用意してくれた サプライズか とても気に入った 君が迎えに来るのを待ってる 蘇令薇 今回どうやって逃れるか見ものだな ウェイウェイ 待ってくれ ウェイウェイ 来たぞ 殿下 今夜君が私に用意してくれた サプライズ 私はとても気に入った また戻ったようだ 君を初めて愛した日に 今入れてくれるのか 私を中に入れてくれるか 今夜 私は必ず君に会う 殿下 わたくし 最近ずっと 庭で療養しておりました サプライズはまだ準備ができておりません ウェイウェイ こんな時なのに まだ私をじらすのか もし開けないなら 蹴破って入るぞ 殿下 早く裏口から出て 沈硯秋を 呼んでこい 殿下 妾はこの扉のすぐ後ろにいます 蹴破るおつもりですか そんなことできるはずない だがウェイウェイ 君は平気なのか また私を 門前払いにするのが 殿下 早く私のために香を調合して しかしわたくしの手が そんなこと構っていられない ウェイウェイ 入るぞ 三つ数えるだけだ 三 あなたたち 扉を 塞ぎなさい ウェイウェイ ウェイウェイ 殿下 王妃様はまだ風邪が治っておりません 風邪が治っていないだと それならなおさら会わねば 今夜 私は陸時衍に 劇薬を飲ませた どうやって逃れるか見ものだな 殿下 王妃様があなたのために 御前龍井茶をお飲みください どうした 私を 王妃に会わせたくないのか わわたくしめにはできません ウェイウェイ なぜまだ私に背を向けている ウェイウェイ 蘇令微 陸時衍が君の この化け物の顔を見たら 君の王妃の座は まだ安泰だと思うか 君は ウェイウェイ 君は いたずら好きだな こんな時まで 私に 君の顔を見せないとは 殿下 妾に会ったのですから 早くお帰りください 妾の病気が あなたにうつってはいけませんから ゴホッゴホッ 殿下 近寄らないでください そうです殿下 王妃様の休息時間は とっくに過ぎています これ以上長引くと 療養の妨げになります ではまた後日会いに来よう 殿下をお見送りいたします 早く私のために涂山引を調合して はい しかし わたくしの手の傷はまだ治っておりません 製造過程で かなりの量を消費します 今回の涂山引の量は 恐らく五日分しか作れません 王妃様 どうせ彼女の手は あと一日あれば治る 一日待つだと 私は一日たりとも待てない 明日殿下が また来たらどうするのですか 五日間 私も見つけられるだろう 香を使うのにふさわしい人物を 王妃様 これがわたくしが申し上げた 抜け出せないほどの愛というものです 行って 殿下を呼んできて はい いい香りだ 殿下 ウェイウェイ 君はもっと美しくなったようだ 私はますます君を好きになる 殿下 春宵一刻値千金ですよ ハハハハ ウェイウェイ 数日見ないうちに どうしてこんなに魅力的になったんだ いくら愛しても足りないくらいだ この二日間 君が私にくれたサプライズは 多すぎる そうだ 君は言っていなかったか 以前私を助けた時の あの服は ボロボロだったから 捨てたって なのになぜ昨日 君がそれを着ているのを見た 私のために舞を踊ったではないか 私を迎えに来てくれたのですね ああ うん そうだ 君の服は どうして全部着替えてしまったんだ わわわわわわわ あの服は着られないから 着られなくなった そうだな 私はしばらく考えた 命を救っていただいた恩義に報いるには もしお嬢さんが未婚ならば 私と結婚してくれますか ハハハハ 喜んで 喜んで ウェイウェイ ウェイウェイ ああ 殿下 昨日私を訪ねてきた時 ひどく酔っ払っていましたよ あなたは酔っていたのです 殿下 妾はあなたの目の前にいます それなのに何を 些細なことを気にしているのですか ハハハ 蘇令薇 容貌が全て失われることよりも あなたを苦しめるのは 陸時衍が 愛さなくなるだけでなく あなたを役立たずの靴のように捨てることでしょうね きっとあなたに与える 倍の苦痛を この涂山引は やはり効き目があるな 王妃様 お気をつけください あなたは鎖魂纏夢も使いましたから このお腹には もうとっくに世子が宿っております しかも 必ず側妃が出産する前に 産まれるでしょう 褒美を 王妃様 褒美をありがとうございます 笑うがいい その時あなたという大怪物が 小怪物を産んだら まだ笑えるかどうか 私はまさか 王妃の屋敷で 五日間も過ごしていただと どうしてこんなに自制心が低いのだ 王妃から離れたら 自制心が戻った まさか 先日 本当に私が酔っていたのか ウェイウェイは確かにここに来ていたのに なぜ私に言わなかった 疑いの種は もう蒔かれてしまった 蘇令薇 さて どうやって嘘をごまかすつもりだ ああ 王妃様 どうなさいましたか わたくし わたくしは今 ほとんど 自分が化け物になったと 化け物になったと 王妃様 何をおっしゃいますか あなたは今 天女のように美しい どんな女性でも あなたを見たら 嫉妬で狂ってしまうでしょう 蘇令薇 君は間違っていない 準備はいいか 化け物になる覚悟は 次の香を使う人物は 見つかったか ウェイウェイ 私は最近 腰痛と背中の痛みがひどい どうだろう 君に何か良い方法はないか 殿下 わたくしはお医者さんではありませんから マッサージして差し上げるしかありませんね そうか 私は覚えているぞ あの頃 凌雲山で 君が私のために薬草を採って塗ってくれたことを 私はてっきり 君は薬学に詳しいのかと 山にあったものを 妾はただ採っただけです それは偶然に過ぎません これは 私が 君のために作らせた服だ とても似合うだろう 見てみろ 気に入るか 殿下 わたくしは今子を宿しております どうしてこんな 粗末な布地の服をくれるのですか 君は 本当に気に入らないのか もう一度よく見てくれ ウェイウェイ 君を疑いたくない 殿下 わたくしは今 端王妃です こんな格好をして 外に出たら笑いものになります ではまた後日会いに来よう ああ あれ 殿下 ああ 蘇令薇 もし君が気づいたら 殿下が愛しているのは君ではないと 君がずっと手に入れようとしていた 栄華富貴も 全ては儚い夢となるだろう 君はどうなる 崩壊するのか 狂ってしまうのか それとも苦しんで死にたくなるのか だけど 私は そんな簡単に死なせはしない 殿下はどうして 急にこうなったのだろう 以前はこんな方ではなかったのに まさか もしかして 今日使わなかったから 涂山引のせいなのか そうだ きっとそうだ 人手は見つかったか ただちに探しに行ってきます 三日以内に必ず見つけ出す 三日 遅すぎる 私は今日中に使うわ 王妃 ではどういう意味でしょうか インソ あなたは以前 