北海道紋別市の藻鼈川河口で9月5日、サケを迎えるアイヌ民族の伝統儀式「カムイチェプノミ」があった。紋別市や浦幌町のアイヌの人たちの中には「サケを捕るのは先住民族の権利」と強く訴えてきた人たちがいる。この日集まった道内外のアイヌの人たちは、「先住権」を求める意見書と署名を今年度中に国と道に提出することを確認した。儀式は紋別アイヌ協会が執り行った。祭壇には、北海道浦幌町のアイヌの子孫でつくる「ラポロアイヌネイション」から提供された雄と雌のサケを供え、カムイチェプ(神の魚)を与えてくれた神々に祈った。