アメリカの国防予算の大枠を定める法案に対し、トランプ大統領が拒否権を発動していた問題で、議会が法案を再び可決して大統領の拒否権を覆しました。

 国防予算の枠組みを決める国防権限法案には南北戦争で奴隷制を支持していた南軍に由来する基地の名前を変えるよう義務付けた条項などが含まれていたため、トランプ大統領が反対して拒否権を行使していました。これを受けて議会上院は1日、法案を3分の2以上の支持で再び可決しました。これにより大統領の拒否権を覆して法律は成立しました。議会がトランプ大統領の拒否権を覆すのは初めてで、共和党が多数の上院でもトランプ大統領の影響力低下を示す形となりました。
[テレ朝news]