ずっと永遠に 私のそばにいたいと言ったわね 私があなたを お香にしてあげる いいでしょう そうすれば あなたはずっと 私のそばにいられるわ 王妃様 お願いやめてください はははは 行きましょう シェン・イエンチウ あなたならきっと何かできるはず でしょ 私はあなたに危害を加えたことは一度もない お願い助けてください 危害を加えたことはない 覚えていますか ある人の名前を シェン・ジンタンという そう あの 香料売りの老人 あなたにバラバラにされて殺されたでしょう 思い出した あの人は私の祖父よ だからあなた今日 死ななければならない イエンチウ 私今 家の入り口で聞いたの 王妃様が侍衛に命令して トザンイン一人では 薬の材料には 長くは持たないだろうって 私も薬の材料にしろって イエンチウ お願い助けて 何でも あなたにあげるわ イエンチウ 私の10年分の給料 全部あげる イエンチウ あなたが私を こき使うのでもいい イエンチウ お願いだから 助けて 助けてイエンチウ いいわ でも これから私が何をさせても あなたはやらなきゃならない いいわね後悔はさせないわよ もちろん あなたも後悔しないわよね 大丈夫よイエンチウ 私は絶対に後悔しないから イエンチウありがとう ありがとう チウグオ インソの件は片付いたわ あなたを使い終わったら あなたも大人しく 死んでもらうわ あなた なんで急に 自分の腕を切ったの 私はシェン一族の 調香術の継承者 私の血には 不思議な効力があるの じゃあ彼女は毎日調香するのに あなたは何回血を流すことになるの 彼女が使えるのはせいぜい 子供が生まれるまで 運命の星が足りなければ どうやって抑えられる シェン一族の血の奇効を 元々危険な調香術に 私の血を加えたら 彼女は反作用に苦しみ さらにひどくなるだけ どんどん 完全な化け物になるわ その時はたとえ 華佗が生き返っても 元には戻せない スー・リンウェイの調香が終わったら 調香が終わる あなたは私と一緒に 一芝居打って 私はヴィヴィを 誤解すべきではなかった しかしなぜ彼女は あの年私を助けた時に 着ていた服を 時が 経ちすぎて 彼女は忘れてしまったのか これ シェン・イエンチウ 王妃があなたに聞いている 今日あなたが言った 同じような服を 一着持っているというのは どういう意味だ だめ 万が一誤解だったら これは私の 数年前の古い服です 数年前 お前は五年前 凌雲山に行ったことはあるか 誰かを助けたことはあるか 凌雲山は 私が香料を採集する場所です 毎日行っています あそこは地形が険しいので 確かに多くの人を助けました 王を助けたことはあるか 王様には見覚えがありますが はっきり覚えていません まさか本当に彼女が 私に話してほしいことは 全て話しました もう行かせてもらえますか なら当年 起こったことを 一言一句漏らさずに 全て話せ そして玉佩を出せ 長い年月が経ち 私は王様の顔さえ はっきり覚えていません どうして細部まで覚えているでしょうか やはりお前だったか ならお前の命もいらないな やめろ スー・リンウェイ お前の最大の切り札は もうない やめろ 王 王様 お前がシェン・イエンチウか イエンチウ 私がお前が あの年助けた人間だ あなたが あの時の若様なのね あの年祖父を 山を下ろした後 すぐに山に戻って あなたを探しに行ったの でも あの木の下に着いた時には あなたはいなかった どうりであなたに見覚えがあったわけだ もし もし早く 私を見つけられていたら もし私を見つけていたら なかったはず スー・リンウェイにすり替わることも 祖父が死ぬこともなかった すまない こんなに長年 やっとお前を見つけた よかった 私は 玉佩を 持ち主に返すつもりで ずっと肌身離さず持っていたから 今日になってやっと 九死に一生を得た 大丈夫だ 私が来たからは ずっとお前を守る そして以前 お前に負わせた借りを 全て倍にして 償ってやろう チウグオを殺せ スー・リンウェイを離縁する 王様どうかお命を 全て王妃様の命令で そうしたのです 王様どうかお命を 彼女の言う通りです 彼女の命だけは助けてあげてください イエンチウ お前はやはり優しすぎるな 私は今すぐ 屋敷に戻って離縁状を書き そしてお前を妻として迎え入れる やめて 王妃のお腹には あなたのお子様がまだいるわ 清算するとしても 待って 彼女が子供を産んでからにすべきよ だめだ 私が娶れるのはお前 妻は一人だけだ あなたと再会できただけで もう何も望むことはないわ それにあの人はあなたの子よ ならばお前を平妻として迎える 王妃と対等な立場だ これで屋敷の誰も お前を軽視する者はいなくなる いいわ でも王様 私をシー・イエンと呼んでください あなたも王妃には言わないでください 側室になったのが私だと 何しろ 私はかつて彼女の奴婢だったから 彼女がすぐには受け入れられないかと 彼女が子供を産んでから 話しましょう これほど良い妻を得て 他に何を望むというのだ まさかシェン王妃になったとは あなたはスー・リンウェイより 当時もっと寵愛を受けていたのね 私は傷を癒す 伝えなさい 見舞いに来る者は 王様以外は一切会わないと 私がさせたくないの スー・リンウェイに知られたくない もう一人の王妃が私だと はい スー・リンウェイ あなたがどんな 馬鹿げた 無駄な足掻きをするか見てみたいわ 天才天才天才 平妻だと じゃあこの王府には 王妃が二人いるってこと まさか私が 一緒に並ぶなんて あははははははは 王様 王様はもう私を好きじゃないの そんなはずない 私の顔は初めて会った時より もっと艶やかになっているのに どうして トザンインをもっと塗れば 王様は私を愛してくれるはず もっと塗って スー・リンウェイ あなたの今の使用量は もう以前の何倍にもなっている 反作用が遅いとでもいうのか まったく自滅行為ね 王様が何日も 私のところに来てないわ 半月以上経ちました 女 私が王様に 私がお腹が痛いと伝えさせたのに 彼も来てくれないの 王様は病気なら医者を呼べと 私を呼んでも何の役に立つ あなた王妃様 なんでそんなに怒ってるんですか あら私の口が滑ったわ 今王府には 正室が二人いるんですものね あなたを王妃様と呼ぶべきではないわね スー王妃と呼ぶべきだわ 何しに来たの 王様は半月もの間 あのシェン王妃を寵愛し 一歩も足を踏み入れません スー王妃のお庭には 今日はあなたの お腹の子がどうしているか見に来たの まさか 王様はあなたを見に来ないばかりか あなたのお腹の世子さえ 