【感動★総集編】夫の突然の離婚宣言に衝撃!義実家で帰省中に告げられた、信じられないほどの事実が明かされる

まあ、軽自動車なんて乗らなきゃいけない ほど貧乏なのかしら。娘の通っている 習い事教室で同じく子供を通わせている 母親が俺にそんなことを言ってきた。主人 もあなたのことを貧乏なくせにきっと 見え張りのバカだろうって呆れてたわ。高 収入の夫を自慢し、さらには夫に電話を かけて呼び出す。軽自動車に乗っているご 家族なんてあまり見る機会もないものだ から。どこまでも人を見下すその言い方に 俺は怒りを通り越して心の底から呆きれて しまった。だが彼女はまだ知らない。俺を あ笑う。その顔を凍らせ窮地へと追い込ま れることを。 俺の名前は滝沢かず。妻と小学4年の娘と の3人暮らしだ。生活を送る上でのこ々と したことは日々起こるものの。それでも俺 は平穏にまた娘の成長を楽しみに毎日を 過ごしている。娘はクラシックバレーの 教室に数年通っている。まだ小学生に 上がる前のこと、テレビでたまたま放映し ていたバレーの舞台を見て興味を持った らしく、娘自身が習いたいと熱心に訴えて きたので通わせることにした。レッスンは 大変なこともあるようだが、それでも娘は いつも楽しそうにバレーへと打ち込んで いる。娘の習うクラスは毎週土曜日の午前 中にレッスンが行われる。娘の送り迎えは 俺の担当で家族揃って朝食を頂いた後は 決まって俺が自家用の軽自動車で娘を送っ ていくのだ。その日も俺はいつもと同じ ように娘を教室まで送った。すると教室の 駐車場に一際目立つ高級車が止まっている ことに気づく。 誰もが知っているエンブレムが太陽に 照らされて眩しい輝きをまとってはいるが この地域に多いいファミリー層が乗る車に してはその姿はいさか遺を放っていた。 するとその車に娘の視線も引きつけられた のか助席からあっと声が上がる。あの車 最近通い始めたこのお母さんが乗ってるん だよ。ええ、そうなんだ。 聞けばその最近教室に通い始めたというその子供は小学 5 年で娘とはクラスが違うようであるが同じく小さな頃からバレーを習っていたらしい。 4 月だしの都合などで新しく引っ越した家族なのかもしれないな。 そう思いながら娘と連れ立って車を降りる と教室のエントランスの方から一見して ブランドもと分かる服で全身を固めた派手 な女性があの高級者へと近づいてくるのが 見えた。受中ハックあの車の持ち主だろう な。何にしろ女性の雰囲気からしてそうだ と強く主張している。俺は内心苦傷し ながらそれでも愛そよく自分から頭を下げ た。こんにちは。えっと初めましてですか ね。いかにも外のなさそうな雰囲気である 俺が笑ってそう話しかければ初対面の大人 も大抵は何かしらの挨拶を返してくれる ものだ。だが、その女性はまるでそこら辺 の虫でも見るような顔でこちらを一別し、 それから俺たちの降りた軽自動車をじろり と見合ってふんと鼻を鳴らした。ついで 真っ赤に塗られたその口元を歪め、彼女は 俺を見下したようにしてあ笑う。軽自動車 なんてよく乗れるわね。ああ、こんな 味ぼらしい車に乗らなきゃいけないほど 貧乏なのかしら。 対面の相手から予想外の言葉を投げつけ られ、俺は思わず面食らってしまった。だ が何も言わないこちらをどう思ったのか。 彼女はそれきり興味をなくしたようにして さっさと高級車に乗り込み、エンジンも 宝かに駐車場を出ていってしまう。 お父さん入らないの?その一部中を圧気に 取られて見つめていた俺の袖を首をかしげ た娘がツンツンと引っ張った。幸い娘は 駐車場にいた他の子供と話をしていた らしく、あの女性の発言については耳に 入らなかったようだ。あ、うん。今行くよ 。娘に向けて笑いながらも今後あの女性と はできるだけ関わり合いたくないな。と俺 は胸のうちで相たをついたのだった。 そして娘と同じクラスに子供を通わせて いる母親たちから俺は普段の女性のことを 聞いた。ああ、滝沢さんも見たの?あの 人みさんっていうのよ。顔見知りの母親の 1人が曖昧な笑顔を浮かべて口を開く。で も夫は大企業の部長を務めているとのこと で自身の娘と同じクラスに通う親相手にも あの調子でうちの収入はあなたたちみたい な一般家庭とは一桁違うのよなどと不調し ているようだった。包み夫人の話題と聞い てそばにいた数人の母親がさらに寄って くる。どんなお金持ちだか知らないけど、 子供を習い事に連れてくるのにあの車って どうなの?というか万が一す3りでもし たらと思うと怖くて横のスペースに止め られないのよ。こっちは 分かるわ。服だってこれ見しに高級 ブランド着てるけど物はいいのになんだか ジグハグなのよね。センスの問題かしら。 彼女たちも包み夫人にはあの調子で絡まれ たらしく、人し切り愚痴を言い合った後に 滝沢さんもあの人に変な文句つけられない よう気をつけてね。などと口にしてくる。 そうなんですね。はい。うちも気をつけ ます。もうすでにやられましたとは思った が、そこは口に出さず、俺は小さく笑って 彼女たちに霊を言う。こうして挨拶程度 以上の関わりは持たないでおいた方が無難 だと改めて心に刻んだ。だがその翌習の こと俺はまたしても包み夫人とばったり 教室のエントランスではち合わせして しまう。こちらは娘を迎えに来たところだ がそれはどうやらあちらも同じだった らしい。知らぬふりをして避けようにも真 正面で向い合っているこの状況ではそうも いかない。それも娘は同じクラスの友人と 話が盛り上がっているらしく、なかなか別 室から出てこないといた。逃げ場の 亡くなった俺はそれでも今後のことを考え て気ちない笑を浮かべると再び頭を下げる 。どうもこんにちは。するとつみ夫人は俺 の方をちらっと見やり、それからああと いった顔を見せた。あなたこな間だの貧乏 一家の 彼女は今日も高そうな服をまといながら そう言ってせら笑う。すごい覚え方をされ たもんだなと引きらせつつ、俺は無言霊 するだけに止めたのだが、こちらが何も 言い返さないと見て図に乗ったのか。彼女 はしつこく俺へ話しかけてきた。ねえ、 あなた軽自動車なんて乗ってるのに娘に バレーを習わせているの?ここ大げ者も それなりに高いのに大丈夫なのかしら? あんにうちが無理して娘をバレー教室へ 通わせていると言いたいのだろうか。その 言いに俺はむっとしながらも無視するのも どうかと思い当たり触りなく答えておく。 まあ、安くはないと思いますけど、娘が やりたいと言ったので、うちは他に習い事 もさせてませんし。すると俺の返事に包み 夫人がわざとらしく驚いた顔を浮かべた。 まあ、オタクはバレだけなの?今時習い事 を1つだけしか通わせない親なんて初めて 見たわ。ちなみにうちの娘はバレーに ピアノ、画教室とA会話、それから学習塾 にも通わせてるの。子供の才能を伸ばして やるのが親でしょと包み夫人は得意に そんなことを言う。うちは俺も妻も娘には のびノび育って欲しいという考えから本人 がどうしてもやりたいと言ったもの以外は 特に習わせようとは思っていないのだが。 そう言い返したところで負け惜しみと思わ れるのが落ちだろう。しかし俺の上だけの それはすごいですねという相槌に気をよく したのかつはさらに事論を展開させていく 。 まあうちの主人と違ってあなた安げ級そう ですものね。ここに通わせるだけでも大変 なのかしら。文婦騒には張るのも楽じゃ ないわよね。あなたの奥様もさぞご苦労さ れてらっしゃること。 まるで見てきたような物言いで勝手に そんなことまで言い始めるつみ夫人。 そして彼女は部調をしているという夫の こともペラペラと自慢し出す。主人は今年 の春に部長に承進したんですのよ。の中で も出世が早いようで社長にもすでに顔を 覚えてもらっているとか自分の手柄でも ないのにまるで我が者顔で人し切りそう 語りを得ると彼女は思い出したようにして はたと俺を見合った。そういえばバレー 教室に軽自動車で子供を送迎し てらっしゃるあなたのこともお話ししたの 。そうしたら主人も貧乏なくせにバレー なんて。そいつはきっと三重ハリのバカ だろうて呆れてたわ。そんな本当のこと 言われるとあなたも立場がないわよね。と 完全にこちらを見下した調子でクスクスと 肩を揺らす包み夫人。はあ、そうですか。 彼女に絡まれ続けてさすがにげなりして いることを隠す気力もなくなった俺を 知り目にいよいよ今日に乗ってきたらしい つ夫人はおにスマートフォンを取り出すと どこかへ電話をかけ始めた。どうやら相手 は九段の夫らしい。そう。こな間だあなた にお話しした軽自動のご主人と今ロービー で一緒なの。 あなたも会いたがってたでしょ? そうね。じゃあロビーにいるわ。そう言って電話を切った彼女は話が見えずポカンとしている俺を見てウキウキした様子で口を開いた。今日はね、これから家族で外食する予定で主人も車に乗ってるのよ。 それでね、せっかくだから主人にもあなた を紹介したくって、だって軽自動車に乗っ ているご家族なんてあまり見る機会もない ものだから。 まるで鎮獣か何かを相手にしているような その言い方に俺は怒りを通り越して心の底 から呆れてしまった。だが、包み夫人は そんなこちらの心情など全く意に返さない 様子で、やがてエントランスに現れた男性 に向かい、こっちよなどと明るく手を振っ ている。脳天気な妻に導かれるままこちら に近づいてくる男性。そしてつはクスクス と笑いながら夫らしきその人に俺のことを 紹介する。 ほら、こちらがお話ししてた軽自動車の、 えっと、あなたお名前何だったかしら? 滝沢です。そう、そう、滝沢さん。さすが 恥ずかしげもなく軽自動車を乗り回す庶民 のご一家だわ。こんな上流家庭の私でも 気すおしりできて。 だがその時頭がお花畑のような自身の妻の 言葉をその夫がヒステリックに遮え切った 。 うるさい。口を慎しめ。お前この方を誰だ と思ってる?え?何よ?