アメリカ大統領選は大混戦のまま投票日を迎えました。

◆最新の情勢について、テレビ朝日・布施哲ワシントン支局長の報告です。

最終盤になってトランプ陣営は、激しい追い上げを見せました。勢いが出ている最大の理由は、大規模集会と戸別訪問にあります。リアルなふれあいを通じて、有権者の熱量を上げ、投票を促す狙いがあります。実際、大規模集会を見ても、気温5度の寒空のなか、支持者たちは1時間以上も前から立ちっぱなしでトランプ大統領の到着を待ち、90分続く演説の間、立ちっぱなしで歓声を上げている姿が象的でした。トランプ陣営と支持者、非常に熱量は高いといえます。ただ、トランプ大統領の勝利への道は非常に狭く、険しいといえそうです。トランプ陣営の関係者は「期日前投票のデータを見ると、ペンシルベニア州とウィスコンシン州は取れないかもしれない」としています。仮にそうなると、その他の激戦州すべてで勝利することが絶対条件になります。特に大票田のフロリダ州を落とすと、その時点で再選は絶望的になります。一方、バイデン候補は選挙人の基礎票がトランプ大統領より100人ほど多いので、余裕があります。仮にフロリダ州を落としても、まだ他の激戦州で挽回できる余地があります。バイデン候補は勢いがあり、勝利への道筋が数多くある一方で、トランプ大統領の勝利の道は1本だけ。しかも、超えるべきハードルが数多くあるといえます。
[テレ朝news]