【初の「フェーズ3」発動】災害級の大雪となった札幌…いまだ幹線道路は渋滞&路線バスも運休―デコボコ道路&視界を遮る雪山に市民は「北国だからしょうがない」札幌の除排雪はいつ終わる?市の対策は<北海道>

1月25日、1月としては過去最多54センチの大雪が降った札幌市。

 市内各地で車やバスがスタック。2日間でJAFの出動件数は7000件を超えました。

 幹線道路を中心に続く激しい渋滞。

 いまだ路線バスは一部で運休が続いています。

 この災害級の被害を受けて…

 「札幌市内大変な大雪が降りまして、その対策にかかる緊急の要望です。よろしくお願い申し上げます」(北海道 鈴木直道知事)

 北海道と札幌市は国へ「財政支援」など3つの支援を要望しました。

 さらに…

 「3メートルほどの高さの雪山がいくつも残っています。この横断歩道も階段を三段、四段登るような感じでガタガタですね」

 「こちらの雪山、ここまで近づくと信号が隠れてしまいます」(いずれも八木隆太郎フィールドキャスター)

 「そりゃ怖いです。車が来ているかもしれないから、身を乗り出して確認してから渡るようにしています」(札幌市民)

 いつ排雪が入るのか、なぜここまで長引いているのか。

 札幌を取り巻く除排雪事情に迫ります。

 25日から26日にかけ、札幌市では積雪が110センチに達しました。

 1月の積雪としては21年ぶりに1メートルを超える大雪で、平年の2倍近くの量に匹敵します。

 その結果、札幌市内では渋滞の発生や車のスタック、巨大な雪山ができるなど、様々なトラブルに見舞われました。

 なぜ除排雪が遅れているのか。札幌市雪対策室の櫛井竜二事業課長によると…。

 除雪の出動判断は午後10時に行われますが、今回は、24日の午後10時にはまだ雪が降っていませんでした。更にここまでの大雪になるという予報も出ていなかったといいます。

 しかしふたを開けてみれば、札幌市内全域で、深夜から日中にかけて想定外の大雪に…。手のほどしようがなかった、と話します。

 幹線道路の除雪は進んできましたが、市民の声は…。

 「もう全然追いついてないです。デコボコになっているから大変」

 「できるだけ臨機応変に対応できるようなシステムを作ってもらうとか、予算の問題とか色々あるとは思いますが」

 「あきらめています、もう」

 「(雪山があるので)こわい。車来てるかもしれないから、ぐっと見に乗り出して確認してから渡るようにしてます。北国に住んでいるからしょうがない」(いずれも札幌市民)

 今回の大雪を受けて札幌市は27日、初めてとなる大雪対策の「フェーズ3」を適用すると発表しました。

 これは2022年の大雪を受けて見直した雪対策で、フェーズ3は最もレベルが高く、緊急性が高いということです。

 今回の大雪対策の具体的な中身ですが…。

 一つは、幹線道路とバス路線の優先的な排雪です。こちらは1月31日までに終えたいとしています。

 もう一つは、町内会と札幌市が折半して排雪をするパートナーシップ排雪を中止し、札幌市が生活道路の排雪を担います。こちらは2月末までに終えたいということです。

 パートナーシップ排雪は、市内7割の町内会が利用をしています。ただ、今回は緊急性が高いため、札幌市が費用を全額負担し、市内全体の生活道路の排雪を担うという判断をしました。

 この緊急排雪は、今後の雪の降り方によっては遅れる可能性もあります。

 除排雪の費用は毎年上がっていて、過去最多を更新しています。

 市はある程度予算を組んでいますが、完全に全ての道を綺麗にすることは難しいということです。

 また、排雪には除雪の10倍以上の費用がかかるため、基本的に幹線道路は1年に1回ですが、今回は早めに進めているということです。

 市は「路上駐車をやめてもらう」「雪山をむやみに作らない」など市民の協力も呼びかけています。