最後の直接対決で劣勢が伝えられるトランプ大統領は挽回(ばんかい)することができたのでしょうか。ワシントンから報告です。
(布施哲記者報告)
バイデン氏がリードするなか、トランプ大統領が挽回を狙ってぶつけたのがバイデン氏の次男の金銭疑惑でした。トランプ大統領はバイデン氏の次男が父親の威光を借りてウクライナや中国の企業から法外な報酬を受けていたと指摘し、バイデン氏の信頼性を攻撃しました。これに対してバイデン氏は「そんな事実はない」と全面否定しましたが、それ以上の具体的な釈明はしませんでした。
ただその一方で、こうしたスキャンダル攻撃がどこまで効果があるかは不透明です。勝敗を左右するまだ態度を決めていない有権者はスキャンダルよりも経済政策を重視するからです。トランプ陣営からも「もっと経済に絞ってアピールする作戦に変えるべきだ」という声が上がっていて、実際、経済政策での支持率を見るとトランプ大統領がバイデン氏をわずかにリードしています。投票日まで残り12日間、スキャンダルの追及から経済政策のアピールへとどこまで切り替えていけるかが、トランプ大統領の巻き返しの鍵を握ることになりそうです。
[テレ朝news]