シリアはプーチン氏の思うとおりにならず……BBCロシア編集長報告
反政府勢力の首都進攻を受けてシリアを脱出したバッシャール・アル・アサド大統領とその家族が8日、ロシア・モスクワに亡命した。ロシア・メディアの報道に続き、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は9日午後の定例会見で、ウラジーミル・プーチン大統領が自ら、アサド氏の亡命受け入れを決断したと記者団に話した。ただし報道官は、アサド氏の居場所について言及しなかった。
報道官は、プーチン、アサド両氏が最後にいつ会ったのかは説明せず、近い将来に対面する予定もないと話した。
そのうえでペスコフ報道官は、「シリアで権力の座に就く人たち」とロシアは連絡を取り続ける方針だと強調した。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は約10年間、アサド政権に大量の資金などリソースを投入し、支えてきた。代わりにシリア領内の地中海沿岸にロシア軍基地を確保することで、地中海への足掛かりにしてきた。
そのアサド政権の崩壊はプーチン氏にとって、大きな打撃となるとみられる。
BBCのスティーヴ・ローゼンバーグ・ロシア編集長がモスクワから報告する
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