東京都では30日、新たに1915人の新型コロナ感染者が確認されました。8日連続で、前の週の同じ曜日を下回っています。重症者は287人で、29日より9人減りました。
感染拡大を抑えるため、各地でワクチン接種が進められています。
東京・渋谷の大規模接種会場は、抽選券を配る方式に変えました。月曜日は休みですが、会場に来た人もいました。
接種会場に来た人:「(仕事が)不定休で、こういうタイミングでしか来られない。きょうは休みだと知らなかった」
接種会場に来た人:「やっぱり不便だと思いますね。利便性が感じられないので、ネットで抽選してからやった方が、無駄な人流も防げると思うのでいいかと思う」
東京都では、30日から新たに、都庁や乃木坂の会場で、16~39歳までの都内在住者や学生などを、接種の対象に加えました。予約はインターネットで受け付けています。
接種会場に来た人「『大変込み合ってます』となってます。予約の入力できなそうです。皆、ワクチンが打ちたいなかで、こういう状況は早く改善してほしい。これだけ(感染が)広がっているので、焦っているのが正直なところ」
3つの会場で、若者も含め、一日の予約枠は4100人。使われるのは、モデルナ製のワクチンです。
栃木県宇都宮市では30日から、市内13カ所の産婦人科で、妊婦さんへの優先接種が始まりました。こちらは、ファイザー製のワクチンです。
『アルテミス宇都宮クリニック』木内敦夫院長:「(ワクチンを)打つことが害はないか、打った方がいいかという質問が、毎日のように寄せられている」
初めて出産する妊婦:「家族は接種していますが、私だけ妊婦ということで接種ができていなかったので、打てるなら打ちたいと状況だった。出産前に2回目もちょうど打ち終わるタイミングで、今回はぜひ打ちたいと思い、お願いしました」
大阪府では、複合商業施設の集団接種会場で、原則40歳以上を対象に、アストラゼネカ製のワクチン接種が始まりました。市内では2カ所目です。
アストラゼネカ製のワクチンは、他の2つと比べて有効率が低く、ごくまれに血栓ができるリスクがあるとの指摘があります。
接種会場に来た人:「他の2つは(有効率が)90%くらいで、本当はそっちが良かったが、打てるか打てないか分からない。予約も取れないので、最悪これでいいかなと思ってきょう来た」
接種会場に来た人:「不安はあるが、その時にならないと分からないし、それで打たない選択肢はなかったので、覚悟を決めて打ちに来た」
治療の現場でも、新たな動きがありました。
主に軽症者向けに行われる『抗体カクテル療法』は、これまで入院などで対応してきましたが、昭和大学病院は、外来診療で行うことを決めました。
昭和大学病院・相良博典院長:「中等症II・重症の患者を減らすことに寄与するだろうと。(点滴後、早ければ)2時間ぐらいで自宅に帰ることができるんでは」
重症化防止の切り札とも言われますが、希望者なら誰でもというわけではなく、保健所が判断した患者が対象となります。
受け入れは31日から始まり、今後、一日10人程度を目指したいとしています。
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