新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、2023年は3シーズンぶりにインフルエンザも流行の兆しを見せています。
宇都宮市内にあるさくらがおかクリニックには発熱などを訴える患者が連日訪れています。こちらのクリニックでは1日当たりおよそ10人の発熱患者が訪れ、そのうちの半数以上が新型コロナウイルスの陽性と診断されています。また最近は、インフルエンザの患者も徐々に増えてきているということで、現在は、コロナに加えインフルエンザの判定も同時にできる抗原検査キットを使用しています。
インフルエンザについて栃木県は先週、患者の数が流行の始まりの目安とされる、一つの医療機関当たり1.00人の値を超えたと発表しました。これは、新型コロナ流行前の2019年以来3シーズンぶりのインフルエンザ流行入りとなります。しかし、コロナ流行前の年の同時期でインフルエンザの患者数を比べると、ことしのほうが明らかに少ないこともわかります。加えて東京大学などの研究チームは先日、世界22カ国の感染状況の分析から新型コロナとインフルエンザは同じ時期に同じ地域、同じ規模では流行しないと発表しています。
新型コロナとインフルエンザの同時流行の可能性は低いとする一方で、同時に感染した場合は高齢者などで重症化リスクや死亡リスクも高くなる場合があり、注意が必要だといいます。また、それぞれの症状も似ている点が多いため検査をしなければ区別は難しいということです。
新型コロナの影響で学級閉鎖や学年閉鎖などの休業措置が取られている県内の公立学校は、先週末時点で小学校の1校のみです。一方でインフルエンザでは県内の公立学校で16日現在、小学校と中学校で3校ずつ、それに高校1校で学年あるいは学級休業の措置が取られていて、新型コロナによるものより多くなっています。
また、アメリカを中心に広まっているオミクロン株の派生型のひとつ、XBB.1.5は感染力が高く免疫から逃れる能力が高いとされていて、国内で広がるとさらなる感染拡大につながる恐れがあります。コロナ禍になってからインフルエンザの「流行期」に入るのは初めてで、医療機関などはこれまで通り手洗いといった感染防止対策の徹底を呼びかけています。