急に。誰?ほら、 あなたにも話したじゃない。軽自動車の 夫の尋常じゃない様子に眉を寄せながらも つみ夫人はそう続ける。しかし彼女の夫の 顔色はさらに悪くなり、ついにはその方が 小刻みに震え始めた。そうして彼は 恐る恐ると言ったように小さく口を開く。 彼はいや、この方は私の務める会社の社長 である滝沢かずさんだ。ええ、 瞬間つ夫人はロビーに響き渡るほどの 叫び声をあげて固まった。そうなのである 。俺は確かに彼の務める会社の社長だ。俺 はいわゆる創業者一族の出で3代目に 当たる。だが滝沢家は代々失素権約を良し としてきた家計でもあった。そして直系で ある俺もご多他多分に漏れず、昔から文婦 騒王に派手な暮らしはせず育ってきたので ある。また副社長とその秘書という立場で 出会った妻も眼来包ましい人で社長夫人と なった今も特別な贅沢をしたいなどとは橋 からも考えていない女性だった。だから 私たちは家族3人々の小さな発見やを 分かち合いながら世間一般の家族と同じ ように平凡に暮らし、またこうして軽自動 車も愛用している。そういえば先ほど包み 夫人は夫は社長の覚えもめでたくとかなん とか口にしていたか。まあ確かにそれも嘘 ではない。ただ多分彼女が想定している 内容とは少し意味が違っているだろう けれど俺はまっすぐに包み部長のことを 見つめて口を開いた。包み部長、最近 あなたについてのよからぬ噂が車内で数々 報告されているのだが、それは全て真実だ と残念ながら私は今日確信した。本当に 夫婦揃ってとんでもない。 それは違います。それはなんかの誤解で俺 の言葉に包み部長は目をキドキョどと 動かしながら油汗を浮かべてそう言いって くる。実はつみ部長には負荷や取引先の 一部に対し暴言を履いたりまたどこ超えた 嫌がらせを行っているという疑惑が以前 より浮上していた。彼はどうも自分より 核下だと認識した相手にはとことん強く 出る性格らしい。また部下の手柄を横取り し、自身の手柄として出世コースに乗った とも言われており、近々俺が人道式を取り 、彼に対する事実調査を行う予定だったの だ。ただ肝心の本人はそれには気づかず、 単に自分が社長から一目置かれている存在 なのだと勘違いしていたようではあるが、 言い訳を口にしてあたふしている夫の横で は話がよくわからないのか、その妻が世話 しなく などと言いながら夫を責めている。 それぞれ種類の違ううるさに壁液しながら も俺は淡々と言い放った。人を見た目や 持ち物だけで判断する朝さ、そして何より それを得意に不調する品のなさ。1人の 子供の親としてあまりにも恥ずかしい行い であることを思い知りなさい。俺がそう 言い終わるや、包み部長はその場で がっくりと膝をついた。また娘を持つ親 同士何か思うこともあったのだろうか。 その横で今度は何も言わず包夫人も静かにだれている。その時後ろから娘のお父さんお待たせ という声が聞こえた。俺はそれきり彼らの方を振り返らず娘に手を振りその場を後にしたのだった。ねえ、知ってる?あの包みさん。どうも旦那さんが会社を首になったらしいわよ。 今は旦那さんのご実家に一家で厄介になっ ているとかで娘さんもこの教室をやめ ちゃったって。え、そうなの?あれだけ 旦那さんが高収入だって自慢してたのに 人生わからないものだわねえ。滝沢さん。 話を振られた俺は嫌でない程度に首を 動かす。そうですね。本当わからないもの ですね。今日は土曜日。今日も京都俺は 愛用の軽自動車で娘を送迎している。あの 後しばらくして緊急役員会議の場において 包部長への事実調査の結果が報告された。 そして彼は今まで行ってきた数々の違反 行動への責任を問われ長会解雇となったの である。こういった噂が回るのは早い。 特に教室の親たちからあまりよく思われて いなかった包み夫人のことなので、この 2人の他にも彼女のことを話題にしている 親は多かった。だがしばらくは包み夫人の 話で盛り上がっていた2人も今はどこの スーパーの何が安いなどすっかり別の話に 花を咲かせている。そのうちそんな人もい たわねというようによくも悪くも彼らの ことは忘れられていくのだと思う。 ほどなくレッスンを終えた娘が笑顔で こちらに手を振るのが見えた。娘と2人し て個人した軽自動車へと乗り込みながら俺 は口を開く。なあ、今日の夕飯は何がいい ?今日は久しぶりにお父さんが作るぞ。 すると娘は、え、お父さんが作るのなどと 疑わしそうな目をしながらもやがてじゃあ カレーがいいと元気に行った。それに お父さん1人じゃ心配だから私も手伝って あげる。おっと、明日は雪が降るかもな。 ひどいと言い返しながらも明るく笑う娘の 声が車内に響く。その笑顔を見ていると それだけでこちらも元気になるのだから 不思議なものだ。そうだ。自分たちはこれ からもこうした日々の喜びを胸に包ましく 誠実に生きていく。そう改めて思いながら 俺はその日も娘とつの間のドライブを 楽しんだのだった。 私の名前はまな。31歳。夫のシ太は私の 2歳年下で29歳だ。私は高校を卒業後、 就職した会社にずっと勤めてきていた。 地方では名の知れた企業の販売員として 働いている。 就職したばかりの頃は職場の複雑な人間 関係であったり厳しい上司に泣かされて何 度もやめたいと思っていたが自分なりに やりがいを見つけて続けてきた。今は福利 構成が充実しているところで良かったと心 から思っている。夫のシ太とは私の勤めて いる職場に営業としてやってきたのが きっかけで知り合い。シ太からの アプローチを受けて私が26歳の頃から 付き合い始めた。シ太は親しみやすく甘い 上手な人で素直な性格の彼に私は惹かれた 。結婚するにあたって不安だったことは シ太が仕事を続けられるかどうか。彼は私 と付き合う前に2回付き合ってから1回の 計3回転職をしている。そこが不安だった が、シ太は25歳の時に転職した会社は4 年間はやめずに続けていた。弱を吐くこと もあるが話を聞いて励ますと持ち直すので 相談に乗ったり悩み事を聞いたりしていた 。私たちが結婚をしたのは1年前。結婚し てすぐ妊娠をした。近くに住む義両親は とてもいい人たちで私の体のことを気遣っ てくれるし、孫が生まれることを楽しみに してくれていた。幸せな家族を夢見ていた 私だが、3に入ってからシ太との関係が 怪しくなってきた。大きなため息を疲れて はどうして俺ばっかり働いてるんだろう。 俺が頑張る意味って何だろう?まみはいい よな。ずっと家にいるんだから。 家族のためにって思えない。それに私だって働くつもりだよ。 家族か。なんか寄生中に取りつかれているようだ。女は楽でいいよな。男は何があっても働かないといけない。なんでそんな辛く当たるの?何か辛いことでもあった?まなみが家でゴロゴロしている間、毎日クセクと働くのは辛いなあって。 会社の先輩が女は寄生中だから気を つけろって言ってたな。俺気をつけなきゃ ダメなんだって。まなみはゴロゴロして ばかりだし。3級になってから家事は全部 私がしている。でかいお腹の中家事をして いると息き切ればかりするし疲れやすい。 そんな時は休んでいたがシ太はそれを ゴロゴロしていると思っていたようだ。 おかじゃないからと手つかずで捨てられて注意 すると逆切れ。買い物へ行っても荷物は 一切持ってくれずお願いすると無視をする 。きつくて横になっていると邪魔だな。 ずっと家にいるくせにとチクチク言われ たり。どうして俺ばっかり寄制中がと ブツブツ言われるようにもなった。 父親になるプレッシャーからかもしれない 。何も言えずに1人で抱えてるのかもしれ ないなど色々理由をつけてシ太の言動は 聞き流し見ないふりをした。 サゴは車で30分の距離にある実家にお 世話になろうか迷ったが両親は働いており 社会人の妹もいる。日中は家に誰もいない しみんな働いているので夜に赤ちゃんが 泣いたら迷惑だと思った。シ太の強い希望 もあり後は2人で乗り切るつもりでいた。 予定日を過ぎたある日のこと。出血があり 病院に行くとすでに破水していたことが 発覚。即入院となり促進剤を使ってのおに なった。腕から点滴をさし、お腹が痛くて 叫びたい衝動を抑えながら近くにいて ほしいとシ太に電話すると子供を生産の女 の仕事だろ。そうやって子供に愛情が 芽えるんだ。俺も仕事中なんだ。連絡して くるなと通話を切られる。意地でも元気な 赤ちゃんを産んでやると気になったが、隣 の部屋で奥さんの手を握っている旦那さん が見えて悲しくなった。その日の夜娘が 生まれた。病室は2人部屋でもう片方の ベッドは準備されていたものの開いている 状態だった。 生まれたよ。とっても元気に泣いてたよ。 そうか。なら明日はそれを理由に会社を休むことにするわ。病院に来てくれるの? なんで?退員したら会えるんだから今会いに行かなくてもいいだろ。俺そういうとこドライなんだよね。生まれてすぐ太に連絡をしたが、シ太は意味不明なことを言って通話を切った。 嬉しいとか私や赤ちゃんの健康状態とか気 にならないのかなとモヤモヤする。その次 に両親や義両親に報告をした。両家とも 人痛促進罪を使って出産することを知って いたので連絡したらすぐにおめでとうと 帰ってきた。義母からは私の体調を気遣い ながらも面会に行ってもいいかと聞いてき たので是非来てくださいと返事をした。 私は娘が生まれてきたことを誰かと一緒に喜びたかったのだ。次の日義両親が手土産土産を持って病室にやってきてくれた。まあなんて可愛いの。 そう言ってくれて本当に嬉しかった。義父も娘の顔を見てニコニコしている。義両親は娘に触れたりせず寝ている娘の顔を覗き込むだけだ。 [音楽] 友達からシトが破かん坊を抱っこしたまま 返してくれなかった。心ないことを言われ たなどの愚痴を聞いていたのでそういう こともあるのかなと覚悟していたが義母と 義父は可愛いとつやきながら見守るだけだ 。よろしければ抱っこしていいの?でも まだ寝ているからね。