新型コロナで各地の海水浴場が開かれない中、熱海の海ではある異変が起きていた。
10日は、3連休最終日。
2019年は、多くの海水浴客でにぎわっていたが、2020年は、新型コロナの影響で海開きをしていないため、上空から見てみるとその違いは歴然。
では、普段この時期にいるはずの海水浴客はどこに行ったのか。
取材班は、7月に海開きをした静岡・熱海市のビーチへ。
すると、砂浜を覆い尽くす人、人、人。
ビーチの端から端まで、夏を満喫する人々であふれていた。
この混雑ぶりの原因にもコロナの影響が。
海水浴客に話を聞くと…。
栃木から来た海水浴客「茨城とか千葉が遊泳禁止になってたんで。海来たかった。1回くらいいいかなって」
東京から来た海水浴客「東京、神奈川の方は海水浴場やってないですからね。夏休みの中で1泊くらい遊びに行かないと、子どもたちもかわいそうかなと思って」
駐車場に止まっている車を見てみると、静岡県外のナンバーが多く見受けられた。
密状態が心配になるほどの人出だが、対策もとられていた。
入場ゲート担当者「こちらのカメラで検知していて、ゲートで人の出入りをカウントしている。ビーチにいる人数が3,000人を超えたら入場制限がかかるというものになっている」
熱海サンビーチでは、AIカメラで入場者の人数を管理。
人が多くなってくると、バリケードで入り口を封鎖するなどの対応をしている。
こうした状況に、地元の方は複雑な様子。
土産物店店員「熱海は海も開放して花火もやって、確かにたくさんお客さんみえるけど。来てもらいたいのもあり、怖さもあり」
一方、地元の新鮮な味をたっぷりと堪能することができる民宿いなほ。
地元でとれた新鮮な魚の刺し身の盛り合わせが目玉。
感染拡大で一時休業するなど、経営に大きな打撃を受けた。
何とか復活した今、海を求める観光客に期待を寄せている。
民宿いなほ・稲穂真之代表「海開きしてからやはりお客さまの足がこちらの方に向いていただいて、お泊まりの方もやっているランチの方もお客さんの入りはよかった」
特別なお盆休み。
感染拡大が続く中、全力でおもてなしを続ける日々。
民宿いなほ・稲穂真之代表「関東から来られる、東京から来られようが、うちは従業員もみんなで(感染対策に)気をつかいながらやっています。難しいところですけど、できる限りで(客を)お待ちしております」
観光で成り立つ地元の経済を、感染対策をしながらどう守っていくのか。
答えの出ない日々が続く。
(2020/08/10)
#新型コロナウイルス
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