ホンダと日産の経営統合“破談” 背景に日産のプライド「子会社案」に猛反発 工場従業員「生活が不安」現場からは切実な声も【news23】|TBS NEWS DIG

ホンダと日産自動車は去年12月から経営統合に向けて協議を続けてきましたが、「破談」となる見通しです。その理由の一つとなったのは、日産の“プライド”でした。

■「日産だけでこれから生き残っていけるのか」従業員からは不安の声も

ホンダとの経営統合が破談となりそうな日産自動車。関係者からは不安と憤りの声が聞かれました。

日産の工場で働く人
「不安だよね。日産だけでこれから生き残っていけるのか、それが心配」
「ホンダから言われたら、ようは馬鹿にされたような感じ。子会社と言われれば、経営者もやっぱりカチンときたんじゃないかなと」

そもそも日産は、ホンダとの関係について、あくまでも「対等の関係」を強調していました。

日産自動車 内田誠 社長
「どちらが上、どちらか下ではなく、共に未来を切り開く仲間として」

しかし、関係者によりますとその後、ホンダから示された案は横並びではなく日産をホンダの子会社にするというものでした。それには日産側が猛反発。

日産幹部
「子会社化は到底受け入れられない」

関係者によりますと、日産はホンダとの経営統合に向けた基本合意書を撤回し、協議を打ち切る方針を5日、固めたということです。

一方、ホンダ側も日産に対し不満がありました。今回の経営統合の一因は、日産の業績不振。リストラを進めることが協議の前提条件でしたが、日産から出てきた案に工場閉鎖などはありませんでした。

ホンダ幹部
「いい加減にしてくれ。ホンダと日産で意思決定のスピードが違っていた」

ホンダとしては、子会社化で経営の主導権を握り、リストラなどを迅速に進めていきたい狙いがあったとみられます。

■“破談”の背景にあるものとは

うまくいかなかったのは、自動車メーカーならではの理由も。

経済部 梅田記者
「日産は技術の日産を標榜していて、ホンダはF1に出場するなど、両方とも技術を強みにした会社です。そのプライドがやはり邪魔をしてしまったのかなとみている」

「技術の日産」をかかげる日産。独自のハイブリッド技術に「e-POWER」があります。街中を低速で走るときに低燃費を発揮します。しかし、高速道路では燃費が悪く土地の広いアメリカを走るには不向きです。

一方、ホンダのハイブリッド車は「e-POWER」と比べて高速走行時の燃費が良く、北米で販売が伸びています。

ホンダ幹部
「いまのところうちのハイブリッドが、日産のe-POWERに負けているとは思えない」

ホンダと日産の経営統合は、このまま本当に破談となるのでしょうか。

経済部 梅田記者
「そもそも現場主義のホンダと、効率を重視する日産で社風が全然異なる。結果として“水と油”と言われていた両社の関係が、経営統合で協議をしても交わることはなかった」

■“子会社化”に猛反発 日産のプライド

23ジャーナリスト 片山薫 記者:
手を取り合おうとしていたところ、急遽、1か月ぐらいで破談となりそうです。ここには、特に日産側のプライドが邪魔したところが関係しているのではないかと思います。

そもそも、この統合協議に入るにあたって「日産側がある程度リストラを進める」という約束が前提にありました。しかしそこを決めきれなかった。

ホンダとしては対応が遅いということで日産側に、「ホンダが親会社になってリストラも含めて進めていきたい」「上下関係をはっきりつけよう」と、子会社化を打診。対等だと思っていた日産にとっては話が違うということで、協議の打ち切りに進んだ。

おそらく両社の社長が6日に会うと見られていて、そこで改めてこの方針が伝わるんじゃないかと見られています。

トラウデン直美:
「プライドが邪魔した」ということでしたが、「プライド」とはどのようなことなのでしょうか。

片山記者
日産の伝統とか技術力に対する自信だと思います。

藤森祥平キャスター:
40年近く天皇陛下が乗られた「御料車」を作ってきたのは日産ですし、スカイラインやフェアレディZなどに、技術的な誇りがある。

一方で、2024年度の上期では営業利益は前年同期比で90%減となっています。

片山記者:
特にアメリカと中国市場で不振で、日産の社内からも「売れる車がない」という言葉が出てくるぐらいに今厳しい状況。これまでの伝統と格式と自信というのがある中で、このギャップを埋めきれなかったのではないでしょうか。そのうえで「子会社になれ」と言われ拒否感が出たんだと思います。

■まるで「水と油」日産とホンダの企業風土の違い

小川彩佳キャスター:
「水と油」というほどの企業風土の違いとはどう言うものなのでしょう。

片山記者:
日産はやや官僚的とホンダからは見られています。意思決定が遅く、縦割りが多い。一方、ホンダの方は現場主義で、わいわいがやがや決めていくような感じで、スピード感もある。

今回はスピードが重視されていたなかで、出てこないことにホンダ側は苛立ちがあったんだと思います。

藤森キャスター:
日産の皆さんの声はどのようなものがありますか。

片山記者:
日産の一部幹部は、「この協議は破…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20250206-6217585)

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