アメリカ大統領選は、4日夜から情勢は進み、バイデン候補有利という状況になっています。リードされていたウィスコンシン州とミシガン州で逆転勝利。これまでに獲得した選挙人の数は、 バイデン氏が『253』、トランプ大統領が『213』と、バイデン氏が過半数の『270』に近づいてきました。
バイデン氏:「選挙の勝者を宣言するのは私でもドナルド・トランプでもない。アメリカ国民が決めることだ。しかし、結果は楽観視している。信念を貫こう。私たちは勝つ」
残るのはネバダ、アリゾナ、ペンシルベニアなど6州。このうち、ネバダとアリゾナの2つの州で、バイデン氏がリードしています。ただ、トランプ大統領は、今のところ負けを認めるつもりはないようです。「郵便投票の結果が出るとともに、バイデン氏との差が縮まっているのは、陰で自身の票が捨てられているに違いない」と主張しています。
トランプ陣営が打った手は法廷闘争。ペンシルベニアとミシガン、ジョージアの3つの激戦州で訴訟を起こし、集計の一時停止や、共和党スタッフの立会いを邪魔しないことなどを訴えるものです。さらに、ウィスコンシン州では不正が行われたとして、再集計を求めていく構えです。訴えられた側は、不正などありえないと反論しています。
ペンシルベニア州・ウルフ知事:「ペンシルベニア州では、いかなる1票もカウントされる。集計の責任者たちは、恐れや辱めを感じたり、攻撃も受けずに、自由に作業が行えるべき。“民主主義のプロセスを妨害する”これは誠に恥ずべきこと」
真っ向から食い違う主張に、トランプ陣営が「左派は、選挙を台無しにしたがっている。みんなで反撃してくれ」と、火に油を注ぎます。ミシガンの集計所には、数十人のトランプ支持者が駆け付け、「集計を監視するため、中に入れろ。でなければ集計を止めろ」と要求。アリゾナの集計所にもトランプ派が大挙して押し寄せました。アリゾナを落とせば、バイデン氏にリーチがかかるだけに、集計を止めさせようと躍起です。一方、トランプ大統領に“集計結果”を認めろという抗議の声が全米で巻き起こっています。ニューヨークでは、警察との衝突も発生。少なくとも50人以上が逮捕されています。
バイデン氏:「私たちは民主党として選挙を戦っているが、“アメリカの大統領”として、国を治める。大統領という職務は1つの党のためではない。アメリカ全国民を代表するものだ。すべてのアメリカ人に尽くす義務がある。私に投票しなかった人々のためにも一生懸命働く、私に投票した人々と同じくらい。誰も私たちの民主主義を奪うことはできない。
[テレ朝news]