次来た時に抱っこさ せてもらうわ。満面の笑ミを浮かべて嬉し そうにした義母だが、すぐ残念そうな顔を する。せっかくなのでと私が念を押すと 義母はそれじゃと娘を抱っこした。抱っこ されても娘は起きることなくすやスやと 眠っている。新政治を抱っこしたのなんて 何十年ぶりかしら。 義父にも抱っこしてもらおうと思ったが、義父は片くに抱っこしてくれなかった。 そうだ。売店に行って何か買ってこよう。母さんはショ太を産んだ後甘いものばっかり欲しかったからな。 と言って義父は売店へ逃げていった。義母によると首の座ってない赤ちゃんは抱っこするのが怖いそうだ。 義父もシ太が生まれた時は義母のところへ 駆けつけたんだなとちょっと寂しい気持ち になった。ところでショ太は来たの?連絡 はしました。仕事で来れないかもしれな いって。私は適当なことを言ってごまかし た。 そうなの?少しだけ顔を出すこともでき ないのかしら。忙しいみたいです。不倫 落ちないといった様子の義母だが、それ 以上は聞いてこなかった。義父が ヨーグルトやらプリンやらを買ってきて、 すぐに長いしちゃ悪いからと2人は帰って 行った。夕方に今度は母と父と妹がやって きた。義້ວ両親と同様に娘の誕生を とても喜んでくれた。特にの前は 赤ちゃんってこんなに可愛いの?私この子 のおばさんになったんだ。服をプレゼント してもいいとはしいゃいいでいた。両親も マもショ太が娘と会っていないことに驚い ていたが仕事が忙しいみたいだからと濁し た。両親とマが帰ってすぐむくれがした シ太がやってきた。来てくれたんだ。 なんだかんだ言って娘が生まれたことが嬉しいのかなと思ったが、シ太は黙って椅子に座り姿勢を崩す。 はあ、だり。せっかく会社を休んだから有意義に過ごしたかったのに。 大きな息をつく。娘を見ようともしない。ほら見て。私たちの子供だよ。可愛いよね。 [音楽] 娘を抱っこしながらシ太に見せたら一瞬 だけ娘に顔を向けたがすぐそらした。 母さんに何か言ったの?家でくついでい たらいきなりやってきて病院に行けって。 せっかくくついてたのに。うるせえから 仕方なく来たんだよ。俺明日は仕事なんだ けどな。 義母に言われたから仕方なく来た。娘の ことは興味がない。 あとしながらシ太の言葉を頭の中で反復し ていると 最低すぎるんですけどありえないでしょ。 妹のマイがビニール袋をぶら下げながら スマホをシ太に向けていた。誰かに聞かれ ていると思っていなかったのか。ショ太は 急いで姿勢を立す。ま衣ちゃん久しぶりだ ね。兄さんてそう人だったんだ。ノック 違う違う。仕事帰りでちょっと疲れててさ 。ごめんな、まなみ。あ、俺ちょっと用事 思い出したから帰るから。来たばっかりと いうのにし太は草と病室を後にする。 今日は会社を休んだとさっき言ってたのに 。外面を取り作ろうとする姿を見て私は 嫌悪感を覚えた。は引いた顔で帰っていく シ太を見送った後病室に入ってきた。 やばくない?あれで私より2個年上なんだ よね。ここであんな態度ってことは家でも あんな感じかあれ以上でしょ。やばすぎ。 離婚しないの? 大人になってからは落ち着いたが舞は気が 強く歯に気抜きせぬ言い方をするタイプ だった。前にはっきり言われたことで、旗 から見てもショ太の言動はやばいのだと 痛感する。あ、これさ、色々買ってきたり 持ってきたよ。赤ちゃんの世話があるかも しれないけど暇な時もあるかなって。 ビニール袋にはクロスワードパズルだっ たり、お菓子だったり小型ゲーム機が入っ ていた。お姉ちゃん顔色悪いしぐらいうち に来たら私が心配だし。 の言う通り、まだ歩くのも辛く、トイレに 行くのもやっとだ。こんな状態で家に帰っ てもショ太に嫌みを言われたりコ気使わ れるだけ。考えるだけでげなりしてしまう 。迷惑じゃないかな。全く迷惑じゃないよ 。あんなのを見せられてうちに来ない方が 不安でたまらないから。お父さんや お母さんには私から話しておくよ。何も 心配しないでうちに来てね。 面会時間の終わりを知らせるアナウンスが 流れ始めたので舞は急ぎ足で帰っていた。 ショ太との家に帰るよりは安心できるなと 思って実家に帰ることにした。シ太に メッセージを送ろうとした時にタイミング よくシ太からメッセージが来た。もしかし て謝罪の内容かなと思ったら出産祝って もらった。俺欲しいものがあるんだけど 買ってもいいとのメッセージが来た。私は すぐさま自分の欲しいものを買うのに使っ ていいお金じゃないよ。そう返事をした。 ついでに1週間ほど実家にお世話になる ことにしますとも伝えた。からはすぐに 子供が生まれたのに親に甘えるの?親に なりきれてないんじゃないと来て続けに 退員したら一度家に寄ってと返事が来た。 それから入院中にシ太が来ることはなく 連絡もなかった。次の日の昼間に妹からは 休み取ったから退員する日に迎えに行くよ と連絡が来た。 会員当日実家に行く前に家に寄ってほしい とお願いした。貧血がひどかったので前に 娘を抱っこしてもらいつき添いをお願いし た。なんとか家の中に入ると玄関の脇に 真新しいマウンテンバイクが置かれている 。入院する前はなかったものだし何も 聞かされていない。これ結構するやつじゃ ない?マイがマウンテンバイクを見て呟い た。には物が散乱していた。 ベビーベッドにはショ太の服がかけられ たり、中に放り込まれたりしている。もし かして兄さんって赤ちゃんが生まれたら女 の人はすぐ元気になると思ってる?これ 姉さんに片付けさせようと思ってたのかな ?子供が1人暮らししてたみたいな 散らかりだけど。 ショップからのダンボールがいくつもある のを見て私は嫌な予感がした。私たちは 夫婦別財布なので自分の口座のカードは 持ち歩いているし通帳も変わりない。 しかし子供のために解説した銀行のカード はタスの中に入れてある。妊娠が発覚して から子供のためにと新しく口座を解説して 小遣いやボーナスのあまりを全て入れてい たものだ。 いつもはカバーに入れて小物入れの中に 入れているのに。私はスマホのアプリから 銀行の残高を確認する。なくなってる。 100万円を目標に貯めていたが、妊娠 期間だけで100万円はたまらず。独身 時代のお金を映してぴったり100万円に した口座の預金が全て下ろされていた。 子供のために貯金していたお金が全部なくなっている。 え、じゃあマウンテンバイクはそのお金で買われたってこと? 分からない。確認してみないと。太は人のお金を使う人ではなかったはずだ。だからキャッシュカードと調は一緒に置いていた。姉さん、兄さんに電話するなら会話録音しといた方がいいよ。 すぐにでも電話をかけ問い詰めたかったが 、会話を録音するのは確かに役立つかも しれない。私は怒りに震えながらアプリを ダウンロードしてからショ太に電話した。 電話に出ないかもしれないと思ったが、 意外にもすぐに応答した。娘のために貯め ていたお金が使ったの?今仕事中だぞ。 いいから答えて。 太はお得意のため息をついてから話し出す。俺の金だろう。まなみが 3 球に入ってから俺が養ってやってたんだ。俺の金をどう使おうと買ってだろ?文句あるのか? 私たちは夫婦別の財布であなたは生活費だって満足にくれなかったじゃない。私は自分のお金で生活費を賄なっていたのよ。 でもこれからは俺のお金で生活していかなきゃいけないからな。 だからあれは俺の金になるんだ。 どうしちゃったのよ。昔はそんな人じゃなかったのに。少なくともお金を勝手に使うような人ではなかった。会社の先輩に言われた通り、女は子供を産めばセリックになる。が生まれたから何でも優先。旦那のことはほったらかしにしてな。文句あるなら言ってみろよ。でもその前に机の上を見てみな。 テーブルの上に目をやると記入済みの離婚届けが置かれていた。 最初が肝心だからな。俺は一家の大国柱としてお前たち規制中を養ってやる。だから俺の言うことやることに刺しずするな。シ太の近くで着かしている男性の声が聞こえた。シ太はそれに寄生中に言い聞かせてますと笑いながら返している。 妊娠中から度々話題に出ていた会社の先輩 家と勘づいた。この人が正太に至らない ことを吹き込んだのだろうか。 それであっても私だけではなく娘までも 規制中といったシ太の発言は許せるもので はない。私は電話を切った。そして前に 荷作り手伝ってくれるとお願いをした。 とりあえず数日分の荷物をまとめて私は 実家へ帰ることにした。夜になるとショ太 からメッセージが来た。 短的だね。今はそれでいいとしてこれから 先はどうするんだ?そんな簡単に次の規制 先は見つからないぞ。1週間後話し合い ましょう。小ばにするような返事が来たが 、私は無視をして休むことにした。として 1週間後、娘を母にお願いして、私は 1 人で家に帰った。家に入るとシ太にゃしながら待っていた。 離婚届けどうしたんだよ。離婚したら規制できなくなるな。 え、もう離婚してるけど何言ってるの? え、だってあなたが離婚届けを書いて置いといてくれたんじゃない?言われる前に用意してくれるなんて気が効くわね。 それはいや、あの、俺と離婚してどうするつもりなんだ? あの、離婚届けは脅しだったのか?シ太はどもながら喋っていた。さっきまでの勢いがなくなっている。どうするもう娘と 2 人で生きていくつもりです。あなたなんていらないからね。 俺なしで生きていけるのか? 当たり前でしょ。むしろない方がいい。 私には仕事もあるし、例え仕事がなくても家族のことを規制中とかいう人と一緒にいたくない。本気なのか? 本気だから離婚届け出したんでしょ?もう私たちは離婚しているの。今日は娘の予費について話し合いに来たのよ。し太は口を半開きにしたまま何も喋らない。 しばらく 2人して黙っていたが、イムが鳴ったので私は玄関へ行き仲へねえ。やってきたのは両親だ。