異例の膠着(こうちゃく)状態が続くなか、日本時間の6日朝、トランプ大統領は会見で「票の一部が不正である」と糾弾しました。また、会見ではトランプ大統領の様子にある変化が起きていました。

 日本時間の6日午前9時前、丸1日以上ぶりに姿を見せたトランプ大統領。ここ最近の演説や会見とは様子が違っていました。
 トランプ大統領:「『合法的な票』を数えたら私は楽勝です。我々はこの選挙に簡単に勝てると思っています。多くの訴訟が起こり、多くの証拠がありますから恐らく連邦最高裁に行くことになるでしょう」
 強気な姿勢は変わっていませんが、これまでのように身振り、手振りを交えながら話すのではなく、手元の原稿か何かを読んでいるせいか、今回は伏し目がちです。
 大統領選挙をウォッチしてきた専門家は。
 明治大学政治経済学部心理学博士・海野素央教授:「トランプ大統領の表情が生き生きとしていない。トーンは非常に下がっている。そして、原稿を『棒読み』している。いつものエネルギッシュで敵を倒すファイターじゃなかったです」
 トランプ大統領は改めて郵便投票で不正が行われていると主張。しかし、それを裏付ける具体的な根拠は示しませんでした。約17分間、一方的に話し続けた後、記者からの質問を受け付けずに去っていきました。
 明治大学政治経済学部心理学博士・海野素央教授:「会場を去る時は元気がなかったですよ。バイデン候補の『郵便投票の勢い』を止めることができない。心理的にこたえているところもあるかもしれませんね」
 お得意のツイッターの投稿が誤解を招く恐れがあるとして拡散が制限されていることも、トランプ大統領にとって痛手になっているとみられます。
[テレ朝news]