ドクター・デスの遺産 -BLACK FILE-
原作/中山 七里 (なかやま しちり)
監督/深川 栄洋(ふかがわ よしひろ)
60歳のラブレター(09)
神様のカルテ(11)神様のカルテ2(14)
櫻井翔 宮崎あおい 藤原竜也
出演/
犬養隼人/綾野剛
高千穂明日香/北川景子
沢田圭/岡田健史
麻生礼司/石黒賢
犬養沙耶香/ 田牧そら
雛森めぐみ/木村佳乃
強い雨が降る中、110番にかけてきた子供の声。「悪いお医者さんにお父さんが殺された」と告げる。
自分の娘が難病のため入院している病院で娘と中の良い男の子とオセロに興じる犬飼(綾野剛)
そこに同僚の高千穂(北川景子)が迎えに来る。
それは子供の通報とはいえ「殺人事件の可能性」である以上看過できないための現場への向かうためだった。
通報してきた少年の家に行くと誰もいない。すでに葬儀をしているという現場に向かう2人。そこで通報をしてきた少年とその母親から話を聞く。そして遺体を預かり司法解剖にかける指示をする犬飼。
母親の話しや状況から父親は末期の癌で余命幾ばくもなかったことが分かる。
そして苦しみ続ける夫のため、妻の小夜子は闇サイトの「ドクターデスの往診室」にアクセスし、安楽死を依頼したことを語るのだった。
ドクター・デス。1999年に捕まったアメリカのジャック・ケヴォーキアンの異名。彼は塩化カリウムの点滴で人をしに至らしめる自殺装置を開発し、自ら死を幇助することもしていた。
似たような事件を洗い出し、ドクター・デスとあったことのある証人から似顔絵を作るが複数人の答えは一致せず、犬会と高千穂は証人が一様にドクター・デスをかばっていると判断するのだった。
捜査に進展が出たのは、息子の死をドクター・デスに依頼した遺族の持っていたビデオからだった。
最後の晩餐とも言えるパーティ会場を映し出していたビデオの中から、ドクター・デスに同行していた看護師、雛森めぐみ(木村佳乃)の存在を突き止める。
彼女はドクター・デスに看護師のバイトとして日雇いで雇われいただけだと告白。彼女はドクター・デスの指示をうけていただけで注射の中身については治療のための投薬だと信じていた。
警察は雛森めぐみを釈放するが、釈放のときの雛森めぐみは「亡くなった方はみんな美しかった」という会話の流れから犬飼は激昂する。
高千穂は作られた5枚の似顔絵の中に、本当のドクター・デスがいると推測。遺族のかばう心理面から、改めて似顔絵を再構成。
そしてその男の所在が明らかになるのだが……そこは、浮浪者の住み着いている河川敷だった…。
安楽死をテーマにしているようなCMがメインだが、実はそうではない作品
安楽死が殺人事件の手法の一つにあるだけで、バディムービー、サスペンス映画としてみれば、面白く感じられるはず
そもそも安楽死も、
積極的安楽死(死なせるための安楽死/今回の映画)
消極的安楽死(治療をしないという選択/尊厳死も含まれる)
に分けられる
さらに
自発的安楽死(患者自身の意思が確認できる)
非自発的安楽死(患者自身の意思がない場合)
半自発的安楽死(患者に判断能力があるにも関わらず、第3者の石による安楽死)
がある
安楽死を認めている国もある
スイス、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、カナダ、オーストラリア・ビクトリア州
アメリカ
オレゴン州
ワシントン州
モンタナ州
バーモント州
ニューメキシコ州
カリフォルニア州
ブラックジャック(手塚治虫) ドクターキリコ
ブラックジャックによろしく
ミリオンダラー・ベイビー ラスト前
原作もあるが、原作はキャラクター設定や犯人までのプロセスなどを含めた下敷きと捉えたほうがいいかもしれない
ミステリーサスペンスとしては、結構 メインストリーム的な展開。
主人公の2人の人生というか背景を描く部分がかなり少なめなので、基本設定くらいは頭にある方がいいかもしれない