離婚すると伝えた時、岐阜や 義母には思いと留とまったが、お金の込み、 LINEの 内容、毎での様子、通話の録音を聞かせると顔を覚めて申し訳なかったと何度も罪してくれた。 シ太の言動があまりにショックだったのか 思いとまって欲しいからできることは協力 するに変わっていた。離婚する意思を伝え たのは退員した日だが体調が良くないので 今日までシ太に離婚のことに触れないで 欲しいとお願いしたのだ。そして養育費の 話し合いの時ごねるだろうから自分たちを 呼んでくれと言われていた。 お前どうしてまなさんにあんなひどいことを言ったんだ。病院での動画も見たぞ。とんでもないやつだな。見たことないほどの見幕で義父は正太に詰め寄る。まなみさんのことを規制中って。お母さんもずっと家にいたこと知ってるわよね。そんな目で見てたの?家族のことを規制中だなんて。どうしてそんな風に思えるのよ。 義母は結婚してからずっと専業主婦をして いた人。シ太の規制中発言は悲しかったに 違いない。義母が悲しんでいる姿にショ太 も同揺を隠せずにいた。違うんだ。会社の 先輩が年上の奥さんなら強く出ないと一生 下に見られるぞって。主婦のことを規制中 っていうのが一部で流行ってて、それで 感下されて妻と子供を寄制中か。夫婦に下 だの上だのないだろ。助け合うのが夫婦だ 。母さんだって俺より年上なんだ。お前は 自分の親を全否定してる。そんなに俺たち がお前をねじまげてしまったのか。義母は すすり泣き始めていた。違う。そうじゃ ない。俺が間違ってた。本当は離婚したく ないんだ。まなみが結婚してから子供って もっと俺を見て欲しかっただけなんだ。俺 が悪かったまなみ。全部俺が悪かった。い なくならないでくれ。情けないと義父は つく。私だけじゃなくて娘のことも規制中 って言ってたわよね。そんな人が開心する とは思えない。お金も使い込んでいたし。 私が働いていない期間は生活費もくれない。そんな人とやり直したいって思えない。だからごめん。本当にごめん。何でもするから。何でもするなら離婚してください。会社の先輩の言うことを鵜呑みにして私と子供を内がしにする人なんて無理。太はがっくりだれていた。 最後にしっかり謝っとけと義父に言われて ショ太は泣きながら私に謝った。それから 私は娘と共に実家近くのアパートで暮らし ている。シ太が買い漁さったものは全て 売られて足りない分は義両親が立て替えて くれた。娘の毎月の養育費を決め、それと は別に支払ってくれなかった生活費。引越 と新居にかかる費用はシ太が借金して 支払ってくれることになった。保育園の 入園が決まり春から働き始める準備を始め ている。疑実家で私も同席のも娘と面会を していた。娘はよく声を出して笑うように なり、内心複雑だがシ太にも笑顔をよく 見せる。娘の屈のない笑顔を見てショ太は 泣きながらあの時の俺はおかしかったんだ と私や娘に謝罪してきたこともあった。 ショ太と2人きりの時私は絶対に許さない からと返事をしている。 シ太から仕事場の人間関係について相談に 乗ってほしいと連絡が来ることもあった。 の先輩に喧嘩を吹っかけて職場の人間関係 が最悪になったらしい。私から見れば自業 自得だ。相談に乗ってほしいと言われても 夫婦じゃないからと言って断っている。 紳士に話を聞いて励ますのは愛情があった からできたことなのと伝えるとまみがい なくなって初めてわかった。やり直して ほしいと言われた。あら、女を寄制中扱い していたのに、今はあなたが規制先を探し ているように見えるわよ。そう返すと何も 言わなくなった。しばらくは娘を育てるの でいっぱいいっぱいだ。周りの手を借りる こともあるが幸せに生活をしている。 酔っていた義父が俺に向かって一言。 この父親にあんな傷がなあ。 その後の言葉に俺は怒りを覚えた。さらに追撃の一言を義父が言い放った。その言葉を気に俺はある行動を起こしたのだった。俺は 40代の男性だ。 1人暮らしはしていない。実家で父親と 2人で暮らしているからだ。 なぜ実家に住んでいるのかだって。それに はある理由があるのさ。実は俺が幼い時 両親が事故に巻き込まれたのだ。しかも その事故で不幸が起きてしまう。俺の母親 が不幸にもなくなってしまったのだ。 父親もまだ幼い俺をかい大きな傷を追って しまった。他人の目から見れば父親の傷は 目立つのだろう。 だが父親本人にしてみれば気にしていない ようだった。この傷についてある出来事が 起きてしまった。 そのことについて話していこう。俺には 当時交際していた女性がいた。 お見合いで知り合ったのだが4年ほどの 交際を経て結婚した。 妻となった彼女は結婚式をすることが夢 だったらしい。その妻の夢を叶えるために 俺は必死で働いた。それから1年後、俺 たちは小さいながらも海の見える レストランで結婚式を行った。妻は終日 嬉しそうだった。 だがこの結婚式が大きな問題を引き起こす のだった。 それから数日後、俺が妻と結婚してから 初めて疑実家に行った時だ。義父たちは昼 から合成にも寿司を頼み、様々なお酒も 用意された。休日とはいえ、昼間から酒を 飲むことに俺は後ろめたさを感じていた。 義父は大人なしくしている俺に何回も酒を 進めた。 その時娘である俺の妻について自慢に話を していた。酔いが完全に回った義父は俺の 父親について話し出した。 しれだな。 義父はそこで焼酎を 1杯飲んだ。 向この父親にあんな傷があるとは。俺はとても恥ずかしかったよ。その言葉を聞き、俺は食事する手を止めた。さらに義父は話をやめることなく衝撃の一言を言った。 [音楽] もう少し隠して欲しかったなあ。 そう言って笑った。俺はむっとしたので横 にいた妻へ注意するよう促した。 だが妻もクスクスと笑っていた。 酔っているだけなのよ。まあいいじゃない 。人だから何とも思っていないのか注意を することはしなかった。俺は顔には見せ ないが、その瞬間完全に怒りを覚えた。 いくら酔ってるとはいえ言ってもいい言葉 ではない。許さない。少し微笑みながらも 俺は精一杯の嫌みを投げかけた。 そんなに恥ずかしいですかね?人の顔の傷 を貶しめて笑うこと。その方がよほど 恥ずかしいですけどね。 俺の言葉にその場が一瞬で凍りついた。で はそういうことで 食事を切り上げ俺は急いで荷物をまとめた 。そして義父へ挨拶することなく実家を後 にし家に帰った。夜8時頃のことだ。妻が ブツブツとつぶやきながらくされた様子で 家に帰ってきた。 お父さんに謝ってよ。 はただいまとも言うのではなく開光 1番にそう言った。 あんな言い方ないじゃない。お父さん悪いことしてないでしょ。 俺は呆れてしまった。人のことを貶しめておいてこの言分である。どうして俺が謝るんだ?謝るようなことは何もしていない。むしろ義父が謝るべきだろ。俺の父を侮辱した発言を。 俺の言葉に今度は妻が起こり出した。 何言ってるの?あなたが言ったのは私の実家よ。言っていいことと悪いこと。それくらい判断できないの?これまで聞いたことないぐらいの大声で俺をの知った。だが俺はるつもりはない。このことが原因で妻への愛情が一気に覚めた。 3日間互いに言葉をかわすことなく生活を 過ごした。そして喧嘩をしてから4日目の ことだ。仕事から帰ってきた妻を呼び出し 、俺はある話を切り出した。もう2度と 疑実家にはない。義両親とも2度と会わ ない。それを聞いていた妻はある微笑みを 浮かべた。 じゃあ離婚しましょう。 どうやら以前から考えていたのだろう。話 を止めることもなく自ら離婚に関する 決まり事を言った。妻からの提案は3つ だけだ。1つ目は慰謝料の請求。2つ目は 父親への謝罪。3つ目は離婚成立後1週間 以内に家から出ていくこと。俺は慰謝料も すぐに家から出ていくことも認めた。ただ 妻の父親へ謝罪することは絶対に認め なかった。そこで俺は弁護士を間に入れた 。岐阜にもこの知らせが届いたが、かなり 激怒したという。だが弁護士の働きにより 妻の父親への謝罪はなくなった。それから 数ヶ月後のことだ。俺も想像していない 出来事が起きた。その日は仕事をしていた が途中で突然携帯が鳴った。 相手は別れた元妻からだ。本当は消去したいのだが慰謝料の支払いの関係で残していた。はい。もしもし。 [音楽] ちょっといい? 何の挨拶もなくいきなり連絡してきた理由を述べた。どうやら義父が事故にあったというのだ。義父自ら運転する車が交差点で別の車に激突したのだ。 しかもその車には義母も同場していた。 事故の目撃者たちによりすぐに通報された 。病院に運ばれた義両親はかなりの手術を したという。無事に手術は成功した。だが 2人揃って介護が必要な行為症が残った らしい。お願い助けて。元妻は助けを懇願 してきた。だが俺には助ける義りはない。 断る。オフィスに響くほどの大声で叫んだ 。その言葉に元妻は電話の先で泣き出した 。ここからは後日聞いた話になる。行意症 が残った義両親にはかなりの治療費が必要 だという。それだけではない。日常生活で も介護が必要なため介護士を雇うための 人件費の確保。さらには激突した別の車の 運転手や巻き込まれた歩行者もいたという 。歩行者たちは運欲かすり傷程度の継承 だった。だが問題は激突した車にいた運転 手の方だ。義両親同様の重症を追いその まま入院しているらしい。 彼らへの治療費の年出や家族への謝罪に妻は追われているらしい。いい君だ。俺は父親のことを考えると思わずに焼けてしまったのだ。大変な状況にあるのか。元妻は意味不明な言葉を言った。 [音楽] あなたのことを忘れたことなかったわ。ねえ、やり直しましょう。 わけがわからない。正直によ。 お金がないの貸してくれない とでも言ってくれればまだ分かるだがどうして今更やり直したいだ。元妻の思考が全く不明だ。あんたアホじゃねえのか。自分でも芝居じみたなと反省している。だがその場では思わずを聞かせた渋い声になってしまった。元はさらに泣き出した。 [音楽] じゃあな、俺は電話を切った。 