見ているこちらが赤面しそうなほど(笑)、仲睦まじい光景ですな。「近づきたい」、でも、「近づきすぎる」のは「恐い」、・・・、「恋」(笑)にかかわらず、生き物が「他者」との関係を取り結ぶにあたって引き入れなければならなかった、「葛藤」を、見事に表現した一編だと思いませんか?、「繁殖不可能個体」(笑)である私にも、共感できます。
このような、私たちに「共感」を引き出すような、親密な、・・・、「ポリティカリー・インコレクト」な表現ですが、「男女」間の関係を、私たちは、「同類」である哺乳類よりも、むしろ、進化の系統樹上はかけ離れた「鳥類」にしばしば見出してきたわけです。この国の古式に則った(笑)結婚式には、「鶺鴒(セキレイ)台」なるものが登場するそうですな?、また、「鴛鴦(オシドリ)夫婦」などとも申します。セキレイや(セキレイ科)、オシドリ(カモ科)がどんな鳥かまったく知らなくても、これらの言葉を私たちは「運用」できます。もちろん、その言葉を「発明」した「古代人」は、今の私たちよりもはるかに正確に、鳥たちを「見て」いたのだな、ということが理解されます。
キジバト(ハト科)。
「恋する惑星」、監督ウォン・カーウェイ、主演金城武とフェイ・ウォン、だったっけ、この映画が私は大好きで、京都新京極地下の「名画座」のレイトショウで、何度も観た。