一目も見に来ていないなんてね 私がお腹が痛いと言っても 彼が私に会いに来ない でも子供がいなくなったら きっと私に会いに来るはず 彼が私に一度会ってくれれば また私を愛してくれるわ はははは 今なんて言った 私が 子供 私の子供が あら側妃様 どうして血を流してるんですか 早く行って 王様を呼んできて あなたは今回ルー・シエンが来るとでも思った 助けになると思う 彼はあなたを突き落とすだけ もっと深い奈落へ 早く行って 王を呼んできて 時衍 硯秋 なぜまだそんな服を 侍女の格好なんだ 王妃の服は重すぎる 頭には何キロもの髪飾りをつけなきゃならない だから私はこの服を着る方が 軽やかで楽なの では後日、彼らに 月影紗の服をいくつか作らせよう あれなら着心地も軽くていいだろう そうだ時衍 うん 蘇王妃のところで何かあったらしい どうやら子供がいなくなったようだ 何だって 先に見に行く 君はここで休んでて 待って 埃がついちゃったから行くわね 蘇令薇 あなたの顔はもうすぐ台無しよ 命より大事にしてた 陸時衍もあなたを蛇蝎のごとく避けてるわ 人を殺し、心を折るのもこれくらいでしょうね 王はもうすぐ来るわ 彼はきっと私を愛し続けるわ 王、王妃様 もういい、もういいわ 王はもうすぐ 到着するはず 蘇令薇 わざとやったのね そんなことあるわけないじゃない 私が知るわけないわ あなたが子供を宿してたなんて ああ 側妃様 大丈夫ですか 医者がすぐに来ます 王 私もどうしてか分かりません 体にどれだけ香料を塗ったんだ なんてひどい匂いだ ああ、太医、彼女はどうだ 王に申し上げます 側妃様の お子様は助かりませんでした 子供 側妃が子供を宿していたのか 王 蘇令薇が私を突き飛ばしました 王 私が側妃様が 子供を宿していたなんて どうして わざと彼女を突き飛ばすでしょうか そうです王 側妃様が 王妃様を嘲りに来たかったんでしょう あまりに得意になって それで転んでしまったのですよ 王 私は違います 王 あなたはご存知でしょう 私の性格がどんなものか 私は貧しい出身ですが 当時 凌雲山で あなたを助けたではありませんか どうして側妃を害したりするでしょうか それに若様がもうすぐ生まれるのですから 私も彼のために徳を積みたいのです 王 いずれにせよ 側妃は あなたの邸で事件が起きたのだ 謹慎一ヶ月ですか 王 どうしてそんなことを 私を謹慎させるの まさか私に あなたの妃の位を剥奪させたいのか 王 塗山引 塗山引がどうして 効かないの 沈硯秋 沈硯秋 彼女ならきっと何とかしてくれるわ 私、私、王の心を取り戻さないと 私、私、彼の愛を失うわけにはいかない 私も失うわけにはいかないわ 私の王妃の地位を 蘇令薇は謹慎になったのね 彼女は本当に大胆ね 側妃が彼女の屋敷に行ったのに 彼女は側妃を 流産させたのよ これは一目瞭然でしょう わかったでしょ 蘇令薇 もし謹慎が一ヶ月になれば この後 王府では 沈王妃様が 一番偉くなるんですよ 秋果 あなたは知るべきよ 私は蘇令薇とは違う 私が重視するのは お世辞の腕前じゃない 私に教えてほしいのは 蘇令薇の全てのことよ なぜです また蘇令薇の元で 働くつもりですか 蘇令薇は美貌を保つために 自分自身や私たちのような 使用人に対してどれほど冷酷か 沈王妃様はご存知でしょう ええ でもご存知ないのは 彼女は王に対しても同じくらい冷酷だということです 蘇令薇 王を深く愛しているのではなかったのですか はっきり言えば 彼女は王に薬を盛りました 王は子供ができません 何だって 蘇令薇は 邸に入って一年後 王は 王太后の圧力に屈して 家柄のいい側妃を 邸に迎えることになりました その時 蘇令薇は 寵愛を受けていただけでしたが 自分の地位を 固めるために 側妃が入邸する前に 先に子供を身ごもろうと考えました しかし彼女のお腹は なかなか動かなかったのです 彼女は私を邸から出して 何人もの医者に見させ さらにはコネを使って 御前太医を呼び 脈を診させました しかし結果はどれも 先天的な欠陥があり 子宝に恵まれないというものでした それで 彼女は側妃が 先に子供を産むことを恐れ もう後戻りできないとばかりに 直接 王に薬を盛ったのです 王が生殖能力を失うように こうすれば 誰であろうと 子供を持つことはできなくなります うん しかしあなたが来てから 彼女は 子供を身ごもる 若様を産む方法を見つけました それで彼女は王の 食事の中に また解毒剤を混ぜました では 側妃のお腹の子供は きっと王の子供ではありません しかし蘇令薇は 側妃を失脚させるために 王に告白することはできない だから間違いをそのままにして 側妃を暴きませんでした そして改めて 本当に子供を身ごもれる 若様を産む方法を見つけたのです これは 彼女がずっと王に飲ませていた 不妊薬です 王はすでに密かに服用して もうすぐ四年になります 先日ようやく解毒剤を飲み始めたばかりです 彼の体には まだ毒素が残っているはずです 沈王妃様 その時が来れば あなたはきっと蘇令薇を失脚させられます 蘇令薇 あなたの悪意は 生まれつきだったなんて 深く愛する人さえも 許さないなんて 沈王妃様 あの 取るに足らない人命よりも これこそが蘇令薇の 最大の秘密ですよ 私は本当に 心から あなた様に全面的に味方しています 秋果 あなたもやはり蘇令薇と 同じくらい悪辣ね さあ 蘇令薇が害した人たちを 全部書き出してちょうだい 書き終わったら 褒美をあげましょう 私は この日が来ることを予期していました ですからとっくに準備してあります 賢いね 王が私にくださったものは どれでも好きなものを選んでいいわ これから先は 誠実に 私についてきてね 私は今後、あなた様だけにお仕えします あなた様が東に行けと言えば 絶対に西には行きません 行きなさい おじい様 もうすぐよ あなた方は無駄死にはしないわ 時が来たら あなた方全員のために 仇を討ちます 硯秋 来たよ 王 何を隠してるんだ あなたの名前の書き方を練習してるのよ 見ないでよ 教えてあげよう 集中しなさい 硯秋 俺は知ってる 君の心にはまだ 俺はいない だが俺が得意なのは 待つことだ 君が 俺を愛するその日まで待つ 王はもう何日も 私を見に来てないわ 誰か 早く私に着替えと香を焚きに来てちょうだい 誰もいないわ いいわ この恩知らずどもめ 私が謹慎になってまだ数日なのに みんな逃げ出したのね 私が再び寵愛を取り戻したら あなたたちを 一人たりとも逃がさないわ 王妃様 硯秋 硯秋 あなたまだいたのね