仕事の出張や帰省など、さまざまな理由からPCR検査を自主的に受ける人が増えています。一方で、こうした“民間PCR検査”をめぐっては問題点も浮上しています。
東京・中野区で居酒屋を経営する寺崎敦さん(42)。今年1月、新型コロナに感染するも、ある理由から入院までに時間がかかりました。ようやく入院できた時のことを、こう振り返ります。
「すごい不安でいっぱいだった自分の気持ちとのギャップで、ものすごく涙が出そうなくらい安心したというか」(寺崎 敦 さん)
入院までに時間がかかった理由。その一つは医療機関ではない検査会社によるPCR検査にありました。こうした検査会社による検査は症状のある人などが国の負担で受ける「行政検査」と違い、症状の無い人が自己負担で自主的に受ける「自費検査」です。
寺崎さんは今年1月、実家に帰ろうと、念のため、自費検査を受けました。その直後・・・
「最初は風邪のような症状があって、寒気ですね」(寺崎 敦 さん)
体調が急変。検査会社から「陽性」の結果が送られてきました。
「寒気が来てる間は、もう本当に布団の中で何もできないような状況でしたけれども」(寺崎 敦 さん)
しかし、すぐに入院はできません。寺崎さんは、医療機関ではない検査会社で検査を受け陽性と判定されましたが、医師の診断がないため、「感染した」と認められなかったのです。入院するためには医療機関で検査を受け直し、医師に感染したと診断してもらわなければなりません。体調が悪化する中、PCR検査が受けられる医療機関を探さなければならなかった寺崎さん。
「正直なかなか厳しかったのは厳しかったです。電話で人と話すのも、ちょっと症状を伝えるのも疲れてしまうので」(寺崎 敦 さん)
入院先の調整ができたのは、症状が出てから1週間後のことでした。検査会社で陽性となった患者を診た医師は、心配な点があると指摘します。
「検査会社から陽性疑いと言われても、その後どうすれば良いのか分からなくて迷ってしまって、家で様子を見ていたとか、そういう方は、いらっしゃいました」(クリニックフォア 奥村雄一郎 医師)
医師の診察を受けない人がいるというのです。厚生労働省も、この点を問題視していて、寺崎さんの検査をした検査会社では、先週から陽性になったら医療機関を受診するよう、誓約書をとることにしました。ただ、対策を行っていない検査会社もあり、検査会社から医療機関に患者をどうつなげていくのか、課題は残されています。(06日15:40)
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