2020年東京オリンピックパラリンピックのマスコットを決める投票が12月11日に始まりました。このマスコット選挙の有権者は史上初の小学生です。投票に至るまでの様子を取材しました。
2020年東京オリンピックパラリンピックのマスコットは、市松模様をあしらったア案と、招き猫とキツネ、神社のこま犬をモデルにしたイ案、そしてキツネとタヌキが水引を背負うウ案の3つの候補から選ばれます。
東京大会の顔となるマスコットは、大会を身近に感じてほしいという願いから全国のおよそ6300の小学校のクラス単位による投票で決められます。児童からは「かっこいいほうがいい。だからアがいいと思う」「(イ案は)元気を与えるし、パラリンピックマスコットは日本の四季を空を飛びながら伝えているからいい」など、マスコットのそれぞれのデザインや性格などについて意見が出ました。このクラスではどの候補に投票するかを生徒の多数決によって決めましたが、イとウの案が接戦となり勝負は決選投票となりました。投票の結果、このクラスでは1票差でイ案に決定しました。
児童は「東京オリンピックのマスコットを自分たちで選ぶのは本当にすごく悩んだ」「マスコットを自分たちで決めるのは初めてのことだし緊張したけれどすごく楽しかった」などと話していました。
また、東京・府中市の特別支援学校でも投票の様子が公開され、「かわいい」「走ったら早そう」などという理由からイの案が選ばれました。11日から全国の小学校で始まったマスコット選挙の結果は、2018年2月28日に発表されます。
一方、大人たちはこの3案をどう思っているのか聞きました。街では「アの候補がいい。模様が他の2候補より日本らしさが出ている」、「国際的に見て(3案とも)とてもいい。日本的な面もあるが世界に通じる斬新さ、色合いがいい」「とてもかわいい。ウの候補がいい。ネコのように見える」などの声が聞かれました。
マスコットは2018年2月末に決定します。名前は、一般公募をせずに、コピーライターなどが案を挙げて審査会のメンバーと原作者で話し合い、2018年7月から8月ごろに決定する予定です。また、同時に各競技に合わせたポーズのデザインも作成し細かい図柄などは修正する可能性もあります。
