コロナが我々の免疫を傷つけている?

皆さん、こんにちは。靴アカデミアです。 いや、最近なんだか周りで風を引いたり 体調を崩したりする人すごく増えたと思い ませんか?パンデミックも落ち着いたはず なのになんで前より処通病気になるん だろう。もしそう感じていたらそれは あなただけじゃないんですよ。今日のこの お話では多くの人が感じているこの素朴な 疑問の裏に隠された科学的なミステリーに 迫っていきたいと思います。この言葉実は ある臨床免疫学者のものなんです。つまり 毎日患者さんを見ている医療のプロでさえ これは今までと何かが違うぞと肌で感じて いるわけですね。まるで私たちの周りの 世界のルールが根本からガラっと変わって しまったそんな感じがしますよね。という わけで今日の中心的な問えかけはもうこれ につきます。一体なぜ私たちはこんなにも 頻繁に病気になるのになってしまったのか 。この大きな謎を解き明かすために科学者 たちが考えた仮説、いわば容疑者を1人 ずつ見ていくことにしましょう。さて、 そこで最初に捜査戦場に浮かび上がってき た最も有力な容疑者がこの免疫という考え 方です。あ、聞いたことあるって方も多い かもしれませんね。この免疫負債っていう のは一言で言うと僕たちの免疫システムが まあ一種の訓練不足になっちゃったという 話です。パンデミックの間私たちはマスク とかですごく守られてましたよね。だから 普段なら戦っているはずのいろんな ウイルスや細近に触れる機会がガクンと 減ったんです。その結果いざはい、もう 大丈夫ですよって外に出たらなっていた 免疫が簡単にやられちゃう。うん。これ すごく分かりやすい陸ですよね。だから この理論本当にあっという間に広まったん です。だってシンプルでなんとなく科学 っぽいし、ああ、そういうことだったの かって不安だった人々を安心させてくれ ましたからね。それに社会全体が経済を 回していく上でもまあ都合のいい説明だっ たわけです。ところがですね、科学者たち がもっと詳しく調べていくと、あれ おかしいぞと。この免疫負債という容疑者 だけではどうにも説明がつかない事実が次 から次へと出てきたんです。ミステリーで 言うところの新たな展開ってやつですね。 このタイムラインちょっと見てください。 ここがすごく重要なんです。アメリカで マスクなんかの規制がほとんどなくなった のが2021年の初め。もし本当に免疫 負債だけが原因ならその直後に感染が ドカンと増えるはずですよね。でも実際 英軍連鎖給金という感染症が1番触れたの はそれから1年以上も後のことだったん です。この時間のずれおかしいと思いませ んか?しかも辻妻が合わないのはそれだけ じゃありません。いろんな感染症が一斉に 流行ると思いきやそうでもなかった。 そして何よりも決定的だったのが赤ちゃん のケースです。考えてみてください。規制 があった頃にまだ生まれでもいなかった 赤ちゃんに免疫の借金なんてあるわけない ですよね。でもその子たちも病気で入院し ている。じゃあ彼らに共通しることは何か ?そう、新型コロナウイルスにはさらされ た可能性があるということなんです。さあ 、ここで操作の目が全く新しい、そして もっと手ごいかもしれない容疑者に向け られます。それは僕たちを守っていたはず の対策ではなく、病気の原因である新型 コロナウイルスものが私たちの免疫 システムに直接何かを仕掛けているんじゃ ないかという仮説です。ちょっとここで頭 の中を整理してみましょうか。免疫負債 っていうのはいわば外部の環境が変わった せいで起きた一時的な問題。一方でこの 新しい免疫格覧という考え方はウイルスが 体の中に入ってきて内部からシステムを 書き換えてしまったんじゃないかという話 なんです。つまり犯人は家の外にいなかっ たのかもしれないということですね。この 新しい仮説すごく分かりやすい例えが コンピューターウイルスなんです。1度 感染しちゃうと、例えウイルス対策ソフト で駆除したと思ってもシステムの奥深に 設定がこっそり変えられてて、なんだか パソコンの調子がずっと悪いみたいなこと ありますよね。まさにこれと同じような ことが私たちの体、つまり免疫システムで 起きているんじゃないかと科学者たちは 考え始めたわけです。じゃあ具体的に ウイルスはどうやって僕たちの体を弱ら せるんでしょうか。まず1つ目。免疫部隊 のエリート兵士であるT細胞を直接攻撃し て殺してしまう。2つ目。生き残った兵士 たちももうヘトヘトに疲れさせて本来の力 を出せなくしてしまう。そして3つ目。 これが1番厄介かもしれないんですが体の 守りが弱ったその隙をついて昔かかった 病気のウイルス。いわば体の中で眠ってい た竜を叩き起こしてしまう可能性があるん です。その眠れる竜の具体的な証拠が こちらです。このエピスタインバーバイル スっていうのは多くの人が子供の頃に かかってその後はずっと体の中で大なしく しているんですね。ところがこのグラフを 見てください。新型コロナに感染した人 たちではこの眠っていたウイルスが再び 暴れ出す確率がなんと2倍以上になってる んです。これはもう明らかに免疫が弱って いるサインですよね。そしてもう1つ、 この15%という数字、これ何だと思い ますか?実はこれ50歳以上の大人が新型 コロナにかかった後、帯方針になる確率が 15%も高くなるというデータなんです。 帯方針も子供の頃にかかった水暴走の ウジュスっていう眠れる龍が再び目覚める ことで起きる病気です。これもまた免疫が 弱った隙を疲れている強力な証拠なんです 。証拠はまだまだありますよ。まず83万 人もの人を調べた大規模な研究ではコロナ にかかった人はその後1年間他のいろんな 感染症にかかりやすくなることがわかり ました。次にロングコビット行意症に 苦しむ患者さんの研究ではウイルスが免疫 システムの製造向上であるコツにまで影響 を与えて長期的な変化を起こす可能性が 示されています。そして極めつけは感染 から2年も経っているのにまだ体の中に ウイルスのかけらが存在していたという 研究結果。ちょっと驚きですよね。ただ ここで1つすごく大事なことを言っておか なければなりません。これはまだ犯人が コロナだと断定された話ではないんです。 今まさに世界中の専門家たちがいやそう じゃない。いやこうだろうと激しい議論を 戦わせている科学の最前線なんですね。 例えばアメリカの政府でコロナ対策の トップだったアシュジャーさんという方は この免疫が乱れるっていう説をはっきりと 否定しています。そんなことが起きるのは ごくごく一部の特別な人だけでほとんどの 人には関係ない話だよと。ま、そういう スタンスです。ところがこれに学校から 反対する研究者もいるんです。UCFの ティムヘンリックさんという免疫学者は いやいや我々の研究では症状がなかった人 でさえ免疫に疲れや炎症のサインが 見つかっている。影響があるのは確かだと 断言しているんですね。いや、ここまで 専門家の意見が真立つに分かれると一体 どっちを信じたらいいのか分からなくなっ てきますよね。じゃあなんでこんなに専門 家の意見が割れるんでしょうか。その1番 大きな理由がこのウイルスの影響って ものすごく個人差が大きいからなんです。 ある人には劇的なダメージを与えるけど別 の人にはほとんど目に見える変化がない。 100人いれば100通りの反応がある ようなものなので全体としてこうだって いうのがめちゃくちゃ難しいんですね。 この複雑な状況についてエール大学の岩崎 明子教授がすごく考えさせられることを 言っています。目に見える症状がなくても 回復した人たちの体内ではもっと微妙な ことが起きているかもしれないと。そして 今やも世界中のほとんどの人がコロナから 回復した経験を持つ対象軍つまり比較対象 になっていると言うんです。これって僕 たち全員がいわば回復者として体の中に何 らかの変化を抱えている可能性があると いうことなんです。そしてこのお話は最終 的にこの問いに聞きます。パンデミックを 経て私たち人類全体の免疫システムはもう コロナ以前の姿には戻れない。全く新しい ステージに入ってしまったんでしょうか。 この壮大で少し怖い気もするとえの答えは まだ誰にも分かりません。でもこの謎を 解き明そうとする科学の探求は今この瞬間 も続いています。靴オアカデミア チャンネル登録といいねをお願いします。

