アメリカ大統領選まであと5日。トランプ大統領とバイデン候補がともに激戦のフロリダ州に入り、大接戦を繰り広げています。こうしたなか、アメリカではある懸念が浮上しています。選挙当日に熱狂的なトランプ指示者が武装して、投票所の監視を行うというのです。

 全米に200以上存在するとも言われている「ミリシア」と呼ばれる武装した市民グループ。多くは銃規制に反対する保守系で、トランプ大統領の支持者です。
 投票日当日に、このミリシアが銃を持った状態で投票所周辺に集結するかもしれないと全米中で懸念されています。きっかけは・・・。 
 アメリカ、トランプ大統領:「私の支持者には投票所に行って監視してほしい」
 このメッセージをミリシアは自分たちに向けられたと受け取っています。投票所の周辺では“監視”だけでは済まない可能性があるとアメリカ政治に詳しい中林美恵子教授は指摘します。
 早稲田大学・中林美恵子教授:「例えば無党派でバイデン候補に投票するかもしれない人たちを威嚇するとか、受け取る側にとっては全く違うメッセージになる可能性があります」
 さらに、威嚇以上の思わぬ事態に発展する可能性も・・・。大勢のミリシアたちが銃を構えているトランプ大統領を支持する集会です。一方、そのすぐ近くで行われた民主党の集会にも武装している人がいました。
 早稲田大学・中林美恵子教授:「もしかしたら何かをきっかけに小競り合いが起こる可能性があります。発砲事件というものが起こる可能性だってゼロではありません」
 アメリカを揺るがす今回の選挙戦。ミリシアの存在はどう影響するのでしょうか。
 早稲田大学・中林美恵子教授:「威嚇行動がなされるということが事前に報道されることによって反発を招く可能性もあります。期日前投票をなるべく行って、そういう人たちに巻き込まれないようにする有権者もいるでしょう。それから郵便投票でまだまだ投票する人たちが出てくる可能性があります。
[テレ朝news]