この数日どこへ行っていたの 私が香を焚いて差し上げます 香 ああ そうよ 香を焚いて 早く来て 私はもう一度王の 王の心を取り戻すのよ あの沈という女など屁でもないわ 私は若様を身ごもってるのよ 蘇令薇 あなたの最期は もうすぐよ 硯秋 あなたがいてくれてよかったわ ご安心ください王妃様 私がずっとおそばにいますから 最後まで 今後 蘇令薇の飲食や衣服は できる限り切り詰めてください もし彼女が不満を言ったら 沈王妃様の指示だと伝えてください 沈王妃様が家政を取り仕切っていると 何かあれば 速やかに私に報告するように はい 俺はまた二日ほど出かける 君と離れるのは少し寂しいな 時衍 公務が大切よ 私は屋敷で待ってるわ 早く帰ってきてね 分かった 明日には帰ってくるだろう あなたが帰ってきたら 私はあなたの名前を書けるようになるわ いいだろう 待っててくれ 蘇令薇はどれくらい謹慎になったの もうすぐ一ヶ月になります 彼女の屋敷の侍女も あなたの指示通り 毎日食事を減らしています そしてあなたの指示だと言っています 今 蘇令薇は あなたへの恨みが 非常に強いです 網を張る時が来たわね あの侍女に伝えなさい こうすれば蘇令薇は もう二度と挽回できないだろうと また青菜だ 鶏に餌をやってるわ 私だって王妃よ 苗字が沈のあの美人 私が謹慎してる間に 私を殺そうとしてる 彼女の思い通りになんかさせない ふん ふん ああ 王妃様 王妃様 お子様が 私の坊やが わかった 医者を呼んでくる 医者を呼んでくるから 殿下も呼ぶのを忘れないでね 王妃様 お目覚めですか 昨夜はもう少しで早産になるところでした 医者が一晩中看病して ようやく落ち着きました 殿下は 殿下はどこにいるの またあの美人ね 沈王妃様が昨夜 手を少し切ってしまって 殿下はひどく心配されて 一晩中付き添っていました 美人 美人って 美人ってやつはいつも芝居がかったことをするわ 沈王妃様 昨夜 医者が一晩中 忙しく看病して 幸いにもあなたの香料のおかげで 蘇令薇様は流産せずに済みました そうでなければ 殿下が戻られたら あなたは罪人になっていたでしょう ああ そうだ 蘇令薇がもうすぐ来るわ 蘇令薇 王妃でいられる 最後の日を大切にしなさい 王妃様 あなたはまだ謹慎中ですよ 殿下 昨晩はもう少しで流産するところでした なのにあなた様はここにいて 沈王妃に付き添っているなんて まさかこの私と この私の腹の子の 坊やはあなたにとって 全然大切ではないのでしょうか 殿下はあの時のことを覚えていらっしゃいますか 私にくださった約束を 五年前のことをまだ覚えていらっしゃいますか 私がたった一人で あなた様を崖から助け出したことを 五年前は明らかにあなた様が殿下を救ったのに 殿下 なんで彼女まだ芝居を打ってるのよ 後でどこかに隠れて 殿下のご帰還時間を ちゃんと報告してね この間 沈王妃は私に対して ひどく冷遇しました あなた様も見て見ぬふりをしたではありませんか 殿下 私の心はとても辛いです 蘇令薇 泣く場所を間違えてるわよ 殿下はね とっくの昔に私のところから離れたのよ 美人さん あなたは明らかにわざとよ 王妃様 お入りになれません 殿下が命じられました 沈王妃は静養中なので 誰であろうと邪魔をしてはならないと もし無理に入り込んだら 殿下がお怒りになりますよ 怒るですって 彼女が先に私を傷つけたのよ 私が後から押し入ったとしても 殿下がどうして私に 怒るというの 王妃様 ご自分のことを考えなくても お腹の中の 坊やのことをお考えください 王妃様 坊やがいれば あなた様のこれからの人生の 栄華と富は約束されます でももし坊やが愛されなかったら あるいは殿下が世子の位を 他の者に譲ったらどうするのですか そんなことさせない 王妃様 もうすぐご出産ではないですか なぜこんな大事な時に 殿下を不愉快にさせる必要があるのですか 王妃様 これは殿下がわざわざ宮中から あなたのために持ってこられた金瘡薬です 置いておいて 私 怪我なんてしてないわ あ 硯秋 硯秋 なんでここにいるの まさかあなたはあの美人に 寝返ったんじゃないでしょうね 王妃様 私はこの沈王妃の情報を 探りに来たのです この沈王妃の素性は 知っている者が少ないので あなた様が彼女と対峙したら 損をするのではないかと心配で だから 勝手に来たのです 後であなた様がお怒りになるのを恐れて ずっとお伝えしませんでした 硯秋 やはり あなたが一番忠実だわ あの美人ときたら 沈王妃 秋果が殿下はまだ邸に戻っていないと言ってたわ もしあなたの庭に来たら 鳩の鳴き声を合図にするそうよ 逃げたわ ふん ずっと私を挑発しておきながら 私ったら どんなすごい人物かと 思ってたわ 結局 私の顔すら 見る勇気もなく逃げ出すなんて 殿下は 殿下は今朝早く 慌ただしく出発されました 宮中へ行かれたようです 明日 沈王妃と食事をするとおっしゃっていました あなたはどれくらいここに隠れていたの 何か情報はある いいえ 沈王妃は警戒心が強いです 彼女は 側仕えの侍女にさえ仕えさせません でも この前 彼女の侍女が 彼女の生理用品を洗っているのを見ました つまり 彼女が寵愛を受けて長いのに まだ子を授かっていないということです 卵を産めない雌鶏め ハハハ 王妃様 手ぶらでお見えになったのですか まさか 私が何か 贈り物を持ってくる必要があるとでも 王妃様 お忘れですか あなた様は今 お腹に赤ちゃんがいらっしゃるのです 彼女はまだ子を授かっていません もし 彼女がうっかり 何か口にでもしたら 永遠に子を授からなくなるかもしれません そうなれば この王府は全て あなた様のものになるのではありませんか そうね この間 私がどれだけ屈辱を受けたことか 殿下は一生 子を産めない女を愛し続けるはずがないわ しかし でももし殿下が 前回のように 私に怒りを向けたらどうしますか あなたにはお子様がいるでしょう 彼女は産めないのですから たとえお怒りになったとしても どうしようもないでしょう 硯秋 あなたはやはり私の 最も頼りになる助手だわ 王妃様 私が 九寒湯を一杯持ってきましょう ええ 行ってちょうだい 沈王妃様 殿下は もう長街の入口まで馬で来ていらっしゃいます お茶を一杯飲む間もなく 邸に到着されます わかったわ 蘇令薇の 体にはどれくらいの膿瘍がある 彼女の 入浴の世話をしていたら 背中中がひどいことになっていました 彼女は自分で知らないようです 私は彼女には言いませんでした もうすぐよ 王妃様 