全て失っても前だけを向く!
三田寛子が映画ナレーションに初挑戦!

世界的な絵本作家ジュディス・カー自身の実体験をもとに描いた自伝的小説「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」を『名もなきアフリカの地で』(2001)アカデミー賞®外国語映画賞を受賞したカロリーヌ・リンクが監督。
ヒトラー台頭による恐怖政治から逃れるため故郷ベルリンを離れ、スイス・フランス・イギリスへ過酷な亡命生活を強いられることになる9歳の少女アンナの逞しい生き方を通して家族の絆を深め、生きる希望を見出していく……。

主役である9歳のアンナ役を演じるのは1000人ものスカウトから見出された新人のリーヴァ・クリマロフスキ。スイス・フランスと逃避行を続けるうちに言葉や習慣に慣れ、時代や様々な制約に負けず一生懸命に生き逞しく成長していくアンナ。
生まれ育った家に帰ることができなくなっても強く生きるアンナの姿を瑞々しく描いた本作は、ヒトラーから逃れるため、家族と共にドイツからイギリスへ亡命した絵本作家、ジュディス・カーが過ごした激動の少女時代の物語だ。
2019年5月22日、映画の完成前に原作者ジュディス・カーが亡くなった。享年95歳。

【STORY】1933年2月。ベルリンに住む9歳のアンナは、兄のマックスや友人とともにカーニバルを楽しんでいた。しかし、同じ夜クラシックのコンサートに行く準備をしていたはずの両親はなぜか出掛けないまま、深刻な顔で話し込んでいた。翌朝アンナは「家族でスイスに逃げる」と母から突然告げられる。ユダヤ人で新聞やラジオでヒトラーへの痛烈な批判を展開していた辛口演劇批評家であるアンナの父は、“次の選挙でヒトラーが勝ったら反対者への粛清が始まる”という忠告を受けており、ヒトラーの勝利が現実味を帯びてくるにつれ密かに亡命の準備を始めていた。住み慣れた家を離れる際「持ち物は一つだけ」と母に告げられたアンナは、大好きな“ピンクのうさぎのぬいぐるみ”、そしてお手伝いさんのハインピー、食卓、書斎、ピアノ、台所…一つ一つに別れを告げる。それは、それまで何不自由なく暮らしていた彼女の平和な家族の風景が一変し、この日を境に過酷な逃亡生活へと足を踏み入れていく始まりでもあった……。

『ヒトラーに盗られたうさぎ』
(2019年/ドイツ/119分)
原題:When Hitler Stole Pink Rabbit 
監督:カロリーヌ・リンク 
出演:リーヴァ・クリマロフスキ、オリヴァー・マスッチ、カーラ・ジュリ ほか 
配給:彩プロ ©2019SOMMERHAUS FLIMPRODAKTION GMBH/LA SIALA ENTERTAINMENT
GMBH / NEXTFILM FILMPRODAKTION GMBH&CO.KG/WARNER BROS.ENTERTAINMENT GMBH

映画公式サイト:

※2020年11月27日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
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