10月30日（土）～11月8日（月）にて開催予定の第34回東京国際映画祭。
今回のビジュアルを手掛けたのは世界的に著名なデザイナー、コシノジュンコ。コシノ氏自身が作った伊藤若冲のニワトリの画がモチーフの衣装をまとった女性が風を切って歩いていく姿をイメージしたものになっている。
今回の東京国際映画祭の大きなテーマの１つとして「越境」というコンセプトがあり、コロナによるコミュニケーションの断絶、男女差別、経済格差、国際紛争、いろいろなボーダーが世界にある中で、そういったものを乗り越えて、さらにその先にある映画の姿を観てほしいという思いをビジュアライズした。
これまで六本木を中心に開催されていた同映画祭だが、今年からは日比谷・有楽町・銀座エリアへの移転、部門の改変なども行い、新たに生まれ変わる。
■コシノジュンコ氏のコメント
映画祭は憧れなので、今回のお話を頂いたときはびっくりもしましたがとても嬉しかったです。今回のビジュアルはかっこいい女性が、コロナも吹っ切れて、前に向かう、風を切って向かうというイメージが今回の東京国際映画祭のある意味でのビジョンでもあるかと思いました。そういう意味で、理屈ではなく、見てわかるというような、風を切って歩いて行くというような、そういったイメージで作りました。
■プロフィール
1978年から22年間パリコレクション参加。以降、北京、NY（メトロポリタン美術館）、キューバなど世界でショーを開催。国際的な文化交流に力を入れる。ブロードウェイミュージカル、JOCセカンドエンブレム等を手掛ける他、国内被災地への復興支援活動も行っている。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 文化・教育委員、2025年国際博覧会誘致特使、平成29年度文化功労者。2021年フランス政府より「レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ」受賞。近著「コシノジュンコ56の大丈夫」（世界文化社）。
■東京国際映画祭チェアマン安藤裕康氏のコメント
コシノジュンコさんとは、これまでもパリ、ニュ－ヨーク、アジアの国々など世界中のあちこちで仕事をご一緒してきましたが、その国際感覚の豊かさと前向きなエネルギーにいつも圧倒されてきました。そういうコシノさんにこのたびデザインを担当頂くことになって、東京国際映画祭が国際色を一段と強め、ステップアップしていければと思っています。
■第34回東京国際映画祭 開催概要
開催期間：2021年10月30日（土）～11月8日（月）
会場：日比谷・有楽町・銀座地区
公式サイト：www.tiff-jp.net
■TIFFCOM2021 開催概要
開催期間：2021年11月1日（月）～3日（水・祝）
会場：オンライン
公式サイト：www.tiffcom.jp
