新型コロナワクチン接種は若年健康者の突然死リスクを増加させない
新型コロナワクチンが若年層の突然死を引き起こすという懸念が一部で示されていますが、これを裏付ける科学的根拠は不足していました。この課題を検証するため、カナダのオンタリオ州で、12歳から50歳の重篤な基礎疾患(心血管疾患など)を持たない健康な人々約630万人を対象とした症例対照研究が実施されました。
2021年4月から2023年6月までの間に発生した、院外での死亡または心停止による病院到着後24時間以内の死亡を突然死の症例(4,963人)と定義し、年齢や性別などの条件をマッチさせた対照群と比較しました。
分析の結果、新型コロナワクチンの接種は突然死リスクの低下と関連していることが示され、リスクの増加は認められませんでした(調整オッズ比0.57)。また、死亡前6週間以内の接種に限定した分析、40歳未満への限定、オピオイド関連死を除外した分析など、複数の感度分析においても結果は一貫していました。
結論として、本研究の所見は、新型コロナワクチンが健康な若年成人の心臓突然死リスクを増加させるという仮説を明確に否定するものです。
論文のタイトル: Association between COVID-19 vaccination and sudden death in apparently healthy younger individuals: A population-based case-control study
英文誌名: PLOS Medicine
DOI: 10.1371/journal.pmed.1004924
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