ハイネの詩による、シューマンの「詩人の恋」は、”美しき五月に”で始まる、花がたくさん咲き、恋が生まれる季節の歌です。恋をした主人公は、この花をすべて君にあげようと歌います。そして百合の花に心をひそめ、匂やかに歌わせよう、と恋心を花に寄せます。”これはフルートとヴァイオリンの音”は好きな彼女の結婚式、悲しい旋律のワルツです。主人公は失恋し、花達は気の毒そうに、若者に語りかけ慰めます。”昔の童話の中から”では、この世の悲しみを忘れるような、夢の世界が描かれます。でもそれも泡のように消え去ります。最後の曲は、アイヒェンドルフの詩による美しい歌ですが、百合は夜もっとも香るので、加えました。
*ロベルト・シューマン・R.Schumann「詩人の恋・Dichterliebe」Op.48 より
①うるわしい、妙なる五月に Im wunderschönen Monat Mai
②ぼくの涙はあふれ出て Aus meinen Tränen sprießen
③薔薇や、百合や、鳩や、太陽を Die Rose, die Lilie, die Taube, die Sonne
④ぼくがきみの瞳を見つめると Wenn ich in deine Augen seh’
⑤ぼくの心をひそめてみたい Ich will meine Seele tauchen
⑥花が、小さな花がわかってくれるなら Und wüßten’s die Blumen, die kleinen
⑦あれはフルートとヴァイオリンの響き Das ist ein Flöten und Geigen
⑧まばゆく明るい夏の朝に Am leuchtenden Sommermorgen
⑨昔の童話の中から Aus alten Märchen winkt es
⑩リーダークライス Liederkreis Op.39 より ”月の夜・Mondnacht”
Tenor : Mark Padmore
Piano : Till Fellner