湯を持ってきました 文房四宝 彼女が字を書けるですって なぜここに 硯秋の名前があるの 蘇令薇 あなたは考えたことがある 私も沈姓だということを どういうこと これは時衍の筆跡よ まさか読めないなんてことはないでしょう 沈硯秋 この忌々しい下女め 殿下を時衍と呼ぶなんて これは彼が私を抱きしめて 一筆一画 教えてくれたものなのよ あああああ この詐欺師 言って あなたは私を騙しているのね あなたはまだ昔の ただの下女なのね あああ 時衍はあなたを寵愛しているけれど 彼があなたに そんなに優しくしたことがあったかしら 彼が受け入れたことがあったかしら あなたの不完全な部分を 時衍は私に言ったわ 彼のそばでは 永遠に自分らしくいられるって あなたにそれができるかしら こっちに来て 彼女を捕まえなさい 今日 私が彼女を殴り殺してやる 蘇令薇 自ら墓穴を掘るがいい 失望させないでね 殿下 大変です 蘇王妃が 私たちの庭に乗り込んできました 沈王妃が危ないかもしれません 何だって 私 昔からわかってたわ あなたみたいな悪女だって 以前はあなたを哀れに思って 優しくしてあげてたけど ずっとそばに置いてあげたけど もう得意げな顔なんてさせないわ あなたも子供がいないのに 子孫がない苦しみを知っているのに なぜ私まで産めなくしようとするの 誰が私が子を産めないと言ったの 産めないのは殿下よ まさか 側妃には子供がいるわ ふん 私 数年前から 殿下に 子種を絶つ薬を飲ませていたわ 側妃の子供は はっきり言って彼の子じゃないわ あなたが彼女に話すのが怖くないの ふん ハハ このことを知っていた銀鎖も 夏荷も死んだわ あなたも逃げられない やめろ 殿下 蘇令薇 お前はもう終わりだ 殿下 明日お帰りになるのではなかったのですか 殿下 私の話を聞いてください 殿下 私は明日戻ると言ったが 今日は 沈王妃の庭に乗り込んで 彼女の命を奪ってもいいということか 違うのです 明らかに彼女が私を虐げて 硯秋 大丈夫か 時衍 彼女が今言ったわ あなたに 子種を絶つ薬を飲ませたって 何を馬鹿なことを言ってるのよ 私が一番殿下を愛しているのよ どうしてそんな 陰険なものを飲ませたりするものですか 殿下 彼女の言うことを信じないでください 五年前のことを思い出してください 私が全て聞いていたぞ 嘘偽りがあるものか 殿下 この妾の不注意な発言です そうですか 王様 あなたは妾に 八百の度胸を与えても 妾はそんなことしません あなたに薬を盛るなんて 王様 わたくしから申し上げたいことがあります 秋果 なぜまだ 秋果 あなたは庭にいないで ここで何をしているの 早く戻りなさい 黙れ 言ってみよ 王様 彼女を信じないでください 彼女は私の庭の者ではありません 彼女は とっくに私が死を賜ったのです お前にはまだ言葉があるのか この私が聞くに値するものか 王様 側王妃が 屋敷に入る一ヶ月前に 蘇王妃は 私と夏荷に命じました 医者を探して この絶子薬を調合するようにと 毎日あなたのお食事の中に あなたは以前からずっと言っていました 蘇王妃の屋敷の食事には 特別な香りがすると それがこの薬の香りです 何をでたらめなことを言っているの 王様 わたくしは命をかけて誓います わたくしの言うことはすべて真実です 王様 もしあなたがまだ信じないなら 医者に診てもらうことができます あなたの体内には きっとまだ残っています 残留した薬が 蘇令薇 まだどう足掻こうとする 地獄へようこそ 蘇令薇 王様 王様 この私はお前を悪く扱ってはいなかったぞ 王様 五年前 私があなたの命を救ったことを考えて 五年前のことなど持ち出すな ハハハハハハ ええ 私が薬を盛ったのよ 私はただ あなたを愛しすぎただけ あなたは以前私に言ったわ あなたは一生 私だけを妻とするって でもあなたはすぐに 側妃を娶ったわ あなたは言うの 母の命には逆らえないって でも側妃が妊娠したら あなたはまたきっと言うでしょう 母の命には逆らえないって その時になったら あなたは側妃を 正妃にするつもりだったんでしょう 私は自分の愛を守っただけよ 私が何か悪いことでもしたって言うの 王妃様 もうおやめください 私が何か間違ったことでも言ったかしら 見て 側妃がいなくても やはり一人の 私と対等な 沈王妃が現れる その通り お前の言うことは間違っていない この私はこの生涯 ただ一人の妻しか娶らない 紙墨 この私は妻を離縁する いや いや あなたは妻を離縁できない 王様 私を離縁できないわ 王様 あなたは妻を離縁できない 私を離縁できないわ 王様 私はまだ あなたの子を身ごもっているのよ 彼女の言う通りだ 彼女は子を宿している お前は彼女を離縁できない 陸時衍はまだ お前が 怪物になる姿を見ていない ましてや見ていない お前の腹の中の あの奇形を 私がどうして 彼にお前を離縁させることなどできようか そう 子よ 私はまだ 陸家の血筋を身ごもっているわ 硯秋 これは 皇太后様が 許すはずがない 皇族の子が 外に放浪することを まずは彼女を柴部屋に閉じ込めておけ 衣食住は 下働きの下女と同じにしろ 彼女が子を産んだら それから屋敷から追い出せ わたくしはどこへも行かない わたくしは自分の 庭にいるわ 私は王妃よ 彼女を連れて行け いや いや 沈硯秋 覚えてなさい あなたを許さないから 私が王妃よ 蘇令薇 王妃の座はなくなった 陸時衍の愛も もはやない 彼が再び お前のあの顔を見たら お前は死期が近いだろう 蘇令薇は陰険だ 側妃は乱れている お前の心だけが 水晶のように純粋だ この私の思考を お前のそばで しばし休ませることができる 時衍 あなたが私を必要とする限り 私は永遠にあなたのそばにいるわ これは何だ キンモクセイの餅だ 好きだとは一度も言ったことがないのに なぜ知っている 屋敷ではよく キンモクセイの餅が届けられますが あなたがそれを見るたびに いつも苦々しい顔をしているので きっと 屋敷のキンモクセイの餅は お好みではないのかと この私は今日 外で また別の店を見つけたので 持ち帰って あなたに味見させようかと どうした 何でもないわ ただ昔のことを少し思い出しただけ ちっ 蘇令薇 お前にもこんな日が来るとはな 秋果 わたくしはあの時 お前を悪くは扱っていなかったはず なぜあなたは 王様の前でわたくしを貶めるの 悪く扱っていなかったって 私が不要になった途端 私の命を 奪おうとしたじゃない 沈硯秋がいなければ 私はとっくに死んでいたわ 今は私がまな板の上の刀 あなたは魚肉ね