これを気に完全に元妻の番号を消すつもり だった。しかし仕事を終えて帰宅し、同居 している父親へこのことを話した。すると 意外なことを言ったのだ。彼女の番号は 消すな。俺はなんで消しちゃいけないのか 父親に尋ねた。 私と母さんは事故にあった。だがその時の ことだ。助け出してくれた救急隊員、治療 を施してくれた意思や看護師、苦しい リハビリを助けてくれた方々、そういう 多くの人々に助けられたんだ。 俺はそこで父親が何を言いたいのか分かっ た気がする。多くの人々が両親のことを 助けてくれたのだ。だから目の前に困って いる人がいれば助けてあげる。そういう 考えらしい。だが俺には不服がある。 やはり寄父の発言のことだ。父親はその ことも十分に理解しているという。だとし たらなおさら理解に苦しむ。しかし父親は 俺の考えを見越していた。許してあげ なさい。もし助けないと後悔するだろう。 話しづらいなら私が代わりに話そう。そこ まで言われると俺も反論する気にはなれ なくなった。分かった。連絡するよ。俺は その場で見たくもない元の番号へ電話を かけた。そこで父親が話したこと、俺の 考えをたくさん述べた。元妻はやはり泣い た。どこまでできるかは不明だ。しかし 行った手前必ず支援する。助けが必要な時 は連絡よせ。ただ再婚はしない。義両親 たちが退員するまでだ。元妻はそれで約束 した。 支援と言っても一定の金額を指定の口座に 振り込むだけだ。しばらくして義母たちが 退員できた。私の家に元妻と挨拶に来た。 義父のことについて父親へ向かって何度も 謝っていた。 俺はこの時父親から教わったのだ。どんな 相手でも困った人がいれば助けてあげる ことが大切だと。 あ、あのすみません。成人式の案内が届い たのですが、息子は4年前に亡くなって おりまして、私の言葉に役所の人間はドン が低くなる。実はですね、役所の人間から 恐ろしい事実を聞かされ、そのまま警察へ 直行した。すると衝撃を受けるような ラストが私を待ち受けていたのだ。私の 名前はり子。現在会社員の46歳。夫の り介とは仲むつまじい関係を築いている。 そんな私と夫の間にときという息子がいた 。もうこの世にはいない。4年ほど前に 長きに渡る東病の末したから我が子が 日に日に衰弱し主から覚悟を決めるように 言われた時はこの世の終わりだと思った。 それでもときは一死に行きようとしていた 。 最後の最後まで命が続く限り泥臭く生きる 。それがときが常日頃から言っている言葉 だった。誰だって病気を患らった時は弱気 になるもの。まししてや16歳なる若すぎ てこれからがますます楽しみになる年頃だ 。 自分の将来が閉ざされ、絶望の底にあるか と思っていたときはとんでもないことを 言った。俺の人生。ここが最大の山場なら 後の人生イージーゲームじゃん。だったら こんなのすぐに乗り越えて俺はやりたい ことをとことんやるよ。その姿に私もり介 も思わず圧倒された。 こんな16歳の子がこのような状況家でも 弱根ね1つ言わない。それなのに私たちは 現実を売い運命を呪っていた。ときは前を 向いていたのに私たちは何をやっているん だ?そんな思いがあり、私とり介はと木の 前でも明るく振る舞うことを決心した。日 によってときは体調が優れない日もあった が、それでも私たちは励ましたりくらない 話をしたりして明るい雰囲気を作り出そう とした。それを見てときも笑ってくれてい た。ここまでしたのだ。助かるはずだ。 助からないなんてことは絶対にない。 そんなことを思いながら私たちも弱を言わ ず過ごしていたのだが現実はあまりに残酷 だった。一度自宅に戻り入院していると木 の着替えを選択していた。選択を星で息着 た時病院から連絡があり胸騒ぎを覚えた。 恐る恐る出てみると安の城との状態が急変 したとのことだ。それを聞いて私は無が 夢中で病院へ急いだ。その間り介にも連絡 を入れた。 しかしり介は今回出張で東京にいたため 戻ってくるのには数時間かかる。すぐに 行くとは言っていたがいつ着くかは分から ないのだ。とまず病院に向かうことになり 、とにかく車を走らせた。どの道を通って 病院に行ったのか分からないくらい急いで いた。病院へ到着するとその光景に私は 鼓動が早まるのを感じる。意志が懸命に ときに処置を施していたが、もうダめかも しれない。 その瞬間私が祈っていたことはどうかときを助けて欲しいということだけ。しかしやがて意志の施しが終わり、私に不法が言い渡された。 ああ。ああ。 その瞬間私はども気にせずただすらに泣き叫んだ。覚悟をしておくように言われたがそんなのできるわけない。 私の産んだ子供が親の自分より先に旅立っ てしまったのだ。こんな残酷な現実 受け入れられるはずがない。私はしばらく とが眠っているそばを離れることができ なかった。倉しているうちに2時間半ほど してり介が病院に到着。汗だになっている 様子を見るとかなり急いで来てくれたの だろう。 [音楽] は私の様子とすでにこ切れているときを見て状況を理解したようだ。そ、そうか。俺間に合わなかったんだな。何やってんだよ俺は。介は握り拳を作り、悔しさをにませていた。すると肩を振わ涙を流し始める。 [音楽] その姿を見た私はり介に近寄り力強く 抱きしめることしかできなかった。その日 私たちは一もできずただひたすら悲しみに くれた。ともきが亡くなったことは私たち 夫婦にとっても非常に影響が大きいもの だったのだ。数日後、ときの葬儀が 取り行われた。葬儀が終わってもやる気が 出ない。その上方針状態の私、それに対し て声をかけてきたのはり介だった。り子、 ちょっと今いいか?うん。光を失った目を していた私は返事さえも力がない。そして 何を言われたところでどうにもならないと 思っていたのだが、り介が1冊のノートを 見せてきた。ノをペラペラとめくっていく とそこにあると木の字が飛び込んできて私 は現実に引き戻される感覚にするとり介が こう言った。 あいつ自分で日記をつけていたんだ。もし かしたら自分が近いうちに亡くな るってこと分かっていたのかもな。り介の 言った通りノートには毎日の出来事が記載 されていた。ただ少しずつ文字に力が なくなっていることも見てわかった。あ、 これを見せてどういうつもりなの?これを 見たって悲しくなるだけよ。しかしり介は 落ち着いた様子で最後のページを見るよう に告げた。私は言われた通りそのページに 目をやる。するとお父さん、お母さん、 またライセでもあなたたちの息子で生まれ たいです。これは先に行くけど悲しまない で。お父さんとお母さんが天国に来た時、 今度は俺が家と料理を用意しておくよ。 そこには自分の最後を悟ってか、悲しい ような嬉しいような何とも言えない内容の ものが綴ってあった。その言葉に私は涙が 溢れて止まらない。そんな私を見ていた り介は私の背中をさすりながらこう言った 。本当に自慢の息子だよな、あいつ。 あいつが上の世界に先に行った分、俺たち はこの先一生懸命生きていろんな話を聞か せてやろうよ。 その言葉を受けて私の涙は月管したダムの ようにもう止まらない勢いで溢れたよ。 そしてともきに私は力をもらい、また前を 向いて歩こうと決意した。 ともきが亡くなったことは悲しい。しかし いつまでも悲しんでいることは生きられ なかったときに失礼だ。きっと彼は悲しん で欲しいわけじゃない。 自分が生きられなかった分も私とり介には 生きて欲しいと思っているはずだ。だっ たら懸命に生きていくのがあの子にとって 何よりいいことだろう。こうして月日を 重ね4年が経過した現在ときが亡くなった 事実を少しずつ受け入れ悲しくないわけで はないがそれでも4年前よりはかなり良く なった。とも相変わらず仲のいい関係を 気づけている。あの時り介がいなかったら 自分は今どうなっているかさえわからない 。そんな平和な日々が訪れていたのだが ここで全く予想外のことが起こった。ある 日のこと自宅の郵便受けに一通の封筒が 入っていた。何かと思い開けてみたのだが 、なんと成人式の案内だったのだ。ときは 4年前にしたのにどうしてこんな案内が 来るのか。 疑問に思っていたが、唐突にこんなものが 送られてきたので私は戸惑っていた。 そしてそれまで考えないようにしていた ことが頭の中に浮かんだ。 それはときも今生きていたら成人していたということ。 ああ、ともきう。突然浮かぶときとの思い出。思い出した瞬間涙が溢れ出た。 本来なら今頃他の同級生の子たちと同じ ように成人式へ参加する予定だったのに どうしてときだけこんなことにそんな思い が出てきてしまい私はしばらく案内の紙を 見つめたまま泣き続けた。少しして 落ち着きを取り戻し、私は改めて案内内容 に目を通す。確かに成人式の案内のそれ らしきことが書かれている。だが私たちの ときはもういない。それにも関わらずこれ が遭付されてきたということは間違いでは ないだろうか。そんなことを思いながら 案内に記載されていた市役所の番号に電話 をかけた。 もしもし。の郵便で成人式の案内が送られ てきたんですが、すると電話先の相手はん だ声で受けえした。市役所の職員はもう 少し落ち着いているような気がしたのだが 、特に気にせず話を続けた成人式の案内に ついてのご質問ですね。ご連絡ありがとう ございます。私は送られてきた理由につい て彼に聞いた。ああ。あの、すみません。 案内が届いたのはいいんですが、息子は4 年前に亡くなっておりまして、私の言葉に 職員との会話に一瞬沈黙が流れる。そして 職員は担当していた人間に変わると 言い出した。ほどなくして電話の相手が 変わった。名前は高橋と言うらしい。お 世話になっております。 と木君と同じだった橋と申します。今所勤めなんですよ。私は高橋の名前を聞いて急いでと木の卒業 [音楽] アルバムを開いた。そこには高橋 本人と思われる姿がっきりと映っていた。同級生だということは分かったが、一体どうして案内を送ってくれたのだろうか。 