今回取り上げるのはトルーマン・カポーティの自伝的短編『クリスマスの思い出』です。1930年代の禁酒法時代の少年と老婆のふしぎな友情の物語です。生涯に一度しか会ったことのないけれど心温まる交流をした人々に、心を込めてクリスマスプレゼントを送るふたりのピュアな世界観が描かれています。子どもの視点で描かれたこの作品は、カポーティの「イノセンス」を感じさせます。