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✍ 宝塚歌劇星組ミュージカル「シラノ・ド・ベルジュラック」が大阪・梅田のシアター・ドラマシティで上演中だ(12日まで)。専科スター・轟悠(とどろき・ゆう)の約1年4か月ぶりの主演舞台。入団35周年となる男役の至宝が、愛する女性への思いを隠して、友人のために影武者に徹するさまを軽やかに好演した。グラフとともに紹介する。 リンカーン米大統領やキューバの革命家チェ・ゲバラを演じた実録物、「凱旋門」「ドクトル・ジバゴ」などの文芸物だけでなく、「神家(こうや)の七人」「パパ・アイ・ラブ・ユー」などコメディーも達者な轟が、その様々な要素をミックスさせた作品で、さすがの存在感を見せている。 タイトルロールのシラノは17世紀のフランスに実在した剣術家で詩人。19世紀末に上演された戯曲をきっかけに世界に名が知られるようになった。大きく長い鼻にコンプレックスを持ち主で、いとこのロクサアヌ(小桜ほのか)に密かな恋心を寄せているが、彼女はガスコン青年隊の同僚クリスチャン(瀬央ゆりあ)と相思相愛。ロクサアヌのために黒子となり、表現下手なクリスチャンの恋文の代筆をすることに…。 「相手役の小桜さんが“ふわっ”とした娘役さんですし、複雑な心情でもハッキリ出しやすい。妹のようにかわいがっているロクサアヌへの心情の変化で引き込んでいけたらと思います」と轟。終始、本心を見せず、明るくおどけるシラノを見事に演じ切った。「外部作より笑いどころが増えている」という第1幕の陽気さが、第2幕ラストの悲劇性をより際立たせている。 「報われない恋愛、容姿へのコンプレックス、自分たちを認めてくれない上司の元で動かなくてはいけないこと…ご覧になる方と重なり合うところが多く含まれているのでは」と見どころをPR。轟自身は「思っていることをストレートに言ってしまう」性分だが、シラノとの共通項は「不器用なところですね。私自身、うまく世渡りできるタイプではないし」と話していた。 星組3番手スター・瀬央は若々しく、恋に一途な青年を熱演。立ち姿が舞台映えして美しい。小桜は歌声も伸びやか。恋に一直線のお嬢様を演じる前半と、ラストの修道院に入ってからの落ち着きぶりの落差が時間の経過をうまく表現していた。シラノに嫌がらせするガスコンの上官のド・ギッシュ伯爵(天寿光希)も面白く印象的だった。 轟は初日のカーテンコールで …
💖 #芸能, #宝塚歌劇