すると彼はゆっくりとその真層を語り出し た。実はですね、とき君のことも成人式に 参加させてあげたいなって思ったんです。 なくなってしまったことは大変残念で 悲しい思いですがそれだけで終わらせたく ないと思って今回お送りしました。何の 連絡もなしに驚かせてしまい大変申し訳 ありません。 いえ、そんな 高橋の行動には驚いたが、 4 年が経ってまだときのことを覚えていてくれ、なおかつこういった気の聞いたことをしてくれる彼には感謝しかなかった。私は高橋に感謝の言葉を伝えときの家と共に私が代わりに参加させてもらう胸を伝えた。と橋があることを言い出した。 すみません。一応参加費用をいただくこと になっているんです。僕たちからしたら別 にいただかなくてもいいのですが決まりと なっていまして高橋は申し訳なさそうに そう言った。しかし成人式に参加させて くれるなら私は喜んでお金を出そうと思っ ていた。元々と木の将来のためにり介と 貯金していたお金がある。そこから参加 費用を年出しようと考えていた自治体が 開催する成人式だ。そんなに高いものでも ないだろう。そして赤橋から成人式の細か なことが伝えられたのだが、私は衝撃的 すぎるその内容に絶する。ともき君の席は ちゃんと確保して、その後はみんなで食事 をします。 あとは色々撮影とかも兼ねてるんですが、全部で 50 万ほどかかりますがよろしいでしょうか? 50万 参加 費用は女の子の場合はかなりかかるというのは分かるのだが、男の子の場合はそんな金額はいかないと思っていた。まししてやときは実際に参加するわけではない。 そんなにお金がかかるのかと思い驚いて いると高橋はあることを告げてきた。 お母さんこれは安い方なんですよ。今の 時代経営が悪いところばかりでして僕が 見つけてきたところはかなり良心的な金額 だと思います。そうなのね。 ここまで言われては仕方がない。私は 支払う意思を伝えた。また後ほど電話する ことに。しかしその直後私は支払い期源を 引きそびれたことに気づき電話をかけよう とした。だが思い出したのは出先だったの でスマホで市役所の番号を調べ再度電話し た。そこで高橋の名前と彼が名乗っていた かに電話したのだが、ここで職員からある ことを言われたのだ。の高橋という職員は うちにおりませんが、 職員はそう言って高橋の存在を否定した。 だが市役所から成人式の案内が送られてき たことを話すと少し待つように言われた。 この時点でなんだか胸騒ぎがしてきた。 高橋がいないというのはなぜなのか。 して待つこと数分を職員から言われた事実に私は頭が真っ白になった。すみません。こちらからとき君に対する成人式の案内はお送りしていないのですが。 そう。そんなはずは。 すると職員からこんなことを言われた。今は成人式の案内を送ってお金を騙し取るという詐欺もあるんです。 それで個人情報を入力させて奪うケースも あるんですよね。上司とも話しましたが、 お母さん一応警察に相談に行かれた方が いいかもしれません。この職員の話が嘘だ とは思えない。確かに参加費用50万円と いうのは聞いたことがないから、その後他 の自治体で成人式をすでに迎えた子供が いる友人に聞くと参加費用なんて払って ないと言っていた。あったとしてもその後 の同窓会で数千円の回避をここで支払う くらいだと。それを聞いて私はやっと冷静 さを取り戻した。 しかし、あの電話があった時から頭の片隅 ではもしかしたら詐欺なのかもしれないと 思ってもいた。でも息子のことを思って やってくれているのだと思いたかったのか もしれない。あくまでも私自身のエゴだ。 しかしもしそうでないならこれは詐欺だ。 そう考えたら途端に怒りが湧いてきた。 こちらの気持ちを踏みにじりお金を 騙し取ることだけを考えているなら私は もう許すつもりはない。まししてやきを 利用するなんて。そして私はすぐさま警察 へ相談し、すぐに動いてくれることとなっ たのだ。として準備が整い後日私が高橋と 待ち合わせの電話をして詐欺が確定した 時点で現行犯逮捕するという流れになる そうだ。私も高橋にはかなりイついている 。どうせなら彼と面と向かって行った方が すっきりするだろう。その夜り介にもこの ことを告げた。そうか。許せないな。それ は温厚な涼介も珍しく怒っているのが目に 見えてわかった。息子が亡くなったことを ネタにされ相当腹立たしいのだろう。約束 の日はり介も同行することとなった。実は 市役所に電話する前に銀行振り込みと指定 されていたのだがときの写真を渡したい。 直接お礼を言いたいと適当な理由を作って 手渡しすることが決まっていた。そして 迎えた当日警察からの指示もあり私とり介 は慎重になっていた。約束の時間になると 高橋が指定した場所に現れた。 あ、どうも高橋です。 高橋の師は卒業アルバムで見た時と ほとんど変わっておらず一緒の学校という のは本当だったようだ。以前はとき君に 本当にお世話になりました。本当は彼も 一緒に成人式に参加したかったんですけど 、そう言って高橋は目頭を抑えていたが、 涙が全く出ていない。やはりこの子はただ の詐欺師として私たちに近づいてきたんだ と確信した。私たちは先に言われていたお 金を渡した。 赤橋は確認のために封筒の中身を確認し笑 をこぼした。そしてそのタイミングでり介 が口を開く。 あ君、ときのことについてもう少し話を聞かせてもらえないか? え、両介は高橋に入院する前のと木が学校でどんな様子だったのかを聞いた。早々に帰ろうとしていた高橋は目をがせ言葉に詰まっていた。 え、えっと、ど、どんな様子だったかな? と木は学校のことをあまり話さないから どうだったか分からないんだよな。よ介は そう言いながらも真剣な表情で高橋に 詰め寄った。 私もそれに上じることにした。そうね。と きって本当に恥ずかしがり屋で。ああ。 ああ、確かにそうでしたね。話している 感じで分かったのだが、高橋はときが 亡くなったということ以外ほとんど何も 知らないように思えた。それもそのはず。 と木から高橋の話など一切出たことがない 。仲のいい友人は決まっていたので名前を 聞いたら絶対にわかる。だが、高橋という 名前は卒業アルバムを開かないと思い出せ ないくらいだったから。だからこそり介も 私もそこを着いたのだ。それからも私と り介があれこれ質問していたので、高橋も ついに限界が来たようで声を荒げる。ああ 、もううるせえな。知るかよ、そんなもん 。高橋はぶち切れて私たちに怒鳴ってきた 。どうしたんだ?急に。すると高橋が本音 を漏らす。こっちは仕事でやってんだよ。 じゃなきゃ亡くなった人間にここまでして やる理由がないだろうが。先ほどの態度と は一変し、高橋の顔に悪魔が宿っていた。 あんたらの息子がなくなったって聞いたの はつい最近だ。同級生の奴らと会ってそこ で知った。だからそれで金を巻き上げて やろうと考えてた時に成人式の案内を 思いついたんだよ。どうだ?俺の演技も なかなかだっただろう?高橋の下列極まり ない態度に私もり介も怒りで体が震えてい た。だが高橋はもう終わりだ。まさか自分 でペラペラと話すとは思っていなかったが 。あんた終わりだね。 何言ってんだ、おばさん。金はこっちの手 に渡ったんだよ。終わってるのはあんたら だろ。私の言葉に疑問を提す高橋。しかし これにはり介も笑を見せる。そうだな。 赤橋。お前はもう人生積んでるよ。成人 式前にこんなことするなんてな。どっち道 お前は18歳を超えてるんだ。 未成年だったらまだしもお前はもうただの犯罪者だな。 な、何を言って私たちの会話の途中で警察官が数人近づいてきた。そして高橋を詐欺未水の容疑で現行反逮捕。騙された作戦がうまくいったのだ。高橋と私とり介の会話はずっと警察が私との通話で聞いていた。 元々私たちが詐欺について相談をしていた こともあったし、まんまと自白してくれた おかげで現行犯逮捕しやすくなったとの ことだった。手錠をかけられ、高橋は 激しく取り乱している様子。は、はめ やがったのか。ふざけたことしやがって。 その言葉に私はぶち切れた。 ふざけてるのはどっち?ときが亡くなったことをネタにしてあんたは遺族からお金を騙し取ろうとしていたじゃない。そんなのどっちがふざけてるか [音楽] 1も目瞭然だよね。 そ、それは高橋は何も答えようとしなかった。まさか騙そうとしていた相手に出し抜かれまんまと逮捕至るとまでは思っても見なかったはずだから。 こうして今回の一見は幕を閉じた。あれ から高橋の詐欺グループは芋ずる式に次々 と逮捕された。高橋本人だが私たちに 対する詐欺は未水だったとはいえ取り調べ において過去に何件もの詐欺を実行して いることが判明したそうだ。詐欺の法定形 は10年以下の懲役。今回のように未水 だけに住めば処罰が軽減される場合もある が高橋の場合は極動の詐欺師だ。反省の色 もない上連行される時に警察に反抗し ホーム執行妨害でも起訴されている。 そして後の裁判で高橋は実系判決が 言い渡され、今は兵の中に収容されて しまったようだ。1度だけ代理人として 私たちの弁護士が面会に行ったそうだが、 あの頃の異性は影を潜め自分のしてしまっ た罪を悔んでいる。そう。 彼女もいたそうだが売られ家族にも見捨て られまともな仕事もしていないから人脈も なく出所しても孤独しか待ち受けていない 。しかも高橋はあの応な性格から詐欺の 仲間打ちからもひどく恨みを持たれている らしく、構成するどころか追われる日々を 送ることにもなりそうだ。人の最後を利用 して金儲けを実行しようとしたのだ。叱る べき罰が下ったまでだと私は考えている。 そして私たちは成人式当日家の中でとの 20十歳を祝っていた。ときが生きていれ ばお酒を組み交わしていたかもしれない。 だがいないものはいない。いつまでもい なくなったことを悲しんでいないでこう やって楽しくしているのがときにとっても 私たちにとってもいいものではないかと 思う。