どうしてやろうかしら わかった あなたが顧みないなら あの時の主従の情を それならわたくしが 再び王妃の座に戻ったら 今 王府の中にいる 唯一の王妃は 沈硯秋だ お前が 腹の中に 子を宿していなければ お前はとっくに 王府から追い出されて 乞食になっていたぞ ハハハ どうせ子が無事に 生まれればいいのだから あなたももう柴部屋に行く必要はないわ これからは私が刑務室で ずっとそばにいてあげる ああ この一発は あなたに返すもの 何かと私に八つ当たりして 平手打ちしたことへの ああ この一発は返すもの あなたが私に真冬に 雪の中ひざまずかせたことへの この一発は あなたが私の命を奪おうとしたことへの 私は行くわね 明日また面倒を見に来るわ 早く王様を探しに行って 王様にわたくしのために裁きを下してもらうの 王妃様 ご存知でしょう 王様はいらっしゃいませんよ 王妃様 申し訳ございません 沈王妃は今 勢いがあり わたくしは恐ろしくて お守りすることができません 大丈夫よ 王様はただ 怒りすぎただけ 彼の怒りが収まって そしてまた思い出したら 五年前の 私が彼にした恩情を 彼はきっとわたくしを 王妃の座に戻してくれるわ その時になったら わたくしは あなたを大切にするから わたくしが世子を産んだら 私は彼らを 無残な死に目に遭わせるわ 王妃様 わたくしは信じております きっと再び 王様の心を取り戻せると しかし私達は 何の計画もなしにはいけません この五年間の間 王様はずっとあなたに 並々ならぬ寵愛を注いでいました なぜこの一、二ヶ月で 急に性格が変わり すっかり愛してしまったのでしょう あの沈王妃を そうよ この中に きっと誰かが邪魔をしているわ 香りよ そう 香り 王妃様 それはどういう意味で わたくしの全ての香は 沈硯秋が調合したものよ しかも塗山引には特別な効き目があるのに でもその後 わたくしの体には 効かなくなったの まさにこの時 王様は突然 沈硯秋を平妻にしたわ そうよ きっと沈硯秋が わたくしにくれた塗山引は 偽物だったのよ 彼女が自分で使っている 塗山引こそが本物だったの だから王様は 彼女に夢中になったのね では王妃様 私達はどうすればよいのですか 沈硯秋の塗山引が 本物なら わたくしが子を産む当日に 必ず塗山引を使うわ 世子と わたくしの美貌 塗山引 それからわたくしの 五年前の命の恩 ハハ わたくしは勝ち確よ では私達は今 どうすれば 塗山引を手に入れられますか 待つしかない わたくしは今 外に出られないし もし出られたとしても 捕まって戻されるわ だからわたくしが産む時まで待つしかない 王様は わたくしの腹の子をとても大事にしているわ 出産当日 わたくしが適当な理由を見つければ 行くことができるわ 沈硯秋の庭に 難しいことではない その時になったら あなたはその隙に抜け出して わたくしに塗山引を持ってきて ただこの間は 王妃様には我慢していただくことに 大丈夫よ わたくしがこの程度の我慢をするくらい どうってことないわ わたくしはただ 少しばかり過ちを犯しただけ 王様はきっと わたくしを許してくれるわ ソ・レイビはそのつもりよ ええ 彼女は最近どう ええ 今は膿疱が 背中から 胸全体に広がり 顔中にできています びっしりと 見るからに恐ろしいです でも 拷問部屋は薄暗く 鏡もない 彼女は頭の中が 復讐でいっぱいで 今のところ まだ気づいていません 反動が始まったことに あなたは彼女に協力すればいい はい これから 彼女のそばで仕えるのは ご苦労様 行って はい ソ・レイビ お前はもうすぐ 奈落の底に落ちる 私がこの手で 地獄に送ってやる ソ・レイビ お前はもうすぐ 奈落の底に落ちる 私がこの手で 地獄に送ってやる ケンシュウ 王様 どうぞ またこんなにたくさん 早く食べてみて おいしいか どう おいしいか うまい うまいなら これから もっと買ってやろう 平気だ 痛くない 望んでやったことだ ケンシュウ ケンシュウ お前は口にしないが きっと私を恨んでいる だろう なぜあの時 ソ・レイビをお前と間違えたのかと なぜ娶ったのかと ソ・レイビを あれほどの寵愛を 彼女に与えたのかと なぜ長年 お前だと気づかなかったのかと シー・イェン 考えすぎよ ケンシュウ 私は過ちを犯した 取り返しのつかない過ちだ お前の 祖父君が亡くなったことも知っている もっと早く気づいていれば きっと私は 彼に 最高の名医を 見つけてやれただろう 彼を あんなに早く逝かせずに済んだ 5年前 お前は祖父君を救うため 仕方なく私の元を去った その後 我々が 祝言を挙げた時 彼が出席しなかったことで 私は 祖父君が亡くなったと知った お前を調べたくなかった お前に このことを 自ら話してほしかったからだ だがケンシュウ お前に仮面を かぶってほしくない 知りたいのだ お前の本当の感情を 私を好かなくとも構わない ゆっくりとお前のそばにいよう 少しずつ お前の好みを知っていく お前も自分に 私を愛する機会をくれないか 私が出産する時に シン・ケンシュウの屋敷へ行き 塗山引を盗み出すの 王妃様 お食事です もうすぐ ご出産ですから 一食たりとも抜いてはいけません これは私の手 私の手が 私の手がどうして こんなふうに 私の顔 私の顔が 私の顔が どうしてこんなふうに だめ 顔を見ないと 早く 水を汲んできて あり得ない ハハハ きっと気のせいだわ そうよ 気のせい 王妃様 ああ 私の顔が 私の顔 私の顔はいつから こうなったの なぜ教えないの 2、3日前からです 王妃様が動揺なさり お腹の 若君に影響するかと お伝えしませんでした そうだわ 子供がいる 王妃様 落ち着いてください 私たちには香があります 私には香があるわ 以前 私の顔が 反動を受けた時も 香を焚いたら治った 知らないでしょう 塗山引は 香の中の王なのよ 私の顔は治るわ ハハ 治るわよ 香を焚けば治る ハハ 香を焚けばね そうよ 私も香を使って シン・ケンシュウを 化け物にして やるわ ハハハ ハハハ 彼女だけだと シン・ケンシュウだけが香を使えると 私も使えるわ 以前シン・ケンシュウは言ってた 沈氏調香術は 沈氏の子孫しか 調合できないと もし彼女が異類から 調合した香を 他人に使えば 必ず反動を受ける 前回 私の顔が反動を受けたのは カカが調合した 香を使ったせいよ 顔中が膿だらけに そうよ ハハ シン・ケンシュウの 屋敷から香を盗んできて 私が調合するわ できた香を 全部シン・ケンシュウにかけるの 見てみたいわ 