筒井康隆が昨年亡くなった息子について書いた小説が涙なしでは読めないと、ネットニュースで話題になった。「新潮2021年2月号」巻頭の短編「川のほとり」である。かつて朝日新聞連載の筒井康隆作品に抽象画の挿絵を描いていた画家の息子が亡くなったことを知った。
「SFマガジン」「奇想天外」に掲載された小説を楽しんで読み、最近の「敵」と同じように新潮純文学書き下ろし特別作品で箱入り上製本で出た「虚航船団」は文房具たちが主人公の星間船団……文章、小説でなければ描けない作品と喜んだ。「別冊文芸春秋」に連載された「大いなる助走」は次の号が発売されるのが待遠しかった。
