この川のほとりでは

去年のゴールデンウィーク、僕が通っている教会の友人が、
闘病生活の末に天国に旅立って行きました。

友人といっても、そんなに親しくしていたわけではありませんが、
一度帰り道が一緒になったことがあり、
駅までの短い時間に話しをする機会がありました。

話しをしていて、不思議と気持ちが軽くなる、柔らかくなる、
そんな気分になったことを覚えています。

その彼女の葬儀の時、ロビーに生前愛用したものが置かれていて、
そこに一冊の詩集がありました。

晴佐久昌英「だいじょうぶだよ」

その中の一編に「この川のほとりに」という詩があります。
以前、ある人からこの詩を紹介してもらったことがあり、
いい詩だなあと思ってそのままになっていました。

ロビーに置いてあるその詩集の中にこの詩をみつけた時、
ああこれだったんだ、彼女もこの詩を読んでたんだなと思い、
帰り道に早速ネットで購入しました。

その詩を読んでるうちに、僕の中でいろんなイメージが湧き、
それを歌にしました。

タイトルが「この川のほとりでは」
(原作に似すぎです、すいません、ヤバイです)

こんな歌詞で始まります。

この川のほとりでは
たくさんの花が実を結び
この川のほとりでは
静かに風が吹いている

この曲ができてから、ちょうど1年が過ぎました。
僕自身もひとつ年を取り、
世の中も今年に入ってからかつてないような経験をしました。

誰に言われることなく、僕たちはこれから新しい時代を生きていくことになります。
喜びもありますが、苦難も多いでしょう。
そんな時に、心を休めることができ、
自分を見つめ直すことができる
「この川のほとり」に気持ちを向けることができたなら、
いろんなことが、まあよかったかな、と
思えるようになるかもしれません。
そうなることを祈ります。