いつかまた私たちが亡くなったら 今度はお酒を組み交わせたらいいなと私も り介も思っている。 隣町のお肉よりも10円も高いじゃない。 これから毎日隣町に行きなさい。え、片道 1時間もかかりますよ。いいから行き なさい。 私の名前はミき29歳のパート主婦。 疑実家は遠方で別していたのだが、夫の 信事の仕事は転勤が多く、今回の移動先が 疑実家近くになったためまたいつ移動に なるかわからないから家賃がもったいない ということでこの春から同居することに なった。 との関係は良好だが、それはほどほどの 距離感で接していたからであって、同居と なると話は別不安であるのも正直な気持ち だった。同居開始直後は少々身構えていた のだが、いざ始めてみると義母は今まで 通り優しく嫌みを言ったり、よく話に聞く ような料理を捨てたりという意地悪も一切 なかった。私が働きに出ていることにも何 も言わず家事も分担してくれた。特に私に 優しい言葉をかけてくれるわけでもないが 文句を言うこともなく淡々と過ごしていた 。しかし問題は義父にあった。義父は定年 退職したばかりでいつも家にいるのだが家 にいる時は何もしない。本当に何もしない 。 お茶を飲む時もテレビのチャンネルを変える時もすぐそばにリモコンがあるのに自分はソファーに座ったまま母にあれこれと命令するだけだった。 おい と義父に呼ばれるたびに義母はビクっとして義父の元に駆けつける。 最初は昔ながらの停止感なのかとも思った が、だとしたらそこには夫婦だけの愛情を 第3者でも感じ取れるだろう。けれど、 岐阜母を見ているととてもそうとは思え ない。夫は私や義母といる時はいつもの ように優しいのだが、義父母の前では身を 固めて口数が少なくなってしまう。義母は 同居するまでは明るくて優しい人だと思っ ていたけれど、同居を初めてからは表情が 乏しくなったような気がした。最初は私と の同居がストレスなのかと思っていた けれど、義父の態度を見ているうちに原因 は義父にあるのではと思い始めた。その うち義父は義母が出かけていない時は私に もあれと命令するようになった。 おい、コーヒー だの。 おい、 だの。私は不愉快に思いながらも隣声に近い威圧的なその声につい従ってしまうのだった。その日も義母が用事で朝から出かけていて、私はギフト 2 人きりになってしまった。私が掃除機を持ってリビングに行くと義父がいつものように [音楽] おいテレビ となった。 私は義父のそばにあるリモコンのスイッチを押して岐阜のそばから離れた。すると今度はおいチャンネル [音楽] 画面を見ながら言ってきた。ゴルフ番組のチャンネルが出ると義父は顎をクイッとあげて今度は下がれと言いたげに首を後方に振った。その仕草は本当に頭に来る。 黙って従う私に機嫌もよくしたのか義父がテレビを見ながら話し出した。 [音楽] 俺は会社でも家でも頼りにされている。家は貧乏だったが俺は必死に勉強して今の地位を気づいたんだ。額もない共容もないあいつを嫁にしてやって専業主婦にしてやったんだ。 [音楽] [音楽] あいつは本当に育ちが悪くて俺が拾って やらなきゃ今頃ダンボールで暮らしてるよ 。 あいつとはもちろん義母のことだった。 義父から語られる自慢話は低に耐えない ただの悪口だった。最初こそ適当に愛槌を 打っていたが義父の女性な発言や他人を 見下す言動に次第に腹が立ち。私は掃除機 のスイッチを押して義父の声を書き消す ように念入りに掃除機をかけた。私が話を 聞こうが聞く前がどうでもいいようで黙々 と掃除をしている私をせに義父は得意気に 話を続けていた。結婚前は義父はいつも 忙しそうで口数も少ないので全く気づか なかったが義父はかなり歪んだ考えの 持ち主だった。この人はお母さんのことを いや、女うん 。人を奴隷かなんかだと思っている。 どうしてお母さんはこんな人の言いなりに なっているのだろう。私は違う。こんな人 の思い通りになってなるものかと私の心が 密かに燃え始めていた。 そんな私の気持ちに気づくはずもなく黙っている私が義父にとっていい道具だと勘違いをしたようでさらに上期限になったらしく おい昼飯 とまたテレビを見ながら行ってきた私が返事をせずにいると [音楽] おい と今度は私に顔を向けてきたので私は義父の目を見て昼飯が何ですか [音楽] と言った。すると義父は眉間にしを寄せた。 分かるだろう。昼飯だ となってきたので。ですから昼飯が何ですか?食べたいんですか?いらないんですか?買ってきて欲しいんですか?作って欲しいんですか?と答えた。義父は真っ赤な顔で立ち上がり。 [音楽] [音楽] ふざけんな。 なんだその態度は。女のくせに口の聞き方に気をつけろ とこれまでにない大声をあげた。しかし私ははい。で、昼飯が何ですか?と本当は内心臓がバクバクしていたのだけれど冷静に行った。すると義父は足元にあったゴミ箱を蹴り上げていってしまった。 [音楽] [音楽] 義父が出ていくと私の体は急に震え出した 。本当は義父の怒鳴り声が怖かった。まだ 心臓がなり響いている。私は義父のような 男が大嫌いだ。私の父親そっくりだった からだ。何の力もないのにただ田舎の家の 長男というだけで自分は王様になったかの ような勘違いをして弱いものを支配しよう とするところ。それでいて守りきる責任も 取れない幼稚なところ。危機として人の 悪口を言う岐阜はまさにジップそのもの だった。そんなジップから離れることが できず、むしろ黙って耐えることが美得と いう考えの母も許せず、私はほぼ絶縁と いう形で実家を出た。今は連絡すら取って いない。優しく穏やかなシジと出会い、私 にもようやく家族ができると思っていたの に、父の呪爆からは逃れられないのかと 一瞬絶望した。しかし私はもう子供じゃ ないし、家庭を守る立場になったのだから 負けてはいられない。数時間後、私が夕食 の支度をしていると義父が帰宅して私を ギロりと睨みつけてきた。私は身構まえ ながらもそらさずにちっと義父を見つめる と義父は何も言わずに実質にこもった。 義母からは遅くなるから夕食は先に済ませ て欲しいと電話があった。夜夫が帰宅して 3人だけで夕食が始まった。 おい は昼と変わらずテーブルに両手を置い たまに向かって行ってきた。 私が無視していると夫がすっと立ち上がり、義父の茶碗を持ち上げて炊飯機を開けてご飯を持って義父に差し出した。すると義父が 男にこんなことさせやがって使えない女だ と呟いた。はい。 と私が義父の目を見ながら聞き返すと義父はカッと目を見開いて私に箸を投げつけてきた。私は瞬時に避けたがもう少しで目に当たっていたかもしれない。 父さん 立ち上がった夫に岐阜が お前嫁にどんな教育してんだ?後とりのくせに密みもない 整った。義父の走った目に夫はひんでしまった。 私も立ち上がり、私はシジさんの妻になり ましたが、あなたの奴隷になった覚えは ありません。自分でできることを人に命令 しないでくださいと言った。すると義父は 拳を握り、私に振りかさす真似をした。 瞬時に夫が私をかうと、岐阜はその勢いで テーブルの料理をぐちゃぐちゃに払った。 この場がしんと静まり返った時、義母が帰宅し、テーブルの山と重たい空気に言葉が出ない様子だった。すると義父が義母に向かって、 [音楽] お前がチラチラ出かけてるからこんな馬読とっとと追い出せ とさらに怒鳴って地質へ行ってしまった。 [音楽] 私は床に散らばった料理を拾いながら オロオロとする義母に目を向けると途端に 涙が溢れてきた。 すみませんでした。でもどうしても お父さんが許せなくて 私がそう言うと義母は そうね とついて片付けを手伝ってくれた。 その日の夜、風呂にも入らず実質にこもっ た義父が寝し詰まったのを確認して私と 夫母は小声で話し合った。私は2人に ギフトとジップを重ねてしまい、悪い方向 に向かってしまったことを謝罪した。義母 は黙って俯。 実は 夫が過去の話を打ち明けてくれた。実は何 年も前結婚を前提に付き合っていた彼女が いたのだが、夫は父親の影響をもろに受け ていて、女性に対して父親同様の態度を 取っていたという。それが悪いなんて未人 も思わなかったので、彼女から別れを 切り出された時はひどく噴したそうだ。 しかし周りの友人たちから自分の考えが どれだけ偏り間違っているのかを聞かされ て時間がかかったが自分と自分の親を 客観視できるようになったという。そして 2度と女性にも他人にも不快な思いをさせ ないと誓ったそうだ。1人暮らしをして 父親の価値観を拭いされたと思っていたの に父親の前では子供の頃に帰り移縮して しまっていた。 それにいくらなんでも息子の妻には常識ある態度で接するだろうと甘く見ていたと。本当にすまない [音楽] と夫は謝罪してくれたが逆に私は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。勝てると思って無謀な戦いに出た自分が情けなかった。 [音楽] 黙って俯義母に私は問いかけた。お母さんはこのままでいいんですか?義母はゆっくりと私に顔を向けて、 [音楽] そんなわけないわ と言った。その顔からは感情が読み取れなかった。それから数日が経った。私と義父はあれから一言も口を聞かなかった。 義母は義父が感釈を起こさないようこれ まで以上にあれこれと義父の世話をして いる。どんよりとした空気が家中を覆って いた。私のせいでそうなったことは分かっ ているのだが、聞こえよがしに私の悪口を 言う義父と義父のご機嫌を取る義母と夫に 音げないながらも苛立ちが隠せず私も態度 に表してしまうのだった。 のことは好きだけれど、もう無理かも。 夕食の買い物をした帰り道。ふとそんな ことが頭をよぎった。私が帰宅して台所で レシートをチェックしていると義母がやっ てきて私からレシートを取り上げた。