東京オリンピックに向けた事前合宿のため、オーストラリアのソフトボールチームが成田空港に到着しました。大会延期後に選手団が来日するのは初めてです。

 開幕まであと52日となった東京オリンピック。

 1日朝、オーストラリアのソフトボール代表選手ら29人が事前合宿のため来日しました。

 毎日、PCR検査を実施することを条件に14日間の隔離が免除されるなか、選手らは合宿先のホテルで3日間待機した後、5日から練習を始める予定です。

 オーストラリアチームの練習拠点などを視察した群馬県の山本一太知事は、大会組織委員会の橋本聖子会長からこんな連絡があったと話しました。

 豪代表チームを受け入れた・山本一太群馬県知事:「(橋本)聖子さんからも連絡があって、オリンピックを成功させるためにはまず、このキャンプでしっかりと問題がないことを内外にも示すことがとても大事」

 群馬県と太田市は感染が起きないよう、あらゆる対策を取る方針です。

 歓迎セレモニーなどは行われませんでしたが、オーストリアチームは意気込みを新たにしています。

 一方、富山県黒部市は1日、インドのアーチェリー代表の事前合宿について受け入れの中止を発表。

 新型コロナに感染して入院している大野市長に代わって副市長が会見に臨みました。

 富山県黒部市・上坂展弘副市長:「宿泊場所として予定していたホテルからも受け入れは難しいといった申し入れもございました」

 1日朝の段階で105の自治体が事前合宿や大会後の交流イベントを中止しています。

 1日は日本選手団へのワクチン接種も始まりました。対象は選手やコーチ、スタッフなど約1600人。そのうちの200人ほどが接種したということです。

 オリンピック・パラリンピックの開催に向けて進む準備。本当に開催できるのか、政府の説明にはモヤモヤ感が残っています。

 立憲民主党・杉尾秀哉議員:「20日に緊急事態宣言が解除できなかったら東京オリンピック開けるんでしょうか?」

 西村経済再生担当大臣:「まさに安全安心の大会にすべく努力をしているところであります」

 立憲民主党・田島麻衣子議員:「東京オリンピック・パラリンピックを開催しないという選択肢はありますか?」

 菅総理大臣:「選手や大会関係者の感染対策をしっかり講じて、安心をして参加できるようにするとともに国民の命と健康を守っていく、これが開催の前提であります」

 政府の分科会の尾身会長は、オリンピック・パラリンピックの開催について、「専門家や分科会ではなく政府が決めることだ」としています。
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