東京オリンピック開幕まであと10日となりました。IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長は日本の橋本会長と会談するなど準備を進める一方で、東京立川市にある立川相互病院は「五輪やめて」と貼り紙をし、医療の逼迫(ひっぱく)を訴えています。

 IOCのバッハ会長が組織委員会の橋本会長を表敬訪問しました。

 国際オリンピック委員会、トーマス・バッハ会長:「我々が常に言っているのは万人にとって安心安全な大会です。選手にとっても選手団にとっても。そして何より中国国民にとって、あっ、日本国民です」

 もう心は北京に行っているのでしょうか。

 ただ、東京オリンピックもまだまだ二転三転ありそうです。

 仙台市・郡和子市長:「やはり、できれば無観客ということを何度もお願いをしていかなくちゃいけないんじゃないかと」

 仙台市長は隣町で行われるサッカーの試合についても無観客開催を求めました。

 仙台市・郡和子市長:「多くの方々が仙台市内にお泊まりになると見込まれているわけです。そういうなかで直行直帰というのはあくまでもお願いベースですから」

 ただ、県知事は「観客あり」にこだわっています。

 宮城県・村井嘉浩知事:「改めて医師会や郡市長と話す予定はありません。(五輪が)始まれば皆盛り上がると思いますし、成功すれば良かったなということになると思いますので」

 医療関係者からは観客ありか、なしかが問題ではないという声も上がっています。

 立川相互病院・高橋雅哉院長:「本来、開催すべきか是非を問う議論があるべきところを観客を入れるか無観客にするかという議論にすり替えられてきたことが非常に大きな問題」

 「五輪やめて!」窓に大きく貼り出した病院です。

 現在、新型コロナ患者用のベッド16床のうち14床が埋まっている状況です。

 立川相互病院・高橋雅哉院長:「ペースとしては昨年12月並み。
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