え、 義母からこんなことをされたのは初めて だったので私は驚いてしまった。すると 義義母が隣町の肉屋よりも 10 円も高いじゃない。何考えてんの?これから毎日隣町に行って買い物なさいと言ってきた。お母さん。え、隣町って片道 [音楽] 1 時間もかかりますよ。私は車を運転できないので自転車を使ってもかなりの時間がかかってしまう。戸惑いながら私が言うと義母は [音楽] 分かってるわよ。 いいから明日からそうなさい と強い口調で言われた。私はわけが分からずただただ戸惑った。そして義母はきっと義父に従い私に嫌がらせをして出すことにしたのだろうか。もう私の味方は誰もいないのだろうかと悲しい気持ちになり夫に相談する気にもなれなかった。 [音楽] [音楽] 翌日私は言いつけ通りに隣町まで買い物に出ようといつもより早く出ようとした時に義母が私を呼び止めてこれ買ってきてちょうだい [音楽] と私にメモを握らせた。そして 隣町にしかないものだから必ず行ってちょうだい [音楽] とこ声ながら強い目で私を見た。 外に出た後、わけが分からないまま私は 義母のメモを開けた。トマト、ニン参ン、 豚肉。 その端にあることが書かれていた。私は 立ち止まり義母の糸を組み取ろうと必死で 考え込んでしまった。翌日もその翌日も私 は隣町まで出かけていった。義母は私が 出る前に必ず私にメモを握らせた。3日目 でようやく義母の糸を組み取ることができ た。そうなると片道1時間の距離が苦では なくなりむしろ楽しくなってきた。そして 約3週間が過ぎたある日、義母のお使いを 終えた私は義父が席を立った隙を狙って、 お母さん全て揃いましたと義母の背中に 呟いた。義母はゆっくりと振り返り、お 互いにやりと笑った。 その夜、私は夫にこれまでのことを全て 話した。最初夫はショックを受けていた ようだったが、義母の意思が硬いことを 告げると夫は硬く頷いた。日曜日義父は いつものようにソファーにドカッと座った まま義母に向かって おいコーヒー と命令をした。いつもなら何も言わずにさ と動く義母だったが今日はダイニング テーブルに座ったまま動こうとしなかった 。私も義母の横に座った。 [音楽] おい。 苛立ちながら義母の方を見てさらに怒なる義父に義母は 私は臨罪。あなたの言うことに従いません。離婚します と言った。 ああ。 義父が威嚇するように義母を睨みつけるが義母はまっすぐに義父を見ながら美打にしない。 なんだその態度。 義父が勢いよく義母に向かってきた時、私はテーブルの上にあるものを出した。それはここ 3週間分の暴言が録音された IC レコーダー。元部下たちの証言、そして弁護士の名刺。そう、私はこれまでこれらの証拠を集めていたのだ。 義母は毎日お使いのメモの橋にIC レコーダーを買ってきてとか更新所と書い て私にお金と一緒に持たせていた。 わざわざ隣町まで行かせていたのは近所だ と怪しまれるということと義母があくまで 義父の味方だと見せかけるためだった。 それ以外には不動産や弁護士事務所と書か れてあって、私は義母の言う通りに動き、 少しずつ準備をしていた。 そして全てが揃った今日義父にそれらを 叩きつけたのだ。 なんだこれ。 目を血ばらせながらそれらを一通り見た後 、義父は目の前の書類をぐちゃぐちゃにし ながらふざけんな。ちょろちょろ鍵回り やがって。俺は大黒柱なんだぞ。こんな ものが一体何だって言うんだ。 整なり義母に投げつけたけれど義母は美団 にせず義父をじっと見つめていた。会社に いた頃はほとんど家にいなかったから我慢 ができましたけれどあなたが毎日家にいる 生活なんて耐えられない。 しかもミキさんにまで私と同じ役目をさせるなんて、もうこれ以上あなたの身てさに我慢ができません。初めて聞く義母の感情的な声に義父はさらに目を見開いて義母の紙に掴みかかった。その時玄関のドアが開く音がして夫とある人物がリビングへやってきた。 おお前。 その人物とは岐阜の元部下の川田さんという方だった。な んで? まさかの来客に岐阜は驚きを見せた。 先日お嫁さんから連絡がありましてね。驚きましたよ。 私を退職に追い込んだだけでなくご家族まで追い詰めているそうで私だけじゃなく会社の人たちにも随分われていたようで と言った広格は上がっていたが目は全く笑っておらず低い低い声だった。 [音楽] その説はお世話になりました。 あなたのおかげで10kmも痩せましたよ 。病院にも通って。 川田さんは義父よりも少し年下の元部下で 長年岐阜からの嫌がらせを受けた挙、心を 矢に義父が丁年になる少し前に退職して しまったそうだ。信所で義父の祖行調査を 依頼してその人にたどり着き私が連絡を 取って詳しい話を聞いたのだった。お嫁 さんからお話を聞いてから私は元同僚や 後輩に連絡を取りました。色々聞けました よ。そして決めました。私たちはあなたを 精神的苦痛で訴えます。 川田さんは意師の強い目でそう宣言した。 あ、お前何言ってんだ?お前らが無能だから指導してやったんだろうが。訴えるば根のない負け組が。 [音楽] 岐父は鼻で笑いながら川田さんをしった。川田さんは拳をギュっと握り唇を噛しめている。すると夫が父さん俺もサラリーマンだけど父さんみたいな上司は耐えられない。 [音楽] それに自分の親であることが情けなよ。罪 を償って食い改めるべきだ といい深いため息をついた。夫の言葉に 義父は再び目をちば知らせた。お前俺を バカにしてんのか?お前たちになんで意見 されなきゃいけないんだとなり、今度は私 を指刺した。 いつもこいつもこの腐れ嫁に影響されたのか。無能な女どもがあじきやがって。 あまりにもひどい暴言に私がカッとなって言い返そうとした時、義母が義父に大きく引き延ばした写真を突きつけた。すると岐阜の動きが一瞬で止まった。 [音楽] 定年と同時に関係が終わっていたようなの で、残念ながら更新所では証拠は取れませ んでしたが、ご丁寧に携帯にはメールや 画像を保存なさっていらしたようで、 そこには岐阜の浮気相手との生々しい口で 言うのもはかられるようなメールを プリントアウトしたものと密回の様子が 映っていた。その相手の女性は岐阜の元 上司の奥さんだった。 関係が終わったとはいえ、まだあまり時間 は経っていません。事項までまだまだ期間 があります。当然元上司の方に郵送いたし ました。あちらから連絡が来るのは時間の 問題です。義父は顔を真っ赤にしながら 玄関に向かいゴルフラブを持ち出してきた 。 人の携帯を勝手に見やがって女のサルジに何ができる? そうんで義父がゴルフクラブを振り上げた時、田さんが義父の手首を掴みクラブを取り上げて義父を思いっきり突き飛ばし、強い目で義父を見た。思わぬ反撃に義父は口を開けた状態でさんを見た。 [音楽] あんたは家族にも会社にも責任を取れない無能な男だ。報いを受けろ。 この下道が ひそうに見えるさんの言葉は力強くその迫力にその場にいた全員が息を飲んだ。それから田さんの声かけで元同僚元後輩たちから言葉の暴力などによる精神的苦痛で義父は訴えられた。加えて元子からも浮気の慰謝料を請求された。 [音楽] [音楽] そして義母も録音と私たち夫婦の証言が 大きな力となって慰謝料をもらい無事離婚 が成立した。私と夫は会社近くに マンションを借りた。元上司のご家庭も 離婚に向けて話し合いをしているらしい。 工房に慰謝料を請求されて退職金どころか 家や貯金まで亡くなった義父は元上司の奥 さんに再び関係を迫ったらしいのだが、奥 さんは何が何でも離婚を回避したいらしく を気持ち悪いとの知り捨てたそうだ。金の 切れ目は縁の切れ目ということなのだろう 。 自分より弱いと馬鹿にし続けた者たちから報復を受けた義父は今どんな気持ちなのだろうと直接本人に聞いてみたいと思ったがちょっと性格が悪いのかもと思い自分の心の中だけにとめた。 あなたに勇気をもらったわ。 あのままあの人との生活を続けていたらあなたたちに迷惑をかけ続けるだけだもの と義母が私に言ってくれたけれど私の心はちょっと違っていた。義父が自分の父親と重なって私自身が復讐したかっただけなのかもしれない。 それに私よりも父親との生活を優先し、女 であり続けた母親に対しても純粋に義母を 救いたいという気持ちだけではないことを 思うと、少し申し訳ない気持ちになった。 1人になった義母に私は同居を提案した。 しかし義母はとんでもない。私だって まだまだ若いんだもの。仕事についてやり たいことを自分で見つけるわ。 ほどほどの距離感でうまくやっていきましょうね [音楽] と笑顔を見せた。その笑顔は今まで見たことのないほど輝いていた。隣町まで通わせてごめんね。でも私 [音楽] 1人じゃ 到底無理だった。ここまでうまくいくとは思わなかったわ。本当にありがとう。優しく微笑むに 2人で探偵事務所でもやります。 主婦探偵なんて と冗談めかせて私が言うと義母はそれも いいかもね。結構ワクワクしたわと言って まんざでもない表情を浮かべたので私は 思わず笑ってしまった。あれから風の噂で ボロボロの服を着たし初老の男性が売りに 出された元疑実家の前をうろうろしている 姿が何度も目撃されているらしい。 月物が落ちたような義母の穏やかな笑顔を 見ながらふといつかの義父の言葉を 思い出した。俺が拾ってやらなきゃ今頃 ダンボールで暮らしてるよ。全てを失った 義父が今どこでどんな生活をしているかは 今は誰にも分からない。 引っ越しをしてしばらく立ってから私と夫 に新しい家速ができることが分かった。 女の子だったらシジメロメロね。 近くで1 人暮らしを始めた義母は私たちの報告を心から喜んでくれた。 不容易な言葉でこの子を傷つけることは絶対にしない。 私のお腹をさすりながら夫が呟いた。そうだね。私は夫の手を握った。 夫の手の温かさに私は心から幸せを感じて いた。

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