感染者は世界中で増え続けています。こうしたなか、感染力が強まっているとされる新型コロナウイルスの「変異種」は24の国と地域で確認されています。

 約2週間で1000万人という速いペースで増える世界の感染者。アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の集計によりますと、世界の感染者は累計で8000万人を超えました。
 なかでもアメリカの被害は深刻です。28日時点の感染者は1913万人を超えて死者は33万3000人に上ります。アメリカ人の1000人に1人が新型コロナウイルスのために亡くなっていることになるのです。
 米国立アレルギー・感染症研究所、ファウチ所長:「クリスマスや新年の後に感染者が急増するかもしれないと懸念しています」
 トランプ大統領は新型コロナウイルス対策で失業保険の受給期間を延長する特別処置などへの署名に反対していましたが、一変して署名をしたと発表しました。
 そして今、最も警戒されているのが変異種です。すでに日本を含む24の国や地域で確認されているのです。イギリスで確認された後、24日にドイツで、25日にはフランス、26日にはカナダでも感染が確認されるなど、あっという間に各国に広がりました。
 そして28日、韓国でも感染が確認されたと発表されました。イギリス在住の家族3人で入国時の検査で判明したのです。韓国は入国者の審査を強化するなどの水際対策を導入していました。
 そんななか、EU(ヨーロッパ連合)各国で始まったのがワクチン接種です。27日から一斉に始める見通しでしたが、準備が整ったところから前倒ししています。イタリアではワクチンを病院に運ぶのに軍警察の車両が先導する物々しさです。ドイツでは介護施設に入所している101歳の女性に、ハンガリーやスロバキアでは医療関係者への接種が始まりました。
 ちなみに、チェコではワクチン接種の第1号は首相でした。
[テレ朝news]