元の論文:Why scientists are rethinking the immune effects of SARS-CoV-2
Citation:BMJ. 2025;390:r1733

論文の要約
この総説記事は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が私たちの免疫系に与える影響について、従来の「免疫負債(immunity debt)」説を超えて再考すべきとする研究者たちの議論を紹介しています。

◯ 免疫負債説への疑問
コロナ禍での行動制限により感染症への暴露が減ったため、規制解除後に感染症が増えたという説明(免疫負債説)は、すべての病原体で一様に説明できていません。

◯ コロナ後の免疫変化
COVID-19感染後には、細胞性免疫のT細胞やB細胞の機能に異常が残る可能性があり、他のウイルス(EBV、VZVなど)の再活性化が頻繁に観察されています。

◯ 免疫の「リセット」仮説
麻疹の「免疫記憶喪失」に似た形で、SARS-CoV-2が免疫システムを部分的にリセットしてしまう可能性があり、炎症や免疫の疲弊が長期に残ることが指摘されています。

◯ 臨床的なサイン
COVID-19後には抗菌薬の処方増加や二次感染、敗血症リスクの上昇が報告されています。軽症例や非入院例でも、感染後1年間は細菌・ウイルス・真菌感染のリスクが高いことが示されています。

◯ 論争と今後の課題
一部の専門家は「COVID-19が免疫を傷つける」という見方に否定的ですが、多くの研究者は免疫への長期的影響を慎重に検証する必要があると強調しています。