王様が あんな化け物を好くかどうか しかし王妃様 私は今やあなた様の者 どうやって シン王妃の屋敷に入れますか そうね じゃあ 他に何か 方法はないの 前回の件以来 王様はシン王妃を ことさら大事にされ 屋敷には多くの 護衛や下僕を増やしました じゃあ私が 出産する時に行動するわ その時 私がシン・ケンシュウを引き留める あなたはこっそり調合するのよ 分かった 最も重要なのは 必ず塗山引を盗むこと もし塗山引が盗めなければ 諦めて シン・ケンシュウの 香料を全部盗んできて 調合して私に渡すの ふん 私が寵愛を取り戻せないなら 許さない シン・ケンシュウが寵愛されることも 沈氏調香術を 沈氏の子孫に使うなんて 沈氏の子孫は幼い頃から 香に浸かって育ち 香は命も同然 人を害するために調合しない限り 香が私に反動をもたらすはずがない ソ・レイビも大した人物ね どうやら 追い詰められたようね 王妃様 それでは私は どうすれば 彼女の言うとおりにして 王様はすぐに目にすることになる 彼女の恐ろしい姿を 最期の時まで 幻想の中で生きさせてあげて 幻想が美しければ 現実が 彼女を完全に打ちのめすわ はい 王妃様 ソ・レイビはあと2日で 出産のはずです ご準備を あの時の風は 私の気のせい ソ・レイビ 一に曰く 残虐非道 体罰は日常茶飯事 すぐに使用人に八つ当たりし あるいは平手打ち あるいは鞭打ち 焼きごてで肌を焼くことさえあった 悲鳴は屋敷に日々響き渡った 二に曰く 人命軽視 人命を芥のように扱い 数年のうちに 私刑で死んだ者は 数百人に達する 屋敷には無念の魂が絶えず その罪は筆舌に尽くしがたい 三に曰く 王法無視 身分の秩序を乱す 私が仇討ちを手伝う ああ 産まれる 早く王様にお知らせして 待って 王様に伝えて 端王府の初めての子を 拷問部屋では産めない 私の王妃府は 一月以上も荒れ果てている 私は 私はシン王妃の 屋敷で産む 早く彼に 私を迎えに来させて あああ 王様 ソ・レイビが産気づきました 何だと ソ・レイビがシン王妃の 屋敷で産むと あ シー・イェン 来させてあげて この子は5年ぶりの 端王府の初めての子よ 苦労をかけるな 平気よ あなたこそ 後でソ・レイビと 彼女が生んだ子に 驚かないでね シー・イェン 焦らないで ソ・レイビは もうすぐ着くはず 拷問部屋には何もない ソ・レイビ どうやって隠すつもり その化け物のような顔を 一時しのぎはできても 一生は隠せない もうあなたの顔を 治せる香料はない いつまで隠せるかしら なぜ顔を覆っている 私は王様を怒らせたと存じます 王様はきっと 私の顔を見たくないでしょう お前はもう王妃ではない 「私」と名乗るな どうしても 若君が恋しいなら 屋敷に残ってもよい 若君の乳母としてな あなた よい 早く行って横になれ 王様 王様は入らないでください 出産時は 産室は陰の気で満ちています その時 あなたの陽の気が 陰の気に打ち消されます なのになぜわざわざ ケンシュウの屋敷で産むのだ 彼女を呪うためではないのか シー・イェン あなたは外で待っていて 何かあれば すぐにお知らせします 沈硯秋 見ててね 後でどうしてやるか 秋果 秋果 確か あなたは出産経験があるわよね 違う じゃあ後であなたが彼女の出産を手伝って はい 塗山引の調香 横になって ええ 彼女が何を欲しがっても 全部与えてあげて 結局何も役に立たないと分かった時 どれほど滑稽かしら 分からないでしょうね 沈硯秋 こっちに来て私と一緒にいて 出産という こんなに脆弱な時に まだ私をそばに置くの 私があなたを害するかもしれないと恐れないの あなたが私の目の届くところにいないと かえって不安よ もし私に手を出したら 王様の前に出て あなたのことを厳しく訴えるわ あら見てこの汗 もう顔を隠す必要はないわね 私の物に触らないで ああああ 出てきた出てきた 終わった 子供は生まれたの 王様 女中が寝具を整えています 少々お待ちください 赤ちゃんはまだ拭いて 血をきれいにしないと この子は一体どうして さすがは沈氏の調香術だわ こんなにも恐ろしい 怪物を生み出すなんて 王妃様 成功したわ ハハ 本当に塗山引だわ 沈硯秋 死ね あなた あなたの顔 ふふ どうしたの 私の顔に見とれた ハハハ これは香料よ 沈硯秋まさかと思うでしょう あなたの成功は調香にあり 敗北もまた調香にある さっきあなたに振りかけたのは 他人が調合した香料よ その反動を待ちなさい やめて なぜそんなに悪辣なの すぐに王様を呼んでくるわ 彼に見せてあげる 顔中膿だらけの 醜い姿を それでも彼があなたを愛するかどうか 私はすでに使ったわ 十分な塗山引を その時が来たら 王様はきっと 考え直すはず 私の顔 王様入ってください ハハ 蘇令薇 塗山引を使った後 鏡を見ないのかしら どういうこと 私の顔 私の顔がどうしてまだ このままなの ああそんなはずない いいか 私が中に入るぞ いや 王様少し待って 硯秋どうしたんだ 待ってないで 王様 もうすぐよ もうすぐって何を あなたと同じ 怪物になるのよ ああ 私を怪物だなんて言わないで なぜあなたは変わらないの なぜよ 蘇令薇 忘れたの 私は調香術の伝承者よ 本当に 私に振りかけた香料が 私に反動をもたらすと思った だからあなたは反動を受けない 私をだましたのね 蘇令薇開けろ 硯秋に何をした 王様に私の顔を 見せるわけにはいかない 開けろ ああ だめよ どう あなたの怪物の子も 一緒に隠す ああああ 硯秋大丈夫か ドアの外で聞いていたが 蘇令薇が狂ったようだった 私は大丈夫 ただ このような怪物を 王様に見せるわけにはいかない 蘇令薇何をする それは私の息子だ 私の子供がどうして こんなに恐ろしい姿に 時衍 あなたはいつも慈善を行ってきた 彼女が何か罪を犯したせいで その報いが 子供に現れたのか 蘇令薇 どうやって逃げるつもりかしら この子が なぜこんな姿に お前は何をした 知りません なぜこんな風に なったのか分かりません 何もしていません 私はあの頃お前を甘やかしすぎた お前が多くの人を傷つけたから 子供がこんな姿になったのか 私はしていない でたらめを 私と一緒に育った 夏荷はあなたに殺されたのよ 他にも数えきれないほどの あなたの手にかかった命が たくさんあるわ 硯秋 彼女の言うことは 本当なのか はい 夏荷は確かに彼女の手にかけられました なぜそんなに悪辣なんだ すべては私一人の過ちです ならば私自身が 償いに行きましょう こんなに長い間隠してきたけれど 