新型コロナウイルスの影響で、修学旅行に異変が起きています。栃木県那須町には、多くの修学旅行生の姿がありました。そのほとんどが東北や北陸地方からの修学旅行生だといいます。新型コロナの感染状況を受けて、目的地を東京から那須町に変えた学校が増加。那須町は、まだ感染者が出ていないため、町をあげて修学旅行の誘致に乗り出しました。
 那須ホテル&レジャー協議会・大輪洪一会長:「那須は東京に近いので基本的に修学旅行であまり来る場所ではない。こうやって子どもたちも来てくれたおかげもあって、かなり町が昔の賑わってる時に戻った」
那須高原の牧場にある土産物店には仙台から来た修学旅行生が、土産を次々とかごに入れていきます。子どもたちは、6000円分の地域共通クーポンを、学校から配られたといいます。目的地は、東京から那須に変わりましたが、子どもたちには、特別な思い出になったようです。
 仙台から来た修学旅行生:「東京を楽しみにしていたが、那須になって、初めはがっかりというのが少しあったが、自然豊かで、すごい美しい場所で、那須の人々が優しくて、安心して楽しく過ごすことができた」

愛媛県松山市の北条小学校は、広島県と山口県への修学旅行を市内を回る旅へと変更しました。宿泊先の道後温泉のホテルでは、宇和島の養殖鯛を使った刺身や、鯛飯など『GoToトラベル』を適用してグレードアップされた料理の数々が並びます。
 道後プリンスホテル・河内広志社長:「子どもたちも多分、道後温泉になじみがほとんどないと思う。将来、子どもたちが旅人口を作っていく。そういったことにもつながると思う」

和歌山の小学校でも、修学旅行の行き先を県内に変えました。世界遺産のある那智勝浦町では、前の年に比べ、約10倍の学校が訪れ、そのうち9割が県内の小中学校だといいます。

新潟県では、不特定多数の人との接触を避けるため、行き先をガラリと変えた学校もあります。関西に行く予定を、県内の遊園地に変更。『サントピアワールド』は、現在、新型コロナの影響で、土・日しか営業していません。そこで、平日に一日、貸し切ることにしました。遊園地側も、修学旅行の利用が今年は60件に上り、売り上げも伸びたといいます。
[テレ朝news]