“スピード退院”したアメリカのトランプ大統領は、15日に予定されている大統領選のテレビ討論会について、ツイッターに「討論会を楽しみにしている。素晴らしいものになるだろう」と投稿し、出席する意欲を見せました。主治医によると、大統領の体調は、大幅に回復傾向にあるそうですが、民主党のバイデン候補は「もし、トランプ氏がまだ感染しているなら、討論会はやめるべきだ。ガイドラインは守らなければならない。あまりに多くの人が感染してしまった」と釘を刺しました。

トランプ大統領の周囲では、感染拡大が止まりません。トランプ大統領のスピーチライターであり、先日の討論会にも同行していたスティーブン・ミラー上級顧問の感染が明らかになりました。また、ホワイトハウスで行われたイベントに出席していたアメリカ軍の高官も感染。感染経路は不明ですが、この場にいた制服組のトップ、ミリー統合参謀本部議長ら、複数のアメリカ軍幹部が自主隔離する事態になっています。さらに、いつも“核のボタン”を持ち運びながら、大統領に同行する将校の1人にも感染が確認されました。ホワイトハウス関係者の感染は、これで23人。なかでも参加者12人の感染が確認されている最高裁判事の指名式典ですが、トランプ政権は、他の参加者への追跡調査を拒否しているといいます。

11月3日に迫る大統領選。トランプ大統領の再選に必要なものは、熱狂的トランプ支持者の後押しと、無党派層の取り込みです。一部の世論調査では、無党派層の中でトランプ大統領へ投票予定だとする人が大きく減っているというデータもあります。ニューヨークで会社を経営するピロッゾロさんは、前回、トランプ大統領に投票しました。ピロッゾロさんは「支持者は、新型コロナ感染症から生還したことで大統領を“ファイター”とみなすだろう。公の場に出たのは“進むことが大事”と伝えるため。コロナ感染をプラスに転じることができるのは、ドナルド・トランプだけでしょう」と話します。一時期、新型コロナの感染状況が世界最悪だったニューヨークですが、その影響をピロッゾロさんは「近隣住民の1人が新型コロナを理由に自ら命を絶った。外出制限、マスク着用義務、買い物もろくに行けなかったから。彼自身は感染しておらず、二次的な要因で自殺した。ウイルス以外にもさまざまな問題が起きている」と語ります。激戦州・ペンシルベニア州で部品メーカーを営むトランプ支持者のトルカトさんは「コロナ問題だけでなく、大統領には大局的な対応が求められる。民主党はこの危機に便乗しているだけ。アメリカの抱える問題がコロナだけだと主張しているが、それは違う。“嵐”に見舞われたが、みんなが団結すれば業績も戻るし、経済を立て直せるはず」と話す。
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