時衍にあなたの本性を見せる時が来たわね そうね ええ すべては私一人の過ちです ならば私自身が 償いに行きましょう あなたの顔もどうして 怪物になったの なんて気持ち悪い 蘇令薇 お前の顔は どうしてこんなに恐ろしいんだ 王様 私は毒にやられただけです 私を嫌わないでください 時衍を引っ張らないで お前の顔のこれらは まさか伝染しないだろうな どうやら お前が犯した罪は 子供だけでなく お前自身にも報いが来たようだな もしお前がこのまま 王府にい続ければ 王府全体が お前によって滅ぼされてしまう まさか私が こんなにも長い間 お前のような醜い人間と 一緒にいたとは まさか忘れたの 以前凌雲山で 私があなたの命を救ったのよ 私は命をかけてあなたを愛した なぜそんなひどいことができるの 黙れ あの時凌雲山で私を救ったのは 硯秋だ お前はいつまで この件で私を 脅し続けるつもりだ ずっとあなただったのね 王様が突然あなたを正妻としたのは 塗山引のせいではないわ 彼を救ったのがあなただと 知ったからでしょう 幸い私がお前に 長く騙されずに済んだ なぜ5年前に ここに現れず 今になって現れたの なぜ私が持っている すべてを奪うの なぜ死なないのよ 私がいる限り 硯秋に一歩も近づかせない おじい様 ご覧になりましたか 孫娘があなたのために復讐しました 王様 本当に私を愛していないの 私が愛していたのはずっと 硯秋だけだ お前こそ 名を騙り 私と硯秋に 5年間も無駄に過ごさせた 真心を裏切られたわ 本当に悪どい人間ね もし硯秋がお前を 弁護していなければ 私はとっくにお前を 王府から追い出していた お前は今でも反省せず まだ硯秋を傷つけようとしている 私はずっと あなたが愛しているのは私で 大切にしているのも私で 可愛がっているのも私だと思っていた 結局 あなたはただ あなたを救った人を愛していただけなのね じゃあ私たちのこの何年間の 感情は何だったの 一体何だったのよ ここまで来たら 私はもうお前と 関わりたくない 勝手に出て行け 二度と私の前に姿を見せるな 時衍 じゃあその子は どうすればいいの 私が まず彼を連れて 母上にご報告に行こう 母上はまだ孫を抱くのを 楽しみにしているからな でも母上はもう歳もとっているのに こんな刺激に耐えられるわけがない 蘇令薇何をする 王様 赤ちゃんが 息をしていないようです 虎ですら自分の子を食べないのに なぜお前は彼を 私は産まない 怪物を もういい 良い師を探して 子供を送り出してやれ 王府で こんな子供が生まれるのは 醜聞にもなる 母上に見せない方がいいだろう 蘇令薇については 追い出せ 時衍 あなたはまず母上にご報告に行って ここは私が処理する 蘇令薇 私のことを覚えている あなたは私の仇だ 違う あなたこそ私の仇よ 沈敬棠のことを覚えている あなた ふふ あの香料売りの 老人よ あれは私の祖父です 彼はあなたのために調香するために府に入ったのに ただ調香術を使うことを 断っただけで あなたは彼を陵遅刑にした あなたは私に近づいたのは 復讐のためだったのね そうよ 私が府に入ってから なぜあなたはうまくいかなくなったか そのすべて 私が仕組んだことだからよ 香りの術はひどい 私があなたのために調合した 最初の香炉から あなたは運命づけられた 全身が膿だらけの怪物になるように あなたという女 女 そんな身分じゃない まだあるわよ 聞きたい あなたが産んだ奇形児は 私がやったことよ 私が時衍にあなたを許すよう頼んだのは 嘘じゃない でもそれはもっと良く あなたに復讐するためだった あなたのそばにいる 忠実な侍女も 私のスパイよ この数ヶ月間 あなたの行動はすべて お見通しだった だけどずっと合わせて あなたと芝居してた あなたはまるで逃げられない 私の掌の上の鼠よ 蘇令薇 なんて滑稽で哀れなの 殺してやる あなたは人殺ししかできない 私は心を打ち砕くわ あなたが大切にしているものすべて 王爺の寵愛 王妃の地位 魅力的な容貌 すべて私が破壊してやる 一生涯 立ち直れないようにしてやる 永遠に 皆に唾棄されるようにしてやる 殺してやる 秋果 私も元々は あなたを殺して仇を討つつもりだった 王妃様 この婢は知りませんでした 彼があなたのお祖父様だったとは もし彼でしたら 決して彼を屋敷に入れるよう強要しなかったでしょう この婢が この間ずっとあなたに 忠実に仕えていたことを考慮して どうかお許しください あなたと蘇令薇は 一緒に出ていきなさい 二度と私の前に現れないで 王妃様どうかお許しください 王妃様王妃様 この婢を置いてください この婢は後であなたのために 償いをしますから 王妃様 ご存知でしょうが 私は香を巧みに使います 望まないでしょう 私がこの段階に至るのを お二人どうぞ 衛兵に 棒で王府から追い出されたいわけではないでしょう それはちょっと 見苦しいですからね 私は行かないわ 本宮は王妃よ 本宮はここにいるべきだわ 王府に 私も復讐するわ 来ないで あなたを殺してないわ あ 秋果 どうしてここにいるの 喉が渇いた お茶が飲みたい 一杯淹れてちょうだい 消えろ お願いお願い いいでしょ 怒らないで あっち行って 王妃様 うん 泣かないで あら 怖い顔 もう構わないから 遊ぼうよ 王妃様 秋果は結局 お祖父様を傷つけました それに多くの 罪のない民衆も傷つけました この罰は彼女にとって 軽すぎるのではないでしょうか 狂人に一生 つきまとわれるのは 十分なはず 母上はどうでした やはりショックを受けていた 数日慰めたら やっと落ち着いたよ こんな奇形児が生まれるのは 確かに珍しい 母上が一時的に受け入れられないのも 当然だ しかし幸いなことに 彼女に見られなかった はい 蘇令薇が 私に毒を盛ったことが 露呈してから 側妃はずっと落ち着かない様子で すでに自ら離縁を申し出ました 硯秋 お前は今 本王唯一の妻だ 私と一緒に 一生涯 添い遂げてくれるか 私の体はあまり良くない あなたより先に逝くかもしれない なぜだ 本王が太医に治療させよう 無駄よ これは私が調香術で 復讐した代償だもの この世には 才能ある者や奇人がたくさんいる 必ずお前を 治療する方法を見つけ出すさ ではこの広大な王府は いらないのか いらない 本王はお前だけだ 一生涯添い遂げよう お祖父様 安らかにお眠りください 十年後 私が天国であなたに会いに行きます
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