岩下志麻さんの実像は大変真面目な方のようです。
岩下志麻さんは、父親、母親はもとより、叔母まで女優という俳優一家に生まれました。
普通なら、すんなりと自分も芸能の世界に入りそうな感じです。
しかし彼女は高校時代、精神科医になりたいと猛勉強をしていたようです。
なぜ精神科医を志したのか、その理由は近所に精神を病んでいた人がいて、その人を治してあげたいと思ったのがきっかけだったということです。
結果として、岩下志麻さんは精神科医にはなれませんでした。
猛勉強が裏目に出てしまい体調を崩してしまったからです。
この時の体調不良は、高校を留年しなければならないほどの重いものでした。
その後に、父親の仕事の関係からNHKのドラマに出演することとなり、これが長い女優人生の始まりとなりました。
勉強熱心な岩下志麻さんは大学にも進学したのですが、女優業が順風満帆となってしまったことから二足の草鞋は履けないと意を決し中退を決めました。
いつしか岩下志麻さんは、松竹の看板女優となっていました。
そんな中、彼女は映画監督の篠田正浩さんと結婚することを決めました。
周りはみんな反対したそうです。
松竹にいたっては、連日連夜重役らが彼女のもとを訪れては説得に躍起になっていたということです。
でも彼女は意思を曲げませんでした。
ここでも彼女の真面目さが発揮されました。
結婚はするけども、仕事もやる、と。
彼女の真面目な性格を知っている夫の篠田正浩さんも彼女をサポートします。
家事やこまごました面倒ごと全てを彼女から遠ざけるため、家政婦さんを雇うなどしました。
このようなこともあり、結婚後の岩下志麻さんの活躍も滞りありませんでした。
結婚して7年、子供(娘)を産むこともできました。
出産後3か月で次の出演映画の台本が届くような状態の中、真面目な彼女は悩み始めます。
子供が小さい間は、母としてそばにいてあげるべきではないのか、と。
数年の間、そのように悩みながらうつうつとした状態を過ごすことになります。
ですが彼女は女優の道を進むことに決めました。
その後の岩下志麻さんの活躍は皆さんの知るところです。
娘さんもすくすくと育ち、大手の広告代理店に就職されたということです。
お孫さんにも恵まれたようです。
岩下志麻さんは2004年に紫綬褒章、2012年には旭日小綬章を受賞されました。
2018年のインタビューではこんなことをおっしゃられていました。
「夢はあります。女優人生60年の集大成に、『サンセット大通り』のような映画に出演したい。晩年の女優の栄光に対する執着と衰え、そういうものの入り交じった悲しさ。その中で生まれるラブロマンス。そんな物語を主役映画の最後の1本にできたら本望です。」
妻、母、女優、という三つの顔を持つことになった岩下志麻さんですが真面目な性格からか三つとも上手にこなしたいと考えたようです。
しかしこれはトリレンマ、さすがに三つの顔全てを上手にこなすなどできようはずがありません。
聡明な彼女は、悩み苦しみながらも答えを出しました。
女優、この道を進もう、と。
そんな彼女を夫である篠田正浩さんも支えました。
その姿を見て育った娘さんも立派な母となりました。
78歳を迎えた岩下志麻さんですが、屈伸運動やストレッチ体操、竹ふみ、太極拳を毎日行うなどして健康には十分気をつけているそうです。
体重はここ20年間変化が無く、白髪染めも使用していないといいます。
どこまでも真面目な岩下志麻さんは、素敵な妻であり、素敵な母であり、素敵な女優でありました。
まだまだこれからも末永い活躍を期待して一言。 岩下志麻万歳!
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